表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私にだって救える世界がある!  作者: 小鳥遊葵
第一章 聖都ヴェストファーレン
29/33

激闘後

 「痛ったー……」


 ほんの一瞬の出来事だった。

 アタシは突き飛ばされたと思ったら、目の前を大きな緑色の塊が通り過ぎた。

 その後、ものすごい風が吹いて吹き飛ばされた。

 あれは多分衝撃波ってやつね。


 それにしても、あのホークのアタシへの扱いは酷いんじゃないかな。

 痴漢はするし、悪口言うし、今度は突き飛ばすし。

 騎士だっていうなら、もう少しスマートに振る舞えないのかしら。

 そういえば、姿が見えない。

 辺りはさっきの巨人の一撃で舞い上がった土埃でもうもうとしている。


 まったく……あの男、お姫様のアタシを残してどこに――


「おい、怪我はないか?」

「きゃっ」


挿絵(By みてみん)


 びっくりした!

 目の前にあいつ(ホーク)の顔があった。

 もう、ホント、数センチ先に。

 変な声出ちゃったじゃないーー


 「立てるか?」

 「フン、……余裕よ!」

 差し出してくれた手を払って一人で立つ。

 アタシをドキッとさせた罪は重いんだから。減点ね。


 「あの巨人、また襲ってくるの?」

 「いや、もう動かないだろう。ギガンテスは目が唯一の弱点で、目を潰されると生きていられない。

 さっきのは最後っ屁みたいなもんさ」

 ホークが鼻で笑うと地面に転がっている剣を拾い上げる。

 なんだか動きがぎこちない。

 「アナタ、左腕、どうしたのよ?」

 「ん?ああ、折れてるな。ちょっとばかし、重たい一撃を受けちまったからな」

 力なく左腕が垂れ下がっていた。

 私を守って怪我をした……ってことよね。


 「大丈夫?」

 「問題ないさ。お前を守って城に入る位はできる。

 だけど、とんでもない魔族に襲われたら、置いて逃げるかもな」


 ーーちがう。アタシの身の安全を心配したわけじゃないのに。


「な、なんだよ?」

「……バカ。死んじゃえ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ