表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒の魔術師  作者: 青野葵
1/2

プロローグ

 その日、サクスリートの町の人々は華々しい活気に満ちていた。

というのも、この町の領主にしてリドネア王国公爵の地位を持つフィースト家の次期当主であるセレス

・フィーストの成人の儀式がおこなわれるのである。フィースト家は、最初の魔術師であるクレオ・フィーストの直系の血筋で、魔術師人口の多いこの町では、昔から敬われてきた存在だった。また、フィースト家の血を引くものは、大抵の場合魔術師としての才能があり、次期当主ともなればその魔力量、知識ともに最高ランクに位置した。

リドネア王国では、15歳で成人の儀式を行うのが習わしで、フィースト家ではそれに伴い生涯のパートナーになる使い魔の召喚の儀式を執り行うのが慣例だった。

現当主グレイスの使い魔は、聖獣といわれるユニコーンで、先代はフェニックスだった。中には。伝説と言われている天族を召喚したものもいたという噂だ。

そうゆう経歴もあり、グレイスの息子で、今日の主役でもあるセレス・フィーストへの期待は高まる一方だった。だれもが、セレス・フィーストも父や祖父と同じような聖獣か、もしかしたら天族を呼び出してしまうのではないかとドキドキしながら想像していた。

セレス・フィーストは、クレオの再来と呼ばれるほどの高い魔力を持ち、幼い頃から魔術師としての専門的な教育を受けてきた。だから、サクスリートの町の人々は以前からセレス・フィーストに大きな期待と尊敬の念を抱いていたのだ。


いよいよ成人の儀式が始まり、姿を現したセレス・フィーストに人々は感嘆の声を上げた。

白い肌に、整った顔、青い瞳に漆黒の長い髪、まだ幼さを残すセレス・フィーストの姿は、女性らしさと、男性らしさの両方を兼ね備えていた。セレス・フィーストが透き通る声で儀式用の聖句を詠唱すうると、サクスリートの町の人々は声変わり前の高く美しい声に魅了された。中には、神聖さと神々しさを併せ持つ、セレス・フィーストの姿を魔術で録画して永久保存しようとする人まで現れるしまつだった。


「我が名は、セレス・フィースト。始まりの魔術師、クレオ・フィーストの血を継ぐ者なり。我にしたがえし者よ。今こそここに姿を現せ・・・・使い魔召喚!!!」


セレス・フィーストが魔法陣にその白い手をつくと、辺りは強烈な光に包まれた。

人々は、その光に目を眩ませながらも、次に起こるであろう聖なる生き物との対面を信じてうたがわなかった。



・・・・だが、しかしその瞬間が訪れることはなかった。強烈な光のあと訪れたのは、影のような闇だった。サクスリートの町の人々は突然のことに混乱した。領主であるグレイスも不足の事態にあせっていたが、なんとか場を鎮めようと、必死になっていた。



そんな時、たまたま上空を見上げた男が、何かに気がついた。

この闇は、太陽が突然消滅したためでもなければ、天侯が急激に悪化したためでもなく、巨大な何かのせいで大きな影になっているのだということに・・・


しばし固まっていた男は、少しの間の後叫んだ。


「ば、化けものだ・・・・・!!!!!!!!」


その叫びを聞いた周囲の人々は、次々に上空を見上げた。

先ほどまで必死に場の鎮静化を図っていたグレイスも、思わず上を仰ぎ見た。


サクスリートの町を覆い隠すように出現した、巨大な生き物は、はるか下にいる人々を見てニヤリと醜悪な顔で笑った。

そして、鋭い牙の生えた口をガバリと開き、眼下の人々に向かって巨大な火の玉をいくつも投下した。


町はたちまち恐怖の悲鳴で満たされた。


その後この日は、黒の祝日と名付けられ、いつまでも消える事のない恐怖を町の人の心に植えつけた。


不運にも、恐ろしい怪物を呼び出してしまったセレス・フィーストは、黒の祝日から3日後に悪魔に魂を売った反逆者として処刑された。


駄文ですみません。

誤字脱字などありましたら、教えて下さると有難いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ