翠と橙(みどりとゆず) vol.067 翠、「だ~か~ら~~。」
「まっ。そうなんですけど…って、何よ、尋…???」
万美。
尋音、
「いや…いやいやいや。だって…。」
翠、
「ふ~~ん…???」
「高過ぎて、行ける訳、ないじゃんよ~~。」
ぐしゅんとしながら尋音。
翠、
「かっかかかかか。」
そして、尋音の顔を見て、
「だよね~~。」
万美、
「ぶっ。」
翠、
「だ~か~ら~~。」
両手を尋音に伸ばして、手のひらを…。そして指折り数えるように、
「雅楽に…いらっしゃ~~い。」
その仕草に尋音、なだれ込むように、
「お姉さま…。」
万美、
「臭っ。」
橙、
「キャッハハハハハ。」
「でも、ゆず。しっかりと…遊馬君、捕まえときな~~。」
万美。
橙、赤くなって、
「はい。」
尋音、
「…まだ、このこと、この4人しか…、知らないよね…。」
万美、
「あったりまえじゃない。私らの妹分。」
「ありがとうございます。」
「いやいやいや。逆に知れ渡ったら、大変だよ、ウチの女子~~。」
尋音。
「へっ…???」
「いや…、だって、彼氏いるの、この3人だけだもん。」
尋音、万美と翠に交互に指さして。
「へっ…???うそ…???」
「ほんと。」
万美。
「ややややや。あんなに綺麗な人、ばっかりなのに…。」
万美、尋音、共に顔を見合わせて、
「ねぇ~~~。」
翠、可笑しくって、
「ぷっ。何言ってる。かかかか。」
橙、
「みんな…、彼氏…いそうに見えるんだけどな~~。」
「あ~~。そういえば、コバちゃん、何やら、スタッフ連れて、ヤマチと食事行くみたいね~~。いつかは…知らないけど…。聞くところによると、合コン…もどき…???」
万美。
尋音、
「う~~っわ。豪華~~。」
翠、
「ふん。コバちゃんにしても、ヤマチにしても、あちらこちら結構顔…広いからね~~。あ。…ボスもだ。いろんな会社に…いろんなコネクション、あるんじゃな~~い。」
万美、
「そのようで…。」
「え…えぇ。もしかしたら、その場所…、ルッポラだったりして…。」
尋音。
「いん~~や…。まだ…そこまでの情報は~~…。ない。」
翠、
「…しっかし…、万の情報網は…、ほんとに凄いよね~~。しかも、それに信頼と説得力もあるから。」
尋音、
「うんうん。確かに。」
万美、
「だ~~って。じゃなきゃ~。税、シンガポールなんて、行かせないよ~~。」
「しかも、後々の事まで、考えてる。」
翠。
「凄い奥さんになるよ~~。」
尋音。
「完璧に、かかあ天下だね~~。」
「うるさい。」
万美、尋音の頭をコツン。
尋音、
「あた。」
「ねね、チーフ、万さん、尋さん。」
橙。
「ん~~???」
3人。
「今度、一緒に、ルッポラ、行きませんか…???」
その声に目をキョトンとさせて3人。
翠、
「…うん。まぁ…良いけど…???」
尋音、万美を見ながら…。尋音、万美も、
「うん。ゆずが言うんなら。」
橙、
「ありがとうございます。」
翠、尋音、万美、
「うん。」
にっこりと。
廊下を早歩き。橙。
角を曲がったところで、「バン!!!」
「キャッ。」
その瞬間に、
「あ~~。あ~~。あ~~。」
思いっきり体制を崩して、そのまま、後ろに、そして背中から床に、
「バ~~ン。」




