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142話

ドラゴンがやられている

「魔法と忍術を組み合わせた風林火山手裏剣!」「ギャウバババーッ!」「ハルバードみだれづき!」「ボゴッグホッガボッ」「シールドで剣を作って切り裂くこうげき!」「ギャアアアーッ!」「斧を下ろす!」「ゴォォォグヴッ」「重力を跳ね返し攻撃に転用する盾魔法!」「ドォォォォグジャッ」「雷の魔法!」「ガギグギガボギゲ!」「致死毒!」「ギュバッ」「周囲の金属を巨大な剣に変えて切り裂く必殺技!」「ルウウババババババ!」

仲間たちが魔術で操られドラゴンに怒りを向けているのだ!

「ハァーッハァーッ……どうすれば……」

ドラゴンは満身創痍で思考を巡らす……

戦闘しようにも防御に優れたルーノンと魔王ギルドのパラディンのメリーに攻撃は妨げられ、ネクロの地雷マキビシによって退路は塞がれていた!

「ぬうう……仲間に殺されるというのか……そんなこと許すものか!」

ドラゴンは叫んだ!

「私の命などより、仲間が魂を汚す行為に手を染めさせられることが許せん! 目を覚ませ! お前たち!」

ドラゴンはボロ布のように攻撃され続けても、なお声を張り上げていた……


一方その頃……

「アアウウエボ……アアアーッ!」「ダブダブダギャオオーッ!」

2体の魔王が脳爆発死!

「もー、魔王がまだまだ出てくるなぁ、さすがシンギュラリティの一部かぁ」

脈打つサイケデリックな色の肉のようなジャングルを魔王ラプチャーは歩いていた……しかしその光景にはあちこちが四角く切り取られたように何もなく、精神世界が壊れかけていることを示している

「コリエエイアア」

なんらかの魔王が出現! しかし壊れたように身体の半分ほどが単色の破片で構成されており、声もノイズのようである

「どいて」

ラプチャーが声をかけるとそれだけで魔王は脳が爆発して消滅した! 精神世界において彼女は無敵である!

「でも神の果実が近づいてくるのがわかるよ」

その時! 彼女の足元から食虫植物じみた口が開き飲み込んだ!

「アアアア還らなければ魔王にアアア父なる魔王と一つに還る……」

魔王ラプチャーが痙攣しうわ言を発し始めた!

「なんちゃって」

ラプチャーの周りのすべてが爆発した!

「アアアアアギギギガ」

食虫植物じみた肉は消滅! 巻き込むように地面や周囲の植物、空さえも悲鳴を上げ壊れていく!

「なるほど、すべての魔王の祖先か……私からすれば瞬時に脳に快楽を満たして肉体ごと吸収しているだけに見えるけどね」

ラプチャーは黒一面となった地面に足を踏み出す

「死への恐怖ではなく、永遠に一つの生命になるという錯覚、安心感……チョウチンアンコウの光とか食虫植物の匂いとかと同じで、魔王をおびき寄せるトラップだね」

ラプチャーは冷静に分析をする……その時!

「退け! ここは貴様が立ち入る場所ではない!」

瞬時に世界が復元し、神殿じみた場所になった! そしてそこには黒いオーラを纏ったダルスに似た男!

「ハハハ、君は今までの魔王とは違うね……誰なの?」

男はラプチャーを見据え叫んだ!

「俺はダークダルス! 真のダルスよ!」

そう、彼はかつてダルスと戦闘をした偽ダルスだ!

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