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140話

ダルス救出にむかうネクロたちの前に魔王ジェスターが出た

「ホホイホイ楽しい楽しい」

ジェスターは笑いながら踊った

「ええい何をしている! ふざけているのか」

ドラゴンが怒る

「ホホイ楽しいだろうみんなも楽しもうよーホッホ」

「楽しくなってきた」「なんだか踊りたくなってきた!」「ハハハハハハ」

するとみんなが笑い出した!

「ぬうっお前たちなにが!」

ドラゴンは困惑した

「よーし楽しい楽しい殺し合いをしよう!」

「イエーッ!」「同士討ちだ!」「乱闘イエーッ!」

みんなが仲間同士で戦い始めた! ネクロも! 魔王ギルドも!

「皆! 正気に戻れグワーッ!」

止めに入ったドラゴンが巻き込まれて切られ燃やされ殴られた!

「ならばあのピエロ男を倒さなければ」

ドラゴンはジェスターを睨んだ、するとジェスターの表情に驚いた!

「魔王でも人間でもないモンスターの類か、俺の術が効かぬとはな」

魔王ジェスターの笑顔は消え、石像じみて無表情であった

「不気味な男だ……だが、貴様の人の誇りを汚す卑劣な魔法、私は許さんぞ! 覚悟せよ!」

ドラゴンは跳びかかった!

「単なる野生モンスターごときが」

魔王ジェスターはドラゴンの攻撃をかわし、袖下に隠し持つオーバーテクノロジーナイフで斬りつけた!

「ヌワーッ!」

ドラゴンの肉が削げた! しかし

「甘いわ!」

ドラゴンの口から火炎放射が放たれた!

ジェスターは回避しようとしたが炎を受けてしまった!

さらに火に気を取られた隙にドラゴンの殴打!

「ガフッ……チッ面倒な」

ジェスターは殴られた衝撃を利用して大きく飛んだ!

「待て!」

そしてジェスターは乱闘が行われている中心に降りた!

「何をする気だ……」

ジェスターはドラゴンを見て一瞬口元を歪め、すぐさま張り付いたような笑顔を浮かべた!

「ヤァーッ! ミンナーッ! 聞いてくださーい!」

そしてその顔が悲痛の表情に変わった! 涙が!

「オーイオイオイオイ……痛いよぉ……あのドラゴンが悪いんだぁ……」

「ひどい……悲しい……」「悪すぎる……可哀想……」「おーいおいおい」

みんなが悲しみだし泣きだした……

「やめろ! 貴様ー!」

ドラゴンはジェスターに向かっていく!

しかしジェスターの表情が悲しみから怒りの表情に変わった!

「ムキーッ! 怒りが湧いてきました! 許さない!」

「そうだ!」「怒るぞ!」「倒せ!」

感情が伝播し全員が怒りだした!

「馬鹿な……」

ドラゴンは戦慄した

ジェスターの表情が再びなくなった……術は済んだのだ

「「「「ドラゴンを倒せ!」」」」

ネクロルーノンセーレミリアンおじいさん魔王ギルドメンバーが襲いかかってきた!

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