131話
山を登る
「むっタイヤの跡があるわ追いましょう」
追うと
「あっ洞窟の前に車があるぜ」
「ツルハシとかいろいろ落ちてる」
洞窟に入ると魔王が倒れてたり鉱物が落ちてたり
「働け奴隷どもー!」
魔王がドリルとかで岩を掘っている魔王を鞭で叩いた!
「ギヤーッ! ちゃんとしてます!」
「ウルセー! 意味なんて無い! 俺が暴力を振るいたいのだ!」
鞭!
「ギャオー!」
その光景に震えながら魔王たちは黙々と作業!
「許せないぜ!」
ダルス達は怒る!
「誰だお前はー! 俺はムカついてるんだよー!」
奴隷総督魔王は鞭に付いているボタンを押す!
すると鞭の長さが伸び電気を帯びた!
「死ねー!」
「魔法コマンド絶縁岩落とし!」
洞窟の天井が崩壊し奴隷総督魔王は岩に埋もれた
「やった! 助かった……ギャバババグオーッ!」
「作業を続けろ、奴隷ども」
魔王奴隷作業員が粉々になって死んだ!
「まだ魔王がいるわ!」
「魔王エクスプロイターなどツルハシ一本の価値も無いゴミ魔王……いい気になるなよ、侵入者」
その闇から歩いてきた魔王は銀色のライダースーツじみた戦闘服の上から黒いコートを身につけ機右腕のみが機械で不釣合いなシルエット!
「魔王を助けるぜ! 魔法コマンドアイアンアロー!」
巨大な鉄の矢が出現し亜音速で敵魔王に放たれる!
「軟弱!」
魔王の機械腕が鉄の矢に触れると一瞬で粉々に消滅した!
「これがこの魔王スローターの次元グラインド装置よ……恐れよ!」
魔王スローターがダルス達に走る!
「あれに触られたらヤバイぜ!」
スローターの腕をなんとか回避すると背後の壁が粉々!
「ダルス、電気とか炎とかよ!」
ネクロが叫ぶ!
「おう! ギガファイアーク! ギガサンダーク!」
電撃と火炎放射が螺旋状のビーム的に出る!
「くっ」
魔王スローターは即座に洞窟壁面を粉砕し外に回避した!
「どうやら物理攻撃以外は有効なようね!」
「逃さないぜ! アルティメットファイアーク!」
横穴に火炎! しかしその時!
「グワワワワー!」
ドラゴンが突如落下!
「ドラゴンーッ!?」
驚き!
「ウオッ」
ダルスの立っていた地面に穴が空き落ちる!
しかしダルスは反射的に天使の翼を出して跳び回避!
「小癪な!」
穴から魔王スローターの声
「地面を粉砕して地下から攻撃よ!」
「どうすればいいぜ!」
わからないダルス……その時セーレが無言でハルバードをかかげた
「なんだろう」
ダルスはわかっていない
「なにをセー……むぐ」
ルーノンが喋ろうとした時ネクロがルーノンの口を抑えた
何かを察したのだ!
そして数秒の静寂の後、ミリアンの地面が空いた!
「ミリアンさん!」
セーレがハルバードをミリアンに投げた!
「はい!」
ミリアンがハルバードを受け取り穴の中に突き刺す!
その時激しい光の爆発! 耳をつんざく高音が鳴り響く!
ハルバードと次元グラインド装置がぶつかり合う!
「グガガガガガ!」
魔王スローターは穴の中で歯を食いしばりハルバードを押し返そうとする!
「何が起こっているの……」
「グググ……俺の右腕で消せんとはこの槍はいったい……」
「あっ隙ありだぜギガファイアサンダーライトダーク!」
穴にダルスが魔法を打ち込んだ!
「グッバギャーッ!」
断末魔! 魔王スローターは地の底に沈んでいった!
「きゃあっ」
「おっとミリアン大丈夫だぜ」
ミリアンが落ちそうになったがダルスが救い上げた
「恐ろしい敵だったわね……ハルバードが効かないし」
「うーん……おそらく腕が機械でしたから生命エネルギーを増大させるハルバードは効き目がなかったのではないでしょうか?」
セーレが考えを言った
「ハルバードが粉微塵にならなかった理由はわかりませんが……」
セーレは実際ハルバードを捨てる覚悟を持ったうえでの判断だったのだ
その時!
「オッホホホホホ! スローターを倒すなんてね! エクスプロイターはともかく」
突如声! 洞窟内スピーカーからだ!
「私は魔王ゴールドラッシュ! ウィザード様の命によりオリハルコンを集めているわ! あなた達邪魔なので私が直々に殺すわ! 来なさい!」
「ボスを倒すぜ!」
鉱山の恐怖……