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129話

「サソリヒヒーン! 俺様は魔王パピルサグ!」「ウゥーピピー! ワタシは魔王ミルメコレオ!」

砂利道を走る自動運転輸送トラックと並走する魔王!

「ダルス、この装置と魔法機械を繋げると連動するらしいわ」

「やってみるぜガチャリウィィィン……できたぜ」

「この状態で魔法を使うとトラックから出るのね」

「へえ、面白いぜ! 魔法コマンドアルティメットダーク全体攻撃(すべての敵を対象とした闇の魔力を放つ攻撃)!」

「ギギンヒギーッ!」「ウパパパパーッ!」

魔王は砕け消え去った……

「便利だぜ」

「敵ながら恐ろしい性能ね」

するとセーレ

「あっ見てください! 魔王です! 弱っているようです」

「マジックカンパニーの刺客じゃなさそうね、止まってみましょう」

止まって話しかけた

「やあやあ大丈夫ですか?」

「うう……俺はもうだめだ……命からがら鉱山から逃げてきたが……機械兵から攻撃を受けた……」

魔王はバタリと倒れた

「なっ何があったんだぜ!?」

「機械軍に捕まった者達はオリハルコン鉱山に送られ強制労働させられている……グハッ」

血を吐いて死んだ

「許せないぜ……魔王を倒してこの人達を開放しようそしてオリハルコンをもらおう」

「もちろん! 目に物を見せてやりましょう」

そして車を隠し鉱山に登るダルス一行……

一方その頃……嵐の島、マジックカンパニーアジトでは

「ゴウンゴウンゴウン……ピンポーン! 25階デス」

案内アンドロイドロボがアナウンスし、エレベーターの扉が開く

薄暗く広い部屋にはヘリコプターや小型ジェット機、飛行船などが置かれておりエンジニア魔王達が忙しなくメンテナンスを行っている

「ここがガレージフロアか、初めて来たな」

あたりを見渡すこの赤髪の若い魔王の名はアクセラレイターだ

「で、コイツがスカイハイ1号か……バカでけえ」

彼の前にそびえ立つのは全長400メートルの巨大な戦艦である

「IDカー」

言い切る前に、浮遊する円盤型認証機械にカードを読みこませる

「ホレ」

「認証シマシタ」

戦艦からエスカレーターが降り、それに乗る

甲板を歩き鉄の扉を開け船内に入ると、シャンデリアの暖かな光がアクセラレイターを迎い入れた

「おお、これは豪華な」

その内装は船内とは思えない格調高さで、カーペットの引かれた広い廊下が伸び、いくつもの扉が見えた

「世界一周ツアーでもする気か? この船は」

「あながち間違ってはいないね」

不意に背後から女の声にアクセラレイターは驚き振り向いた

「……ドーモ、リーダー」

「立派な船だろう? リラックスして仕事に励めるね」

「そりゃ嬉しいね」

「図書室、博物館、トレーニングルーム、映画館、ゲームセンターまで揃ってるし食事も魔王世界各地の料理が楽しめるよ、暇な時間は好きに使っていいよ」

「俺の趣味はバイクくらいでな」

「脳内シュミレーションならできるよ? 幻覚装置で……」

「遠慮しておきます」

そしてアクセラレイターはポポに渡された地図デジタルに記された船内の自室へと行き、荷物の整理と冷蔵庫の中身を確認を行い(なんと彼の好物であるチョコレートケーキがあり満足した)、船内を歩く

「図書館か」

彼は読書はほとんどしない人間だが、たまたま目についた図書館室に引き込まれるように入った

「おお」

そこには積み上げられた本棚が溢れんばかりに並べられており、意図不明の無音反重力浮遊移動アンドロイドが巡回している

「こんだけの本をどこから……ああ、侵略したんだったな」

彼は無関心に図書館を歩きまわる、するとパラリパラリとページをめくる音が聞こえた

「ん? 仕事のメンバーか?」

その音の方へ行くと、そこには椅子に座り読書をしている女魔王がいた

「あら? あなたは……」

彼女は本から顔を上げ、アクセラレイターを見た

「!」

目があったその瞬間、アクセラレイターは電撃魔法に撃たれたような衝撃を受けた!

「か、可憐だ!!」

ロマンスと速さと戦艦……

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