8年越しの遠回りラブストーリー
反響があれば続きを書きたいなって思ってます!
読みずらい面白いなどなにかあればコメントいただけるとはげみになります!
高校生、誰しも中学生の頃はヒラヒラのミニスカートにネクタイやリボンの可愛い制服に憧れたりするもんだと思う。
現実は案外違ったりするものだけれど。
大好きな幼なじみの優香と詩音と離れ、気分もダダ下がりしていた私こと、小鳥遊 葵は辺りを見渡してさらに絶望した…てか、泣きたくなった。正直ちょっと泣いた。
だって左にはヤンキー(1人はずっとうつ伏せ怖い)右には騒ぐ陽キャ達…いやほんとキツイ無理無理優香助けて詩音ーーー!!!!
先生がなにかの説明をしてる中でもガヤガヤとうるさい。
これが…定時制か…と涙を流しながら幼なじみとお揃いのキーホルダーを握りしめる。
チャイムの音がしてそそくさと帰る準備をしていたらアヒャヒャヒャと特徴的な笑い声とともに話しかけられた。
最悪だ帰らせてくれ切実に…
「僕は小助川、こすけって呼んでね〜そこのうつ伏せでヤンキーに絡まれてた君も話そーよw」
話そーよwじゃねぇーよ!?こっちは話すことなんかないの!あろう事かヤンキーの仲間まで声掛けて!!バカなの死ぬの!?もうヤダ泣きそうほらほらダルそうに顔上げて迷惑そうじゃんやめようよーー!!
「ねぇねぇ2人は名前なんて言うのー?」呑気に聞いてくるこすけ…私たちはそれぞれが渋々といった表情で名乗った…
「私は小鳥遊葵です…」「…俺は斎藤翔」
目が合った時に確信した…これ絡まれ被害者同士だ…翔と名乗った男子も嫌そうな顔をしていて多分私も同じような顔をしていたと思う。
それが初めての出会いだった。
これは鈍感不器用な2人の恋の物語…