翠と橙(みどりとゆず) vol.012 「中学の時、クラス…一緒だった…。」
そして女性を見つめて薫朗、
「……。」
「木葉橙と申します。」と言って橙、頭の中で…、
「……。」
呉羽、
「こちらが、ジェシカの営業マネージャーの、山根千慧さん。」
「初めまして…。ジェシカの営業担当してます、山根千慧と言います。頑張ってね。」
橙に握手を求める千慧。
橙、
「ありがとうございます。頑張ります。」
「そして、こちらが、営業リーダーの、杉浦薫朗君。」
その、杉浦薫朗と言う名前を聞いた途端に橙、ビクン。
呉羽、千慧、顔を見合わせて、
「???」
薫朗、首を傾げながら、
「…も…しか…して…。ゆず…???…中学の時、クラス…一緒だった…、ゆず…???」
男性に、そう言われて橙、目をパチクリさせて…、口に指を…、
「すぎ…うら…。ゆき…お…、くん…???」
そして、ふたり同時に、
「うそ――――――――っ!!!!!」
薫朗、
「えっ!!!えっ!!!!…あの…、ゆず…???」
橙も、
「マジで…。うそ。ほんとに…???…あの…すぎうらくん。う~~~っわ。」
何やら営業ブースでの賑やかさ。呉羽と千慧が、
「???」
顔を見合わせて、
「どう…いう事…???」
薫朗、
「あっ、あっ。すいません、ヤマチさん、コバさん…。」
その声に千慧、
「はぁ…???ユッキ、何言ってる…???かかかか。」
薫朗、慌てて、
「あっ。あっ。いや…、ごめん、間違えた、矢萩リーダー、山根マネージャー。こ…。この人…、このは…ゆず…さん。」
呉羽、千慧、
「うん。」
「あの~~。」
橙、
「私たち…、中学の時の…同級生…。」
その声に、またまた呉羽、千慧、
「え―――――――――――っ!!!!」
薫朗、
「び~~っくり。した~~。」
何かしら、胸の鼓動を感じる橙。
呉羽、
「おやおや。」
千慧、
「そうだったか~~。まっ。確かに、どちらも、22歳。いやはや…。それにしても、奇遇だよね~~。」
何事かと営業ブースの方にスタッフたち。
「まっ。隠してたって…。」
千慧の顔を見て呉羽。
口一文字に千慧。
万美、翠、
「何…事…???」
呉羽、
「ふん。何と、杉浦君と、木葉橙ちゃん、中学の同級生なんだって。」
その途端に、スタッフたちも、
「え――――――――――っ!!!!」
翠、
「ユッキ…。」
そんな翠を見て薫朗、思わず両手の平を上に…。
万美、
「マジで……。中学の…???」
尋音、
「なんとも…。アメージングだよ。う~~っわ。」
千慧、
「…って言うか、コバ。あんた…履歴書…見れば…。」
そんな千慧に、
「いやいやいや。確かに…。見たけど…。入社試験や面接…。私…関わってないから…。そんな…、中学…、ユッキと同じって…。そこまで…チェックは…。」
「あの…。それ…なんですけど…。」
薫朗、
「僕…中学…2カ所…なんです。1年で、転校…してるんす。」
その声に千慧、いきなりフィンガースナップ、
「あっ。そうだ…。ユッキ。中学2カ所だよ。忘れてた。かかかか。」
「その…。最初の中学で、一緒…で…。」
橙。
「へぇ~~。そうだったんだぁ~~。」
千慧と呉羽。
「ふんふん。」
薫朗を見て、橙、頭の中で、
「すぎうら…くん…。」




