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第90話。魔物とスタングレネード

俺達、若手6人PTは、

早朝、集落でのテストを終えると、

スタングレネードが、動物系の魔物に効果があるか試す為に、

ゲンコツダンジョンに向かった。


いつものように、魔力探知とシガラキの笠を掛け、ダンジョンに入る。


いつもと違うのは、部屋に飛び込む前に、

スタングレネードを撃ち込む、それだけであった。


目と耳を守れる者は、目を瞑り耳を塞ぐ。


俺達は、でかいネズミの待つ部屋に、

少しだけ開けた扉の隙間から、スタングレネードを撃ち込んだ。


扉を閉じ、一瞬の間の後、

部屋の中に恐ろしい閃光と轟音が鳴る。


俺は、防御壁を扉の先に出した。


閃光と轟音が落ち着くのを一呼吸待ち、

スタングレネードに襲われた部屋の中に、

俺達は、飛び込んだ。


初戦は、いつもと大して変わらなかった。


一階の魔物相手に、

新兵器は、それほどの成果を出さなかったのである。


ネズミは、視覚と聴覚を失い、

方向感覚や、平衡感覚も狂った様であった。


ネズミは、その場でうずくまり、動けずにいた。

失神とまでは行かなかった様だが、素晴らしい効き目と言える。


が、ネズミは、今までもリリーの照明で目が眩み、

前衛に突っ込まれるまでに、倒し切っている。


これまでと、特に変わりは無かったのだ。


ナメクジとキノコには、

スタン効果が、まったくと言って良いほど無かった。


キノコは、まぁ目や耳があるかどうか・・・。

たぶん無いんだろうから、効かなくても不思議は無いが・・・。


ナメクジ・・・お前、なんで閃光にも爆音にも平気なんだ?

まぁいい・・・動物系の魔物には効く事が、ネズミで確かめられた。


1階から5階では、スタングレネードを使う必要は無いな。


スタングレネードは、

リリーのライトでMP1、俺の石つぶてでMP3使うし、MP温存だ。


1~5階は、今まで通りで問題は無い。


俺達は、戦わねばならぬ場合を除き、スタングレネードを使わず、

最速で5階の最奥、6階の階段に続く扉に向かった。


6階では、低層からの居残りのキノコと、

コボルト、Gアント、Gフロッグ、Gキャタピラーが新たに出る。


アリとイモムシには、スタングレネードが効くのだろうか?

通常のリリーの照明は、あんまり効かないんだよなぁ。

爆音はどうなんだろうか?


まぁ、効かなくても、虫毒が恐ろしく効くので構わないが・・・。


カエルは、リリーの照明で目潰しが良く効いていたし、

プラスの爆音も効くだろう?・・・動物だし。


コボルト・・・こいつだ、

こいつに、スタンが効けば、ゴブリンや魔狼にも期待が持てる。


ネズミ以外の動物系にも、スタンが効くとなれば、

これから先、深く潜る時の大きな助けとなるハズなんだ。



俺達は、6階に入り、

スタングレネードを試すべき部屋を探して脇道に進む。


上手い事、6階で出る魔物全種が揃って居る部屋を見付けた。

この部屋で試す事とする。


部屋に飛び込む前に、スタングレネードを撃ち込み、

俺達は、いつもと同じ様に部屋に飛び込んだ。


部屋に入ると、防御壁の向こう側で、

コボルトは、頭を抱え地にうずくまっていた。


いける!


アリとイモムシも、少し動きが鈍い様な気がしたが、

虫毒を優先して打ち込むので、はっきりした事は判らない。


俺達は、いつもの手順で虫系に虫毒を一発づつ食らわし、

カエルとコボルトを一匹ずつ残し、観察する事とした。


コボルトは、失神とまでは行かないが、

前後不覚・・・放心状態に見える。


リリーの照明に比べ、スタングレネードは、

目暗ましの効果時間が明らかに長い。


アリとイモムシが、虫毒によりHPが無くなり、

ダンジョンに飲まれても、なお、

コボルトは、立ち上がる事が出来なかった。


その間、カエルも、ほぼ動く事は無かった。


いつもの照明で、無力化出来ていたので、

スタンの効力であるのかどうか、正確には判らない。


たぶん、コボルトと同じくらいに、

スタン効果があったと思われた。


俺達は、コボルトにスタングレネードが、十分に効く事を確認し、

10階ボス部屋まで、スタングレネードを使わずに、

避けられぬ戦闘だけをこなして先に進んだ。


俺達の予想では、クレイゴーレムに、

スタングレネードは効かないだろうと思っていた。


ゴーレムは、動物ではない、生きた土人形だ。


ゴーレムにも、耳や目と言う物があるように思うが、

閃光や轟音で、その耳や目が潰れるかは怪しいものだ。


それでも、一度は、スタングレネードを試す。

実際やってみなければ、どうなるかは判らないからだ。


もし、スタンが効くなら、儲けものだ。


俺は、ボスに直接スタングレネードを、撃ち込みはしない。

俺達が部屋に入る前に、ボスの至近距離に向けて撃つだけだ。


もし、クレイゴーレムにスタンが効いたとしても、

スタンでの追撃はしない。


同じ部屋で、俺達も閃光と轟音を、

直接浴びる気はさらさら無いのだ。


ボスの倒し方は、もう慣れたものだ。


相手は、HPが高く、石つぶてを撃って来るが、

距離を取り、こちらも遠中距離攻撃をすれば、大体無傷で倒せる。


こっちの前衛は、いくらでも大投石と投げ槍を撃てるんだからなw

ボスの槍の射程内になんか、入ってやるものかw



俺達は、ボス部屋の扉の前で、手順の確認を取り、

リリーが全力のライトを掛けた、魔石入りの黒曜石つぶてを、

部屋の中に打ち込んで、急いで扉を閉め、一瞬待つ。


ヒュ・・・、

カシャ・・・バーーーーン!!


ボス部屋の中の、閃光と轟音がおさまるのを、一呼吸待ち、

ダンザが扉を押し開き、ハチムと共にボス部屋に飛び込んだ。


俺達後衛も後ろに続く。


ボスに接近する俺達が、ダンザの石盾の射程に入る前に、

クレイゴーレムから、石つぶてが放たれた。


ダンザは、石つぶてを盾で受けながら、前進を続ける。


ダメか、ゴーレムにスタンは効かんな、やっぱ。


ボスから30mほどの位置、

ダンザの石盾の射程に、防御壁を設置し、

俺達は、石盾と投げ槍と弓と炸裂弾で、攻撃を開始する。


クレイゴーレムは、半分ほどHPが削れると、

俺達に向かって前進を始めた。


が、体が重く足は遅い、その上判断も遅い。

いまさら、両手に持つ槍の射程に、俺達を捉えようとしても無駄だ。


俺の魔力探知内27~8mに、ズシズシと前進するボスが入ると、

俺が、ボスを鑑定をした上で、全員一度攻撃の手を止め、

後衛が10mほど先に引く。


前衛は、石つぶての間隔を見て、後衛の所に合流する。


俺は、前方に残してきた防御壁を、一度アイテム収納し、

ダンザの前に設置し直す。


曳き狩りだ。


誰が、その太い腕に握られた、太い槍の届く所なんかに入るものかw

いくらタフだろうが、いくら力が強かろうが、関係無い。

距離を取り、大量に持ち込んだ武器を投げて、タコ殴りだw


一発づつの石つぶてと、俺達PT全力の中距離攻撃で、

勝負してやろうじゃないか。



勝負は、あっけなく決着する。


背丈3mはあろうかと言う鈍亀土人形は、

魔法が解けたかの様に、

生気?邪気?を失い、地に崩れたのであった。



俺は、ボス戦を終えて、一息付きながら言う。

「ふぅ・・・ボスにスタンは効かないね」


リリーが、杖を後ろに倒しライトの魔石を下げ、笑顔で答える。

「ゴブリンと魔狼に効けば良いのよ」


ダンザとハチムも言う。

「ああ、あいつらに効けばいいだーな」


「効きますよ、コボルトに効いたんですから」


マメダが、防御壁を降りながら言った。

「アンタ、石つぶてで、スタン撃たなくても良いんじゃない?

アタシの、ダメになった矢に仕込んで撃てば、魔力温存出来るわよ」


俺は、防御壁を回収し、

投げた武器やドロップ品を回収に向かいながら言う。

「そ、そうね・・・。

つーか、今日の朝、試したばっかなんだから、

そんなん準備する暇無かったじゃん」


シュンツが、少し笑いながら言う。

「明日からそうすれば良いですよw

炸裂弾を、矢の先に仕込んで置けば良いんですから簡単です。

さて、本番に向かいますか」


俺達は、10階ボス部屋を後にし、11階に続く道を行く。



11階の魔物との戦闘は、

ドンガメゴーレムの最後より、あっけなかった。


魔物の居る部屋に、スタングレネードを撃ち込み、

閃光と轟音が収まった部屋に飛び込んだ俺達が、

眼にしたのは・・・。


片手を前に突き出し、フラフラとするゴブリンや、

へたり込んだコボルト。


耳を押さえ、うずくまるゴブリン。

頭を下げ、尻尾を丸めて伏せる、魔狼共。


もはや、動物系の魔物は、戦闘出来る状態ではなかった。


そんな、急な閃光と轟音で、

朦朧となったゴブリン魔狼コボルトに、

俺達は、距離の近いものから、容赦無く攻撃を浴びせる。


いつ以来であったか・・・ただの的当て。

目潰しが滅法効く、カエルだけの群れと戦うのに等しかった。


そんな中、カタツムリだけは、

何でもない様子で、ノロノロとこちらに向かって進み、

粘液を吐こうとしていた。


が、射程に俺達を捉える事は出来ず、

茫然自失のゴブリン達より、優先的に倒された。



アルファ達は、スタングレネードと言う、

動物系の魔物に絶大な効果をもたらす、新たな武器を手に入れたのだった。


魔石は、安い。

一つ、数百円程度の価値である。


矢に仕込んで、魔石を包んだ黒曜石を砕くのならば、

魔力消費もリリーのライトに使う1MPだけであった。


スタングレネードは、非常に安上がりで、MP消費も少ないのである。



一方その頃、イーハンでは、大事件が起こりつつあった。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


バコーン!と景気良くいきますかー!


まじ、反応無いけど、好きに書いてるからいいかw

もっとこう、甘甘でご都合主義の話が好まれるトコだしね。

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