翠と橙(みどりとゆず) vol.033 柴乃、「ジェシカの皆様、向こうのテラスの方に…。」
「いらっしゃいませ~~。」
元気な笑顔で、客を招き入れるルッポラの店員たち。
尋音、万美、
「お世話になりま~~す。」
柴乃、
「ジェシカの皆様、向こうのテラスの方に…。どうぞ~~。」
次々とテラスの方に足を運ぶジェシカのスタッフたち。
口パクで珂帆に、
「こんばんは。」
の橙。
そんな橙にニッコリの珂帆。
店員たちにも笑顔で橙。
柴乃、そんな橙に手で合図して。そして笑顔で…。
「さ~~てと~~。喰うか~~。」
テラスに入ってすぐに、大声の門倉礼人。
「や~~だ。門倉君、その体に、どのくらい入れちゃうのよ~~。キャッハハハハ。」
思いっ切り笑う奈都。
「し~~っかりと、礼人の暴食い、止めてよね~~、飛香ちゃ~~ん。」
「ま~た、またまた。そんなキツイ事を、ルーキーに言っちゃってどうする~~。」
咲茉。
飛香、春にジェシカに新入社員として入社した、
営業の社員、鑑飛香短大卒である。
そしてその数分後、テラスに入ってきた、呉羽と千慧。
「ふんふん。大分、揃ってるね~~。みどと、ユッキは…、もう…そろそろ…。」
そして、その数分後に翠、
「ぎりぎり…セーフ~~。あっ。ユッキ、今、駅着いて、タクシーで向かうって。始めてて良いって。」
呉羽、
「姫宮の方…???みど…???」
そんな呉羽に翠、
「OK。さすが。やってくれます。」
「うん。そっ。」
「あ~~。来た来た~~。ボス~~。奥様~~。」
千慧。
橙、思わず緊張して…。
惇哉、
「どうやら…、間に合った…かな…???…おや…、ユッキ…???」
「タクシーで向かってま~~す。」
尋音。
「ふん、そう~~。みんな~~。久し振り~~。」
菫。
院瀬見惇哉の妻である。
女性スタッフ、
「奥様、綺麗~~。」
スタッフに向かってニッコリと。そして呉羽と千慧に右手をひらひらと。
「千慧~~。今回は…さすが、腕…奮ったようね~~。ロンドって…、凄いじゃな~~い。」
そんな菫に千慧、
「お褒めに与り、恐縮で~~す。はは。」
「さすがに、コバちゃんと、ヤマチ。そして奥様が並ぶと、凄いよね。美のオーラが…。」
尋音。
万美、
「うんうん。あっ、尋、時間…過ぎちゃってるから、始めちゃおうっか。ユッキ、そろそろ着くとは思うけど…。」
「だ~~ね。」
そして店員を見て、
「すみませ~~ん。お願いしま~~す。」
柴乃、
「はい。」
そしてまずは全員に生ビール。
柴乃が片方の列を…。そして巽がもう片方の列を…。
「わお。デリバリーの彼~~。」
奈都。
その声を皮切りに、スタッフたち、
「ほんと、ほんと~~。」
千慧、
「おやおや。」
呉羽、
「ふん。確かに、デリバリー、ここだもんね~~。」
「へぇ~~。ここで、あの人、働いて…いるんだ…。」
今度はマジマジと、その男性の顔を、翠。
そして、すぐに、
「へっ…???あ~~れ…???」




