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第6話 導き

俺はミーアに追い回され、サリーからは上空から突かれ最後にはキースに前足で押さえつけられて捕まった。

押さえつけられたままの俺をアルクは大きく口を開けさせ指を突っ込み、あげくには俺を持ち上げ逆さまに振った


『動物虐待だぞー! 訴えてやる~!

オエッ~!』


「ダメです。出ませんね。途中に引っ掛かってないかと思ったんですけど・・・・

すっかり奥まで呑み込んじゃってますね。」


ようやく解放された俺を皆は白い目で見ていた。

どうやら俺の体の通過待ちとなったようだ。


「でもたとえ鏡にあの指輪が映ってかざしたようになったとしても、誰も望みを唱えてないのにどうしてこんな事に・・・」


ケイトがそう言いながら首をかしげた時、ルーチェが顔を歪めた。


「そ・・それが・・・私が・・・どこか遠くに消えてしまいたいって・・・・あれってもしかして?」


「おそらく・・・そうだろうな。

タオが指輪を鏡にかざし、ルーチェが望みを告げケイトが呪文を唱えたと言う事だ。」 


ルドルフは腕を組んで考え込んだ。


「でもそんなに偶然って重なるものですか?

私がケイトさんに渡した書籍はたまたま手に取っただけにすぎないですし・・・」


アルクはそんな考えを否定するように言った。


「なんだか何かに導かれた気がするわ。この書籍には何か秘密でもあるんじゃないかしら?

女性が書いたものって事だけど、どこかに名前はないの?」


ケイトの言葉にルドルフはパラパラと書籍のページをめくる。


「えーっと・・・消えかけてはいるが、これじゃないかと・・・レ・・イ・・シ・・ア・・・

レイシアだな・・・あとは読めない。」


「レイシア?レイシアですって?」


ルーチェは聞き覚えのある名前にピクンと反応した。

その名前は忘れもしない。夢に出てきた少女だ。


「神殿の至高の魔女の像!あの少女が夢に現れてそう名乗ったわ!

レイシアが至高の魔女なら、王宮に日記が残っていても不思議じゃないでしょ?」


「それはそうですが・・・そのレイシアが我々を導いたのだとすれば、ここは千年前ってことになっちゃいますよ?」


アルクはなにげなく言った事だが・・・・全員が沈黙した。

千年前・・・てことは・・・・また双子星が重なるの?!


俺達は一斉に窓の外を確かめた。

そこに見えたのは明らかに近い位置にいる双子星だった。


その時、バタンと扉の開く音がした。


「何者だ?こんなところで何をしている!」


警備の兵士達が数人バタバタと入って来た。

俺達の話声に気づいたのだろう。


剣を向けられ俺達は囲まれた。

すばやくキースは戦闘態勢に入って間合いを見計らう。


兵士達もキースの迫力に怯んでそれ以上は近寄れないようだった。

そのまま暫く睨みあいが続いていた。


「これは・・・!皆、剣を引け!」


兵士の後ろから声がして老齢の男が一人前に出てきた。

兵士の物々しい服装とは違い、ずいぶんと優雅な装いであった。


「ようやくお戻りになりましたか。ベルナルド殿下。お帰りをお待ちしていました。」


男はルドルフの前まで来ると跪きそう言ったのであった。

兵士達はそれを聞いてあわてて剣を引き、同じように跪いた。


『え・・・ええ~~!ベルナルド殿下って誰?いったいどーゆうこと!』


俺はこの展開について行けずに周りを見回した。

どうやら全員がそうだったらしく、きょとんとした表情でただ立ちすくんでいた。



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