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('∀`)元室長!!現立候補!!

200m走でインハイにでただけのことがあって足が尋常じゃなく速く、気がつけば教室に着いていた。

先生が到着してから三十秒後、息を切らせながら教室に入った。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・せんっせい、ごっ誤解ですよっ。」

帰宅部のエースの俺はもちろん体力なんてなく、ぜえぜえ言いながら先生にいいよった。

その姿を見た先生は、三歩ぐらい後ろに下がりながら、

「わっわかったからね、落ち着いて。」

と、まるで汚物中の汚物、つまり汚物of汚物を見たかのような顔をしながらこう言ってきた。

えっ、これもしかしてやばいやつじゃね、とかおもっていたらあいにく、

「宮本君何してるの・・・・・・?

きもっ。」

と、月見里氏が軽蔑の目をしながら俺に言ってきた。

「ちっちがう。」

と言い訳を言おうとした瞬間、クラス中から、

「帰れ!帰れ!帰れ!」

と、帰れコールが飛んできた、俺長渕剛みたいにメンタル強くないからね。

「帰れって言う、お前らが帰れ!」

とか、いえねーからね。そもそもメンタル弱いから、もう泣きそうだからね。そもそも俺の帰るべき場所ここだから、俺ここのクラスメイトだからね。

半泣きになりながら

「やっやめってよっー

帰れっていっわっないっでっよー」

と、ハリセンボンのシュレックのほうのようにそう言うと、

帰れコールがさっさと帰れコールに進化した。

無慈悲すぎるだろ、このクラス。

「ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛お゛!゛!゛!゛ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!゛!゛!゛!゛」

ざわざわしているクラスに泣きながらこう言うと流石に先生が

「やめてあげて、勘違いらしいからね。」

自分は宮本君の味方です、みたいな感じで止めに入ってきたけど、ことの発端あんただからね。

けどまあ、止めてくれたから許すとこにしよう。

「とりあえず宮本君保健室にいってきたら?」

いや、悪夢襲来しますやん、やっぱり許せねえよ。

絶対まだ俺の事汚物として見なしているだろ。

するとまた教室から

「保健室!保健室!保健室!」

と、金輪際二度と聞くことはないだろうと思わせるコールが俺に浴びせられた。注意深く聞くと、声の震源は月見里氏だった。

俺お前になんかしたかよ・・・・・・

このコールを無視して震源付近にある俺の席に座り俯けになるとすぐにコールが止まった。

俺が座ったから止まったんだと思い顔を上げると強面で有名な学年主任の山田先生が教卓にたって、

「今の騒ぎはなんだったんだ?」

と、キレ気味で聞いてきていた。

沈黙している教室。

これは山田先生の肩を借りて注意してもらうしかない。と思い、声をだそうとした瞬間に隣から、

「宮本君が深刻な話をしている最中にふざけだしたので、帰れコールをしました。」

といかにも正論をいっているようなトーンで声が飛んできた。

「・・・・・・それは本当か宮本?」

「ちっがいますよ、だいたい俺はそんな・・・・・・」

と、否定している最中にまた隣から

「椅子スリスリ。」

と小声で声が聞こえた。

おのれ・・・・・・人の黒歴史を出しやがって、おぼえとけよ。

「そんな、なんなんだ宮本?」

ドスの効いた声で山田先生が続けてきた。

「・・・・・・はい。

俺はそんなにギャグが好きなので、深刻な空気をしているとギャグをいいたくなる体質なんです。

帰れコールも望んで受けました。」

すると山田先生が鬼の形相をしながら

「ちょっと、ついてこい。」

といい、生徒指導室まで俺を連れて行った。このあと滅茶苦茶セッキョウされた。

帰ってくると気の毒そうな顔を浮かべている月見里氏がいた。

「ごめんね、宮本君、宮本君の優しさに甘えてつい意地悪しちゃった。」

魔性すぎるだろ、その顔。その顔で謝ってきて許さない男がいるだろうか、いやいない。でも、俺はダブルブッキングというよりトリプルブッキングされたんだぞ。

ここは、心を鬼にして、

「いや、許さないか「お詫びに私のこと美里って呼んでいいから。」

「しょうがないな美里、今回だけだからな。」

男は心を大きくないとな、うん。

「じゃあ、もう一個我が儘いっていい?」

「ああいいさ、どんとこい。」

これ以上のことはないだろうと思い、腹をくくらずそういうと、

「生徒会に立候補しといたから。」

・・・・・・まじすか。

腹くくるべきだった。

「安心して私も立候補しといたから。」

いや、むしろ不安だからそれ。

「ふざけんなよ、それは無理だ。」

とこんなに可愛い顔をしている美里たそに言えるわけもなく、

「しょうがないな、乗ってやるよ。」

僕はキメ顔でそういった。

「やった、じゃあ明日選挙だから、マニフェスト考えといてね。」

展開急すぎるだろ。




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