11話
「クククダルス殺す!」
「お前はまさか……あの摩天楼の決戦で死んだはず!」
「黄泉帰ったのさ!お前を殺すためになーっ!」
「うおおおおおお!」
因縁の戦い……
一方ルーノンは兎のラヴに導かれ街に
「わーすごい!動物がすんでいる街!」
「ここはルーニマの街です。さぁ、こちらの神殿に来てください」
そしてここは石造りの神殿小さくてルーノンは入れないが
ぞろぞろと人間風にデフォルメされた動物が出てきた
「猫や犬やパンダなど!」
そして兎がこう言う
「説明をします、この世界には5000千年後に終末が訪れ、そのとき人間の救世主があらわれ世界を救うという伝説が5000年前から伝わってるのです」
「つまり今災害が起きるってこと?」
「そうなのです。そしてその災害は今既に起こっているのです」
神妙なラヴ
「というと?」
「一日の切り替わる瞬間、つまり0時に空から悪魔が現れ私達を襲い始めたのですもう1000人は死にました、しかもそれはこの街だけですほかの街でも被害はあるでしょう」
「許せない!わかったわ!私が闘う!」
「あっありがとうございます私にできることがあればなんなりと」
「よーしじゃあ魔力よ!とにかく魔力をかき集めるのよ!」
「イエッサー!」
そしていろいろして深夜
空が爆発し空間の裂け目から悪魔が飛び出してきた
「ぶっ殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺」
「殺殺殺殺殺殺殺殺ッパーッ!」
奇声!
悪魔は前身黒くコウモリじみた羽が生え、顔には目と口がたくさんついている!そして槍や斧やマシンガンやハンマーで武装!
「来たわね悪魔!もう誰も殺させない!」
ルーノンは空を見上げ、言い放つ!
「ラヴ!壺を!」
「イエッサー!魔力解放!」
ルーノンを囲むように配置されている50ほどの壺を動物たちが一気に開ける!
壺から魔力が放たれ、空に登ってゆく!
「コマンドにゅうりょーく!!キャッチャー!」
魔力が方向を変え、ルーノンに集まっていく!
「私の身体に集められる魔力はちょびっとだけど!この一瞬だけ!魔法に変換できる!」
ルーノンの腕の魔法コマンド機械が光る!
「いっけぇぇぇぇぇぇリフレクション!」
空に街全体を覆い尽くす巨大なバリアが出現し上昇!悪魔達は一斉に攻撃を加えるが倍の力で跳ね返され弾けて死体と化す!
「そのまま宇宙まで行け―!」
悪魔が上空でドンドン死ぬ!
ところが突如リフレクションが砕け散った!
「え!?まだ持続するはずなのにどうして」
その時空から巨大な顔が現れた
「うわー!」
「なんてデカイ化け物」
動物たちが混乱
その顔は空を覆い尽くすほど大きく、黒い肌で金色の髪で人間に近い
その顔は笑い出した
「フハハハハハ!貴様が伝説の救世主か!そんな小細工では私には勝てない!」
「もっもうどうしようもないよ」
「そんな……」
打ちひしがれるルーノンと動物たち
こんなとき、ダルスとネクロが居てくれたら……
そのときルーノンの脳裏に声が響いた……「ルーノンよ……逆境こそ最大のチャンスなのじゃ……」
「師匠……私は大事なことを忘れていました」
ルーノンの目に輝きが戻った
「みんな!あのでかい顔がきっと悪魔のボスよ!ここにいるのはむしろ悪魔軍団にとどめを刺すチャンスなのよ!」
「でっでもどうすれば……」
「う~んどうしよう。あっそうだ!これを!」
ルーノンが取り出したのはマジッポ花である
「これは魔力を貯めている花……これを使えば」
その時悪魔たちが舞い降りた逃げ惑う動物たち!
「みんな!私のところに集まって!」
動物たちがルーノンに集まる!もちろん悪魔も!
「ホラホラホラホラ!こっちだよ悪魔!」
ルーノンが走る!悪魔が集団で追いかける!
やっぱり単調な行動しかできないみたいだねとルーノンは考える
そしてルーノンはマジッポ花を食った!魔力が満ちる!
「コマンド!シールド!」
薄いシールドが地面と並行の形で現れる!悪魔たちは勢い余ってシールドに突っ込みまとめて真っ二つに切断された!飛び散る血液や臓物!
ルーノンは勝ち誇って空に叫んだ!
「どうだー!これで悪魔は全滅だよ!」
空に浮かぶ顔が笑った
「ふん!ふはははははは!この程度で勝ったつもりか!私自身がまだ残っているわ!死ね!」
顔の口から巨大な黒い光線がルーノンめがけ放たれる!
「案外物覚えが悪いんだね」ルーノンはニヤリと笑った
悪魔軍団を切断したシールドが浮かび上がる
「ふん!そんな盾で防げるか!」
「これはね、ホントは……」
シールドが光線に接触した
「リフレクションだよ!」
巨大光線が方向を変えて跳ね返される!
空の顔面が目を見開いた!
そして光線が顔面を焼きつくした!巨大顔面は悲鳴を上げ消滅
「私に残された魔力はちょっとだけだった……でもリフレクションならどんな強力な技も跳ね返せるってわけ」
ルーノンが得意気に説明
「ありがとうございます!他の街の悪魔も消滅したそうです」
「良かったぁー!」
その時ぐ~とルーノンの腹がなった顔を赤らめるルーノン
「ハハハ安心したらおなかすいちゃった」
「だったら私達が食事を用意しますよ!みんなお礼をしたがっています」
住人がルーノンに集まってきた口々に「救世主様!」「ありがとう」「やったーっ!」
その時ラヴが気づいた
「えっ救世主さま!身体が……」
ルーノンの体が透明になっていく
「あれ?なんだろう?眠くなってきた……」
動物たちの声が遠のいていく、そしてルーノンの瞳は閉じた
「ルーノン!ルーノン!」
「はえ?」
視界にはネクロの顔
「あれ?みんなは?ごはんは?」
呆れるネクロの顔
「夢でも見てたの? あなた、道端で寝ていたのよ」
「え? 今のは夢……?」
「あら?そのペンダント、似合ってるわね」
ルーノンは首かけられたペンダントを手に取る
「これは……」
すると動物世界での出来事が頭に浮かび上がった、ルーノンは笑った
「夢じゃないよ!世界を救ったんだよ!」
「そう」
この出来事は結局謎のままだったが、ルーノンはペンダントを見るたびにラヴたちのことを思い出すのです
「それにしても、ダルスは遅いわね……もう2時間よ」
そのとき壁を破壊してダルスが現れた
「遅れてすまない! ジャングルで死んだと思われたヘビ使いや江戸時代決戦で死んだはずのダーク織田信長とかが襲いかかってきて……倒すのに時間がかかった」
「まぁ大丈夫そうね」
ダルスを見てネクロが言った
「うむ! それではいよいよ魔王を倒すぞ!」
最終決戦……