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捨てられた元王妃は国を逃れて、隣国王子に溺愛されながら、幸せ薬師ライフを送ります!  作者: たかたちひろ@『巻き込まれ転生幼女』2/28 発売!
三章

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第43話 元王妃、怪しい依頼を持ちかけてきた奴らの出自に気づく

宿の前の道が比較的開けていることもあった。

おかげで見失うことなく、物陰に隠れながらついていく。


すると、その女性は路地裏を何本か入っていき、周りをきょろきょろと見渡したあと、近くにあった小さな民家の一つへと入った、


ただ帰っただけ、というふうには見えなかった。

そもそも、ここはまったく田畑がある場所ではない。都市の真ん中にある住宅地だ。


私は気配を殺して、その家屋の壁際へと近づいていく。

すると、さっきの女性が再びその家の中から出てきて、私は壁に身を隠す。その手には、大金が握られていて、女性は逃げるようにどこかへと走っていった。


さっきの話が嘘だったのは、これでほぼ間違いない。


さっきの女性は、金をもらうために、農民のふりをして毒薬の生成依頼をしてきたのだ。


そして、そうなると、毒薬の利用目的が魔熊退治以外のところにあるのもたしかだろう。


気になった私は、しばらくそこで聞き耳を立てることにする。

すると、中からは少しだけ男たちの会話が聞こえてきた。


「――様の命令だ。とにかく急いで、毒薬を――」

「――もうそろそろ戻らなければ、時間が――」


その内容は、途切れ途切れではっきりとは聞こえなかった。

得られたのは断片的な情報だけで、つなぎ合わせてみても、なにか確信を得られるようなものじゃない。


が、しかし。一つだけはっきりと、分かったことがあった。


彼らの話す言葉は、私にとって耳馴染みのある喋り方――つまり、西側特有のものだ。

ミュラ王国の人々が話す言葉のイントネーションに慣れてきた今だからこそ、確信を持てる。


どうやら彼らは、オルセン王国側の人間らしい。



______________


登校時間、遅れまして失礼しました。

区切りの関係で今日は少し短めになりますが、引き続き当作をよろしくお願い申し上げます。

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