139話
「グワーッ! グワーッ! 助けてーっ!」
特殊手術台に拘束されたダルスが叫ぶ!
「おとなしくなフンギャーッ!」
ダルスの腕から光線が放たれ白衣を着た魔王が爆破した!
「これでも喰らえ!」
他の医療班白衣魔王が緑色の注射を刺した!
「グゥゥ! ……」
ダルスはおとなしくなった
「ようやく静まったか……」
「ガァーッ!」
「ギャーッ!」
ダルスが痙攣し腕を細枝じみた触手に変形させ伸ばした! 医療班魔王が吹き飛び壁に串刺しになった!
「畜生!」
さらに白衣魔王が注射器を刺した!
今度こそダルスは睡眠状態に入った……
「やー、随分暴れたねー、もう力尽きたと思ったんだけど」
モニター越しにその様子を観察する魔王ラプチャーが言った
「実際予測値以上です」
手術室から医療班魔王死体を運んできた派手な服装な魔王が無表情に言った
「そーいえばコレ、半分天使だったったけ? そのせいかな……そもそも天使ってなんなのさ」
「存じ上げません」
「だよねー、というかジェスター、その辛気臭い顔やめてよねー私これから死ぬかもなんだしさー」
「ではどの顔で?」
「楽しいの!」
すると魔王ジェスターは突如弾けるような笑い声を上げた!
「ハハハーッ! それでは楽しく行きましょう! ホイホイホイ!」
そしてカラフルな玉を出現させジャグリングした!
「ハイ!」
玉が爆発しカラフルな鳩が飛び去った1
「どうでしょう! お楽しみいただけましたか!」
「アハハ! 楽しい!」
魔王ラプチャーは笑って手を叩いた
「それでは第二幕……」
そのとき警報が鳴り響いた!
「侵入者接近中! 接近中接近中!」
「ありゃりゃー、まだ見たいのにー仕方ない倒してきてー」
「承りましたーっ! それでは楽しい楽しい戦闘ショーをお楽しみください!」
そして魔王ジェスターは走り去っていった
「お、こっちの準備も終わったかー、んじゃ、私も行くかな……ラプチャーが負けるわけがないしね」
魔王ラプチャーは施術室のダルスに向かっていく
施術台ではダルスが何らかの呪術的拘束具と対魔王薬品を投与されでいた
「うん、このモニターに表示されてるよくわからないカラフルなグラフが瀕死なことをしめしてるね」
「その通りです、さらに脳を洗脳マシンに接続しているので精神世界内で問題が起こればこちらから干渉可能です」
医療班魔王が説明した
「まったく、こんだけ魔王がいて精神世界に物理干渉できるのが私だけってのも困ったもんだね」
ラプチャーはダルスに手をかざした……すると紫色の光が輝き扉が出現した
「それじゃ、行ってきまーす」
扉を開きラプチャーが入ると、扉は砕け消滅した……
モニターにダイブ完了の文字が表示された
一方その頃
ネクロ達一行が走る!
「セーレ、こっちであってるの?」
「はい、先程まで強力なダルスさんの気配を感じました! 危機が迫っているんだと思います! でも今はその反応が途絶えてしまっています!」
セーレが申告な表情を浮かべる
「ダルスなら多分大丈夫でしょ、それより今はアイツを倒さないとダメね」
「あいつって……」
その時天井を砕いて道化師の魔王が落ちてきた!
「ハハハハハ! 私は魔王ジェスターです! これからあなた達に愉快なショーをお見せしましょう!」
死のショータイム……