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千の秋 0

 時は、仁大じんだい皇帝の御世。


 東は東疎とうその地から、西は間奈留まなるの果てまでをひとつとした、大神来おおかむらという国があった。


 多くの戦乱を経て統一されたその国は、その頃の名残で各町は大きな壁で囲まれ、人々はその中で生活をしていた。


 田畑までをも内包する巨大な町は、外敵を完全に遮断し、長い篭城にも耐えられるように作られているため、よその町へ行く用がない限り出る必要はない。


 一生を、町の中で終える者も数多くいる。


 他の町へ行く時は、役所へその旨を申請し、許可証をもらわねばならない。


 ならず者を、町の中に入れないようにするためである。



 では、町の外に住んでいる者はいないのか。



 答えは──「いる」、だ。



 山や海での生活を生業とする者。


 よその地から、移民してきた者。


 町から、何らかの理由で許可証なしで出て行った者。


 彼らは、「外」の人間として、厳密に「内」とは違う法体系の中に置かれることとなる。



 これは、そんな町の「外」に住む者の物語。




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