翠と橙(みどりとゆず) vol.011 「では。無事、ロンド獲得、おめでと!!!乾杯。」
ドアをガラリと、
「たっだいま~~。」
その声に雅樂、
「お~~~。けぇって来たか~~。かかかか。おぅ、お疲れ、ユッキ。」
「おっかえり~~。」
カウンタ―席で万美、尋音。
そして翠、
「おかえり、おつかれ~~。」
薫朗、
「おぅ。」
「新規開拓、おめでとう~~。」
「あ~~。みどさん、言っちゃった~~。本人から雅樂さんにって…。みどさん。」
雅樂の隣で絃。
その絃の声に雅樂、
「なんでぃ、そんな事くれぃ、知ってらぃ。ユッキなら、まちげぇなし。だろ…???ユッキ。けけけけ。」
恐縮しながら薫朗、
「雅樂じぃには、さすが、敵いませんね~~。ありがとうございます。」
「…と、言う訳で、はい、ユッキ。生。ふふ。」
絃。
「おっと。ありがとう~絃ちゃん。」
「新幹線の中じゃ、弁当かぁ…???」
雅樂。
「えぇ。」
「けど、少しぐれぇは…、食えるよな。」
「当然です。そのために、セーブしましたから。」
「かかかか。さすがにユッキ。分かってんじゃん。」
「はいはい。とにかく…乾杯しよ。座って、座って。」
万美。
そして翠の隣に座る薫朗。
「では。無事、ロンド獲得、おめでと!!!乾杯。」
万美。
4人、
「カンパ――――イ。」
雅樂、絃、にっこりと、
「へへ。」
「ふふ。うん。」
「…と、言う訳で、見事、ロンド獲得成功~~。山根マネージャー。天晴れ。」
そして、
「杉浦リーダー、良くやった。ご苦労。」
ブランドマネージャールームで惇哉。
千慧、
「ありがとうございます。」
薫朗も、
「ありがとうございます。」
週一の朝一番のゼネラルミーティング。
株式会社アンジェリーナは、ブランドを4つ、持っている。
当然の事ながら、そのブランド毎に、コンテンツは異なる。
そして客層や年齢層も異なる。
ブランド毎に営業を行っている訳だが、
今回の山根千慧と薫朗の営業で、「ロンド獲得。」に至っては、
4つのブランド全てを展開できると言う意味でも、その成果は大きい。
何故なら、株式会社アンジェリーナ、東京圏ではそこそこ人気があるが、
まだまだ、全国規模としての知名度は高からず、低からず…。
ブランドマネージャールームを出る呉羽と千慧、ハイタッチ。
「ヤマチ、ナイス。」
呉羽。
「おぅよ。はは。」
千慧。
スタッフがひとり、ふたりと出社してくる。
「おはようございま~す。」
「おはよう~~。」
万美、
「はい、ゆずちゃん、おはよ。どぅ、慣れた…???」
「…と、言うより、しっかりと…寝てる~~???社会人1年生~~。」
尋音。
そんなふたりの声に橙、
「はい。しっかりと…眠っちゃいました。へへへ。」
そしてそんな橙に翠、
「あっ。ゆずちゃん…。」
橙の顔を見て、そして呉羽の顔を見て、
「コバちゃ…。あっ、いや、矢萩リーダー。」
呉羽、
「…ん…???…あぁ。うん。」
そして橙に手招きを呉羽。そして橙を連れて営業のブースに。
「山根マネージャー。」
千慧、
「はい。あっ。あ~~。うん。新人さんね~~。ユッキ。」
薫朗、
「あっ。はい。」
呉羽、
「こちら、新しくジェシカに加わった、木葉橙さん。」
その瞬間、薫朗、
「えっ…???このは…ゆず…???」




