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翠と橙(みどりとゆず) vol.003 「ボスの奥様の…姪っ子さん…って…。」

「ボスの奥様の…姪っ子さん…って…。」

翠。


「私だって、昨日の夜に聞いたんだもん。びっくりだよ。」

呉羽。

「電話でいきなり、コバちゃん、ジェシカ、ひとり、入れるぞ~~。って。それも夜の10時。」


万美、

「かかかか。さっすがはボス。完璧に、自分の流れだよね~~。」


「な~~訳で、みど、頼む。」

「…って。コバちゃんに、頭、下げられちゃ、どうしようもないじゃん。」


呉羽、Vサインで、

「ニッ。」




そして夕方、廊下でバッタリ。


翠、

「ボス…。…あ~~。いや…。ブランドマネージャー。お疲れ様です。」


社員からはボスと言われるその男性。

アパレルメーカー、株式会社アンジェリーナ、ブランドマネージャーの院瀬見惇哉(いせみあつや)

「おっ。みど。橙、頼むよ。呉羽にも…言っておいたが…。」


翠、

「はい。分かりました。」

丁寧にお辞儀をして。

その隣で、橙、こちらも丁寧にお辞儀をして。


「橙、まずは、落ち着いて、頑張れ。みんな、いい人たちばっかりだ。」


そんな惇哉の声に橙、

「はい。ありがとうございます。」






「ふ~~~ん。新人さん…誕生ってか~~。ほい。鳥ねぎ、あがったよ~~。」

小皿に3本、カウンターに。


「いっただっきま~~す。」

万美。


「ほんで、こっちは…もも肉~~っと~。」


「ん~~。おいしそ。」

両手を、音を出さずに叩きながら帯刀尋音(たてわきひろね)


「…んで…、どんな子だい、その新人…???」

つくねを焼きながら雅樂(うた)


ここは逢坂翠が居候している焼き鳥屋、「雅樂(がらく)」である。

店主は宗像雅樂(むなかたうた)。翠が短大卒業時からこの店に居候している。

理由は簡単、家賃がたったの2万円。他にも…理由は…あるのだが…。


建物自体は昭和40年以降に建てられている。

そして、その建物を心機一転してリフォームし、

1階を焼き鳥屋にしたのが宗像雅樂(むなかたうた)


開店から3年。駅からもさほど遠くもないために、焼き鳥屋としては、

ある程度、人気になっている。しかも味は絶品。

店自体はそれほど広くはないが、縦長の住居であり、2階建てであり、

翠はその2階に間取りをしている。


そんな雅樂の声に翠、

「ん~~。どんな…子…って言われても、全く詳細不明…。ボスの奥さんの姪っ子。そして22歳。どちらかと言えば…、ん~~。華奢…かな…???」


万美、

「うんうん。そんな感じ。華奢だよね~~。」


「それと…、なんか…、目が…印象的。すんごい、パッチリしてる。」

尋音。


「ふ~~ん。華奢で、目がパッチリねぇ~~。まっ、目がパッチリってぇのは…、おまえたち、3人も…、そうじゃねぇか。」


その雅樂の声に3人、

「へっ…???」


「な~に言ってやがんでぇ。つまりは、ベッピンさんって事じゃねぇか~~。」


その瞬間、3人、沈黙。


万美、

「やだ…雅樂じぃ。ベッピンさん…なんて…。」

少し赤くなって…。


「ばっきゃろ~~。客を持ち上げないでどうするよ~~。」


その瞬間、生ビールをジョッキに注いでいる(いと)が、

「キャッハハハハハ。」


途端に3人、

「絃ちゃん!!!!」





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