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1 心から君を愛する、ということ。(愛されるじゃないよ)

 君は図書館の小悪魔


 全部がやっぱり君だった。


 心から君を愛する、ということ。(愛されるじゃないよ)


 小さな男の子のふくろうの住んでいる、のんびりとした小さな町には、森に囲まれた動物たちの隠れ家みたいな、とても素敵な木の香りのする図書館がありました。(大きな木の根っこみたいな図書館でした)

 本が大好きなふくろうは学校がお休みの日には、いつもその素敵な図書館に行って、本を読んでいました。

 ある日、そんな素敵な図書館でふくろうは悪魔の女の子と出会いました。

 ゴシックロリータ。と言うのでしょうか?

 あるいは、コスプレなのかも知れません。

 悪魔の女の子はそんな漫画やアニメの中のキャラクターが着ているような中世の緑と黒のドレスのような服を着ていました。(とても満足そうな顔をしていました)

 髪は三つ編みのポニーテールの髪型で、やっぱり白の不思議な髪飾りのようなものをつけていました。

 その小さな頭の上には二つの悪魔の角が生えていました。

 たぶん、作り物の角です。(本物の悪魔の角ではないと思います。たぶんですけど)

 悪魔の女の子は楽しそうに、にやにやしながら(なんだか、すごく悪いことを企んでいるみたいでした)分厚い本を読んでいました。

 悪魔の女の子はとても可愛かったです。

(きらきらと輝いて見えました)

 ふくろうは一目見て、 悪魔の女の子に恋をしました。

 生まれて初めての気持ちでした。

 ふくろうはどきどきしながら、悪魔の女の子の斜め向かいのところにある、丸い椅子に座りました。そこは丸い壁の丸い窓から、太陽の日差しが差し込む、窓際の席でした。

 大好きな歴史の本を読みながら、何度も声をかけようと思いました。

 でも、勇気が出ませんでした。(臆病ですね)

 本も全然、いつもみたいにすらすらと読むことができませんでした。

 それから静かな時間が少し流れます。

 すると、ちらちらとふくろうが悪魔の女の子のことを見ていることが、悪魔の女の子にばれてしまいました。

 ばっちりと目と目があいました。

 すると、悪魔の女の子はにっこりと笑って、「こんにちは」とふくろうに言ってくれました。

 その可愛らしい声を聞いて、ようやくふくろうは悪魔の女の子とお話ができるようになりました。

「こんにちは。あの、ぼくはふくろうって言います。君は悪魔なんですか?」ふくろうは言いました。

「悪魔? わたしが?」と悪魔の女の子は驚いた顔をして、言いました。

 それから、ふふっと楽しそうな顔で笑うと、「そうね。わたしは悪魔よ。数学の悪魔」と悪魔の女の子は言いました。

 ふくろうは驚きました。

 そして、悪魔の女の子の読んでいる本をみると、(ふくろうに表紙を見せるようにして、悪魔の女の子が見せてくれたのです)それはふくろうが見たこともない数学のすごく難しそうな分厚い本でした。(まるで魔法の本みたいだと、目を丸くして、数学、算数が苦手な、ふくろうは思いました)

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