136話
ビルに突入……
「カードキーヲギャピガガーーッ!」
警備ロボをネクロが殴って壊した
「どうやらカードキーがあると便利そうね」
「倒した敵のものをもらいましょう……来ます!」
ビビービビービビー! 警報機が鳴り響き天井から2体のロボットが落ちてきた!
「ウィーンガシャン! テキ、ハイジョ!」
「デテケ!デテケ!」
一体は長い柱に槍を持った腕一組がたくさん付いているトーテムポールじみたロボ、もう一体は直方体のボディが展開して部屋を防ぐバリケードに変形したロボット!
「さてどうしましょうか」
トーテムポールロボットが槍を持つ両腕を回転させ死の竜巻と化して飛来!
「ワシに任せろ!」
「あなたはおじいさん!」
おじいさんが猟に使う捕獲網をトーテムポールに投げた!
「ガガガー!?」
回転する槍を網が絡みついて止めてしまった! ロボは推進力を失い床に転がった!
「デテケ! デテケ!」
するとバリケードロボットが前進!
「人が通れる隙間はないわね」
「ここは私が行こう」
「あなたは……ドラゴン!」
ドラゴンがバリケードロボの下の方に渾身のタックルを決めた!
「ガガガーッ!?」
バリケードは重心を崩し倒れた!
「まったくもう、こんなところでもたもたできないのに!」
バリケードが倒れるとビルエントランスに集まった何人もの魔王の姿があらわになったのだ!
「自分の立場が理解できていないらしいな! 貴様らはここで死ぬ!」
「これだけの数に勝てると思えるのかーっ!?」
集まっていた魔王はガスマスクをかぶりボンベを背負った魔王、亀の甲羅のような装置を背負った魔王、電子銃を構えた筋肉質な大男の魔王、金属製の翼を持つ魔王、病的に痩身で笑いながら爆弾をお手玉している魔王など十人がそろっていた!
「一応こっちも7人よ! むしろ少ないんじゃないかしら?」
「強がるなぁぁぁぁぁぁぁ!」
痩身魔王が爆弾を火放り投げた! 乱闘が起こった!
一方その頃地下の牢屋では……
「誰かーッ! 出してくれーっ! 怖いー!」
ダルスが泣き叫んでいた……
「フゥゥゥゥゥゥ! だめだよーん!」
振り向くとカラフルなピエロが笑った!
「ギャーッ!」
ダルスは驚き恐怖のあまり腕を虹色に光らせ怪光線を発射した!
「ギャーッ!」
ピエロは頭を貫かれ倒れた
「あー、おどかせちゃった? ごめんねっ」
弾けるような明るい口調の少女が今度はダルスの前に突然現れた
「ウワアーッ! なんなんだぜ!」
「はじめまして、私は魔王ラプチャー! あなたの精神から神の果実を返しに貰いに来たのっ」
「なんだっけそれ」
ダルスは忘れていた!
「あなたが今打った光線や触手化能力を発言させている原因だよっ」
「なるほどだぜ……それを聞いたらあげられないぜ! 逃げろや逃げろーっ!」
ダルスは怪光線で鉄格子を切断! 脱兎のごとし!
「さ、予定通りねー、まず疲れさせれば回収が楽だし」
「フゥゥゥゥ! そういう作戦でしたかぁーーーー!」
死んだと思われたピエロの魔王が起き上がり手を叩き叫ぶ!
魔王ラプチャーはポケットから取り出した装置を操作する、するとすべての牢屋の扉が開いた!
「さぁさぁ捕虜のみんなー! ダルスを倒したら釈放してあげるよー!」
ラプチャーはマイクに叫ぶ! 牢屋部屋の連絡用スピーカーに声が流れ、モニターにはダルスの写真が表示された!
一瞬の後、牢屋部屋全体に怒号がコダマする!
「あなたも行って、クラウン」
「オマカセアレー!」
魔王クラウンはボールに逆立ちで乗った姿勢で飛び出す!
「フフ、面白くなってきた」
魔王ラプチャーは不気味に笑う……