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122話

森……

「クックック……俺は魔王ニンフ!」

「クックック……俺は魔王ブライト!」

「くっ新しい魔王か!」

「クックック……俺の呪い魔法によって貴様の能力は封じさせてもらった……」

「許さん、倒すぜ!」

そして二人組の魔王との戦いが始まった……


一方その頃、シプレプ海域の荒れた海に浮かぶ孤島にそびえ立つ建造物……そこに一人の人間が入っていった

「魔法狩人リッカー、ただいま帰りました」

そう、彼はジェットパックでこの地に飛んできたリッカーである

彼がIDカードで扉を開けて入ると、赤い髪の魔王が呼びかけた

「よぉ、リッカー! 戦果はどうだったよ?」

「これから社長に報告に行きますよ、何のようです? 生き急いでるあなたがそんなことを聞くためだけに来たわけでは無いでしょう? アクセラレイターさん」

アクセラレイターと呼ばれたその若い魔王は、笑って言葉を返した

「おうよ、実は仕事で人間界に行くことになってよ」

「それで人間の私にこちらの世界について聞きたいというわけですか」

「そーゆーことよ! 話が早いねぇ」

「フゥム、それでは報告を完了したら付き合いましょう……もっとも、その前に処分されるかもしれませんがね」

リッカーはやや自嘲的に言った

「なんだ、任務失敗したのか? お前にしちゃ珍しいな…まぁ社長はおっかねえが、身内にゃわりと甘いしよ、既に実績のあるお前なら大丈夫だろーよ」

「そう願いたいものですね、それでは」

「おう、またな! カフェテリアで待ってるぜ」

瞬間、アクセラレイターは消え去った

その様子を一瞥し、リッカーはエレベーターホールに向かう

「何階デスカ?」

エレベーターに備え付けられた高性能な音声認識ロボットが聞く

「ワープターミナルへ」

階数は答えていないが、マジックカンパニーの高性能人工知能は問題なく職務をこなす

「地下20階デスネ、オ乗リクダサイ」

カゴは無音で降下する

研究室、実験室、パーティ会場、人口森、人口海、牢屋、ガレージ……室内の窓は次々とこの要塞のフロアを写す

「地下20階デス」

扉を出ると、さらにまた鉄の扉が彼を迎えた

IDカードスキャン、虹彩認証、パスワード入力をするとようやく扉が開いた

そこにあるものは黒いボールに扉がついた奇妙な物体である

「ドコニ行キマスカ」

再び音声認識ロボットである

「人間世界、マジックカンパニー本社へ」

「カシコマリマシタ」

扉が開き、ボールの周りにバチバチと電気が流れる

リッカーは難なくそこに足を踏み入れ、扉が自動で閉まる

すると電流はより激しく光る! 奇妙な音も唸りを上げる!

その光と音が最高点を達した瞬間、嘘のように機械は静まった

「ピピーピピー……転送完了シマシタ」


ふと気が付くと、リッカーは別の球体の中に居た

毎回毎回、心臓に悪い手段だ、彼はそう思った

ワープターミナルの部屋を出ると、すぐ近くに社長室がある、本来このマシンは魔王ウィザードが使うために設置されたものだからだ

故に使用できるのは魔王ウィザードと、僅かな部下だけである

リッカーは「社長室」と書かれた扉をノックする

「入りたまえ」

その声を聞き、扉を開けた

「待っていたぞ、魔法狩人リッカーよ……」

魔王ウィザードは仮面を外し、人間離れした顔を自ら晒す

「さぁ、結果を聞かせてもらおう……神の果実入手作戦の結果を!」

リッカーは一瞬身構えると、その口を開いた……


一方その頃ダルス達

「魔法コマンド・ファイアーク!」

「ギャバババグゲェー!」「ブボッギャァー!」

魔王ニンフと魔王ブライトは焼け死ぬ!

「馬鹿な……この俺魔王ニンフの生物を樹木にする呪いと……」

「この俺、魔王ブライトの植物を腐らせる呪いのコンボは最強なのに……」

「木を操るあまり木と同じで炎が弱点だぜ……」

「おのれしてやられた無念ぐわあ熱い死ぬ死んだ」

そしてふ二人組の魔王は灰になった

「ペガサス馬車を出せました! 皆さん乗ってください」

そしてセーレのペガサス馬車に乗りダルス達の旅は続く……

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