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第98話。神隠しの収穫

アルファ達は、領主バップ率いる騎士団を撃退し、

ドラカン集落からほど近い避難場所で一夜を明かしたのだった。


アルファ達は、朝食を済ますと集落に帰るが、

集落の荷物と、騎士団から奪取した荷車で、

アルファのアイテム収納量、2tを越えていた。


騎士団の荷車を一旦、一時避難所に捨て置き、集落の荷物を運び、

アルファは、もう一往復して、荷物を運び終えたのであった。


おおまかに、集落の荷物を片付けたアルファ達は、

騎士団の荷車を漁る。


神隠しだし、迷惑料と言う事で、貰っておけとドラカンさんは言う。


ハーネさんが、荷車はイーハンで徴用されたものと言うので、

これは後で、こっそりイーハンの持ち主に返す事となった。


まずは、樽に入った爆薬だ。

樽の大ききさは、高さと直径が50センチ程度。

火薬の重さで言うと、20kgぐらいか?


チョコチョコ使えば、直ぐ無くなりそうな量だな。

秘密兵器、最後の手段として、取っておくのが良いだろう。


鑑定すると、黒色火薬と出た。

この世界では、火薬は珍しく、使っても土木関係で使うものらしい。


魔物との戦闘で、爆弾や大砲なんて使う場面はそう無いし、

携帯する火縄銃的なものが、あるにはあるそうだが、

使い勝手が悪いらしい。


倉庫に火薬を置いておくのも危ないから、

俺がアイテム収納しておいた。


俺は、火薬に詳しくないから良く判らないが、知る限りでは、

黒色火薬→ニトロでダイナマイト→プラスチック爆弾?

そんな感じで威力が上がる?使い勝手が良くなる?んだと思う。


とにかく火薬だ。

手榴弾的なもんが、作れるかも知れないな。


後々、武器にする為、シュンツに材料の注文を出しておいた。


次は、痺れ薬だ。

ポーションの薬瓶で15本ほど、これも大した量は無い。

鑑定すると、蜂毒と出た。


蜂毒も、使えば直ぐ無くなる量なので、

使わずに俺のアイテム収納に入れて置く、奥の手だ。


お次は、25人分の騎士団の武器と防具。


これが、ありがたい。

ほとんどが、鉄と革の装備なんだが、

3人分、鋼の装備があったのだ。


兜、軽鎧、小手、ブーツ、小盾と、

全て鋼で、ハチムサイズの防具があった。

槍先が鋼で、柄が鉄の細槍もハチムが使う。


隊長格の装備なのかな?


とにかく、武器も防具も、鋼一式にグレードアップだ。

ハチムは、露天商やってる場合じゃないなw


ダンザサイズの防具は、兜、鎧、小手、ブーツがあった。


こちらは、全て鉄だが、

胸当てから鉄鎧、革手袋から鉄の小手、革の靴から鉄のブーツと、

ダンザも防御力が上がる。


しかも、鋼の中盾があったので、

ダンザの盾は、革から一気に鋼にグレードアップだ。


俺とシュンツとマメダも、鉄の胸当てだけゲットした。


鉄や鋼の防具は、俺達には重いのだ。


着る事は着れる、装備は出来るが、

まともに動けたもんじゃなかった。


他にも、防具は、鋼防具一式が余った上、鉄防具一式20人分弱、

革防具も数人分手に入った。


武器は、

鉄の槍の柄と鋼の槍先が2本。

鉄の両手長剣が4本。

鉄のショートソードが25本。

鉄の槍先が5つ。

半弓4つと矢が120本。


残りは、騎士団のメシやら何やら、日用品と言ったところだった。


ダンジョンに潜るより儲かるw大収穫だ。

週一で騎士団を襲いたいくらいだなww


これでしばらく、武器防具は消耗しても、買い足さずに済む。


使えそうな武器は、防御壁に積んで、持ち運ぶ事にした。

防具は、倉庫に置いておく。


武器防具は、騎士団仕様なので、今売ると出所を探られるのでヤバいが、

集落の誰も使わないものは、しばらく倉庫に置いておいて、

ほとぼりが冷めてから、売れば良いと言う事になった。


俺とダンザ、ハチム、シュンツは、

大した荷物も無かったので、集落の片付けが昼メシ前に終わった。


トンバーさん達女性陣は、集落を元に戻すのに、まだ時間が掛かりそうだ。

ハーネさんと、ラリーサも、片付けの手伝いをさせられていた。


ドラカンさん達とっつぁん連中も、女性陣に使われ、片付けに忙しいw

おチビ達は、片付けの手伝いをしてるんだか、邪魔をしてるんだかww


若手の男性陣は、昼飯をハチム料理長と作る事になる。


俺達は、どうにか昼食を作り、集落の広間に集って全員で食べ始めた。

食事中に、この先の予定を話し合う。


ハーネさんとシュンツは、イーハンに帰る事になった。

ハーネ商会に誰も居ないのは困るし、町の様子を確認したいそうな。


まぁ、そうね。

領主や騎士団、ターク神父達がどうなったか、俺も確認したい。


ついでに、ラリーサも帰るか?と言う話になったが、

ラリーサは、帰らないで、ドラカン集落にしばらく居ると言う。


昼食を、口に入れたまま、ラリーサは言った。

「おばぁちゃんが、神のお使いの人と結婚しろって言うの・・・。

困っちゃうわ、私はおじいちゃんみたいな、丈夫な前衛の人が良いのに」


集落の一同は、予想外の急な発言に驚いたが、

先に知っていた、リリーとマメダが言った。

「ダフリーさんは、シガラキ教と縁を結びたいみたいなの」


「結婚はともかく、アタシらと一緒にPT組んで、

レベル上げをするのが良いと思うわ」


口の中の物を飲み込んだ、ラリーサが続けた。

「大学芋も美味しいし、

マメダちゃんが、そう言うから、

一緒にレベル上げしようかと思ってるんですけど、良いですか?」


シュンツが、ラリーサに頷きながら言った。

「それがいいですよ。

聖女と神の使いのPTメンバーともなれば、

ゼンツ教とシガラキ教の縁は、深くなってる訳ですし」


おチビ達も口々に言う。

「おねぇちゃん帰らないよねー?」「帰っちゃやー」

「一緒に住むよねー?」「ねー」


トンバーさんが、言う。

「ラリーサちゃんは、可愛いからねぇ・・・。

アルファ!アンタ手を出したらタダじゃ置かないよ?!」


俺は、焦って言う。

「そんな、俺、そんな事しないっすよ」


ドラカンさんが、ニヤニヤしながら言う。

「神の使いともなると、モテモテだーな?」


オーラスさんも、茶化して言う。

「一夫多妻か?普通は無いが、禁止はされてないぞ?」


マメダが、おっさんらを叱り飛ばす。

「バカじゃないの?」


シュンツが、真面目な顔で言った。

「冗談はさておき、僕は戦力には、なりませんからね。

裏方としてシガラキ教を支えます。

6人PTが組めるアルファさんの周りに集った、

4人目の戦闘の才を持つ者・・・そう言う事だと思いますよ」


ハチムが、呟く。

「双剣の才ですか」


マメダが、食い付く様に言う。

「それよ!

聖女と神の使い。

盾、槍、弓、双剣で、6人PTを組むべきなのよ」


リリーも言った。

「私もそれが良いと思うの。

そう言う運命、そう言うお導きなんだと思うわ」


PTメンバーとして、ラリーサが加わってくれるのは、

前衛3人になり、PTの火力を上げる、ゼンツ教の力を得る事でもある。

戦力的にも、政治的にも良い話だと思うけど・・・。


俺は、ダンザがどう言うかと思って、ダンザを見た。


俺と目が合ったダンザは、何故か目を伏せ、

黙って大人しく飯を食っていた。


ドラカンさんが言う。

「まぁ今決めてしまう事も無いだー。

ラリーサは、一旦町に行って、

バイロンさん達と、話をしてからにすれば良いだーな」


トンバーさんがまとめた。

「そうだね。

ラリーサ、一旦アルファ達と町に行っておいで?

ハーネとシュンツを町に送ったら、また、一緒に帰ってくれば良いよ」


俺達は、昼飯を食い終わり、

ドラカンさん、ハーネさん、シュンツと、

新若手6人PT、俺、ダンザ、リリー、ハチム、マメダ、ラリーサで、

イーハンに向けて出発する事となった。


ついでに、出来上がった水飴を売ろうかと思ったが、

水飴を売るのは、女性陣の反対により出来なかったw


実験で作ったのは、大した量じゃないが、全部食べる気か?

また作れば良いじゃないかww


せっかく、町に行くって言うのに、大して売り荷は無い。

ちょっと溜まった、HPポーションをアイテム収納し、

バカほどある炭や木工品と陶器を、1台の荷車に載せたぐらいだ。


ついでに、イーハンの空の荷車3台を、

ハーネ商会の倉庫に隠して置くつもりで、アイテム収納しておいた。


帰りに買って来るのは、買えるだけの片栗粉と麦、サツマイモと瓶。

隣村で、いつもの食料と言ったところか。


俺達は、正午過ぎに隣村に着き、

ドラカンさんが、ニボガッツさんに挨拶をした。


ドラカンさん達が鑑定されると、シガラキ教の事がバレそうで怖いが、

ニボガッツさんが、俺達を鑑定する事など無いだろうとの事だった。


まぁ、素通りする方が、怪しいもんね。


ニボガッツさんが、今朝、イーハンから仕入れた情報では、

ダンジョンは無かった。


元から居た騎士団員と、領主と騎士団は、イーハンから去った。

ターク神父とバイロン冒険者ギルド長も、

領主と共にイーハンから出て、報告に向かった。


との事だった。


ニボガッツさんは、別の話が、裏にある事は感づいている。

村の自警団員2人を、集落に差し向けてくれたのは、この人だからだ。


本当は何があったのか?と聞くが、ドラカンさんは答えられない。


この村や、ニボガッツさんに危険は無いし、

悪い話が裏にある訳じゃない、もう少し時が経てば全て話せる。

今は、勘弁して下さい。と言った感じで逃げ切った。


まぁな・・・、ダンジョンの事やシガラキ様の事をまだ言えないし、

昨日の領主と騎士団の襲撃についても、本当の事を言えない。

しょうが無いか。


俺達は、ニボガッツさんに頭を下げ、イーハンに向かった。


ドラカンさんやシュンツの見立てでは、

ターク神父とバイロンさんは、

領主の監視&引渡しをしに行ったのだろう。


騎士団の一部はイーハンに寄らず、先に帰った事にして、

荷車や装備品が無い事を、

イーハンの町の人に、怪しまれない様にしたのでは?


との事だった。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


儲かりまっか?

ボチボチどころの騒ぎじゃないねw


土日と言う事で、どうにか時間が取れました。

次は、また土日まで書けないかもです。

気長にお付き合い下さい。

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