(´Д` )井沢氏4!!
「では次は、マグロを養殖し、近くのスーパーで売るといった議題だ。
これは絶対に無理だ!!」
そんなに声を張ってハキハキいわなくても......
「なぜそう言い切れる?」
素直に思っていることを言った。
「さっきも言ったがここは群馬県なんだぞ!
となりの栃木県から県庁まで17時間かかり、夏が60℃冬が-25℃と気温の差が激しく、未開の地で検索したら一番上に出てくる県がマグロなんか養殖できるわけないだろ!!」
こいつはふざけているのか......?
ここをなんだと思っているのだ?
でも目が真剣すぎる。
「いやいやいやいやここは前橋市だぞ。
北部と一緒にするなよ。」
こいつは群馬とグンマーの区別がついていないようだな......
これだからゆとりは。
「まあ冗談はこれぐらいにして、マグロの稚魚をどういった方法でゲットするんだ?」
そんな伝説ポケモンの捕まえ方を聞くみたいな感じで言われても......
それとグンマーのことは冗談ともいいきれないからな。
「それは俺のおじさんが某マグロの養殖に成功した大学のお偉いさんだからコネで譲ってもらう。」
この言葉で体育館がちょっとだけざわざわとなり、ちょっとした尊敬の視線が飛んできた。
この視線は悪くないな......
不思議と前髪がとんがってきそうだ。
「悪いな井沢。
この稚魚は三人ようなんだ。」
無意識に言ってしまった。
「そっそうか。
でも稚魚を獲得したところで育てる環境が全くと言っていいほどない。
予算もそれほどないし新たにつくるのも厳しいと思う。」
「それなら心配ないよ。
これまた俺のおじさんに頼めば手助けをしてくれるよ。」
また尊敬の眼差しがきた。
「それよりそんな単純な質問をぼくちんにするなんて、井沢のくせに生意気だぞ。」
また無意識に言ってしまった。
「あっ、ああすまない。
確かにこのプロジェクトは不可能ではないのか。
では俺の負けだ。」
なにか変だな。
ここで素直に引き下がる奴ではないはずだ。
「いさぎがいいなんて井沢氏らしくないな。」
「いっいや、素直にマグロの養殖に興味が湧いてきただけだよ。」
はっ、はーん。
こいつは生物大好きっ子なのだな。
「じゃあ、この勝負は俺の勝ちということで。
では最後に、女子の体操服をブルマにする、についてディスカッションしようではないか。」
なんだか楽しくなってきた。
「これについては反論がない。」
何の迷いもない目で井沢氏が見つめてきた。
「反論がないって......
お前もまさか......」
「ああ、そうだ。
ブルマが大好きだ!!!」
思わず俺は井沢氏を抱擁してしまった。
すると体育館中の男子から大拍手が飛んできた。
中には涙ぐんでいる生徒もいた。
「俺は勘違いしていた。
井沢氏は敵ではなく味方だったんだな。」
「ああ、君にはすまないことをした。
ポイント欲しさ大変な勘違いをしていた。」
「「ブルマ好きに悪い奴はいないからな。」」
シンクロ率100%で叫んだ。
新しい小説が書きたくなったので更新をやめようと思います。
コメントとかくれたら続き書きます。