翠と橙(みどりとゆず) vol.030 翠、「ふん。添付アドレス…。」
翠の後ろから呉羽、
「先日は急なお願いに、対応して頂き、ありがとうございました。…って~~、メールが来ておりました~~。チーフ殿~~。」
そんな呉羽の声に、自分のパソコンの画面に集中している翠、
「あっ、はい。…って~~、びっくりした~~。」
呉羽に振り向きながら。呉羽が翠の目の前にメールのコピーを。
「ふん。ご丁寧に、ど~~も~~。…って…。何……???就いては度々、申し訳ございませんが、次の案件、お願い出来ましたら、よろしくお願い致します~~。…す…???…何これ…???」
「ふん。みどに持ってけって。ボス。…多分、あなたの…。…おっと。来てる、来てる。」
翠のパソコンのメールボックスを見て呉羽。
翠、
「ふん。添付アドレス…???…で、どんな…???」
そしてそのメールに添付されているアドレスにアクセス。
すると、幾つもの画像が…。
「へぇ~~。いい感じ~~。」
呉羽、
「うんうん。確実に、売れるわっ。…って感じだよね…。」
あるモデルが着用して、いろんな方法で撮影されており、
確実にインスタ映えもすれば、ヒット商品間違いなし。
と、思われる、そんなアイテム。ワンピースである。
そして、そのワンピースをこの時期限定で…、ロンドは販売したいらしい。
しかも、そのワンピースを着用したモデルの画像、既に関連サイト、
及び、インスタグラムでもアップされており、発表されてすぐに予約が殺到していると言う。
その詳細を見て、読んで翠、
「う~~っそ!!!まさか…、これ…、2週間で仕上げろって言うの…???」
5000枚の発注である。
「嬉しい、ありがたい…仕事では…、ある…んだ…けど…。」
詳細を丁寧に見ながら、読みながら…。
デザイン、そして素材から何から何まで…。
「うそ~~~。」
パソコンに噛り付きになって翠。
「確かに…。売れるよ、こんなに完成されてるんだもん…。」
呉羽、
「う~~ん。ただ…。」
「このデザインで、この素材…。…で、この仕様…。」
呉羽と翠、
「無理…。」
翠、
「コバちゃん、このワンピのデザイナーと、このサンプル…作った人…???」
「うんうん。問い合わせてみる。」
「みど~~。荷物届いている~~。」
咲茉。
翠、
「は~い。ありがと。」
そして荷物を見ながら、
「アトリエ・クルス。神奈川県…。」
そして開けてみれば、
「あっ。これ…。コバちゃん、サンプル届いた。」
呉羽、
「お~~っと~~。はいはいはい。」
そして翠、
「ゆずちゃん、ボディ、持って来てくれる~~。」
橙、
「は~~い。」
そして、サンプルをテーブルに。
万美、サンプルに触れて、
「何、この素材…???」
スカート部分を手で持って尋音、
「凄い、感触…。手触り凄~~。」
「それに、この縫製技術…。どうやったら、できんの…???…この素材にだよ。普通にやったら、素材…死んじゃう。」
奈都。
「なかなか…どうして…。やってくれるよね~~。ロンド~~。」
翠。




