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第85話。背骨と貝殻~11階の魔物と防御壁戦法

俺達は、10階ボス、クレイゴーレムを倒し、

守られていた扉を開け、先に進む。


扉の先は短い通路となっており、

通路を進むと、扉が2つある小部屋に続いていた。


1つの扉は、11階に向かう道。

2つ目の扉は、外に続く、螺旋階段に続く道だそうだ。


外に続く、螺旋階段の道は一方通行で、

今は空いているが、

螺旋階段を上り始めると、岩が動き、

通路を閉じてしまうそうだ。


螺旋階段の出口も、岩で閉じられており、

階段を進むと、出口の岩が一時的に開くんだそうな。


ダンジョンコアは、俺達、侵入者の位置を、

リアルタイムで、把握してるって事だな。


岩を動かし、侵入者を倒さず、外に排除する為の道、か。

こっちから見れば、ボスを倒せば開く脱出口だな。


元冒険者達の話では、

螺旋階段は、ダンジョンの背骨と言われてるらしい。


ハチムの説明では、背骨が、

ダンジョンの全体の、中心を貫いているらしいのだが、

俺は、方向音痴だし、良く判らん。


俺達は、短い通路を進み、

11階の階段に続く扉の前に着いた。



オーラスさんが言う。

「この先が、11階だ。

防御壁戦法が通じるか、試して帰るとするか」


ニックさんが、応じる。

「ああ、何戦かしたら、背骨を通って帰ろう」


俺達若手も、少し緊張しながら頷いた。


俺は、扉の前に居るダンザの後ろから言う。

「階段とその先、魔力探知に感無し。

笠、探知ともおkっす」


ダンザは、扉を開けながら言った。

「行くだな、11階」



若手5人PTと、オーラス、ニックは、11階に足を踏み入れた。


俺が聞いている話では、

11~15階に生み出されている魔物は・・・。


コボルトは、6~15階に居る。

キノコが1~10階まで出たのと同じく、

浅い階からの、居残りと言った感じか。


ゴブリン。

棍棒か銅のナイフを持っているそうだ。


元冒険者が言うには、コボルトと変わらないとの事。

コボルトより、いくらかタフで狡猾らしい。


魔狼。

数mの近距離で吠えて、魔法の衝撃波を撃って来る。


衝撃波の指向性は高く、範囲攻撃。

衝撃波を受けると、防御力が低い場合、一時的に動けなくなる。


衝撃波は、この間外で喰らったヤツだ。

シガラキ様の笠効果か、俺達若手PTも動けた。


勿論、近距離で噛み付いても来る。

そっちの方が、俺達には脅威かもしれない。


大カタツムリ。

ナメクジに、堅い殻が付いたヤツとの事。


殻がアリの外骨格よりも堅いらしい。

ナメクジと同様、毒液を吐いて来る。


殻意外ナメクジだ。

むき出しの体は、ただの肉。


リリーのライトが効かないのが問題だが、

大した相手では無いと良いが・・・。


ドラカンさん達に聞いた話では、

11~15階までの敵に、虫は居ない。


この事が厄介だ。


俺達は、虫毒で痺れさせ、

そのまま倒せる分、楽をしていたからだ。


11階の魔物は、深い分Lvが上がり、

HPも高くなり、そうそう、簡単に殲滅できない。


手数が掛かるハズだ。

防御壁で、それでも乱戦にはならなければ良いが・・・。



11階の通路には、何も居ない・・・。

マメダも気配を感じないと言う。


俺達は、魔物が居る部屋を求め、手近な脇道を潰していく。


マメダが、先の部屋に気配を察知した。


脇道を進むにつれ、俺以外の耳にも、

魔物の気配が聞き取れるようになる。


脇道の突き当たり、扉の前のダンザの後ろに着き、

俺は、部屋の中の魔物の鑑定をしながら言う。

「部屋の中、感ありっす。

左13mコボルト2匹、

右、15m魔狼2、その後ろゴブリン1、

中央、18mゴブリン1、その後ろカタツムリ2。

計8匹っす」


オーラスさんが、指示を出す。

「魔狼からだな・・・」


ニックさんが、答える。

「ああ、魔狼にも、聖女のライトが効くと良いが」


リリーが隊列、最後尾から言う。

「ゴブリンにも、目潰しが効くと良いけれど・・・」


ハチムが、緊張しながら言う。

「ここは戻って、一戦目は、通路のバラけた魔物で、

目潰しが効くか試すほうが、良いんじゃないですか?」


ダンザが答える。

「それでも良いだーが、

オーラスさんどうするだーか?」


オーラスさんは、事も無げに言った。

「前衛が崩れず、リリーのポーションがあれば、問題無いだろう。

無傷とは行かないだろうが、厳しい戦いも経験しておくべきだな」


ニックさんも、言う。

「ああ、俺とオーラスが居るうちに、経験しておくべきだ。

ダンザ、ハチム、防御壁の内に、魔物を入れない事に気を配れ」


マメダが、弓に鉄の矢を番いながら言う。

「魔狼からね?

後は、いつもと同じ、近場のヤツから」


俺は、最終確認をする。

「おk・・・11階の魔物に、防御壁戦法、試すっす。


衝撃波を撃つ厄介な魔狼から倒し、

次は、手前のゴブリンとコボルト。

コボルトが多く出たと思えば、今までと同じっす。


カタツムリは遠いし、攻撃されても毒液っすから、

最後まで無視で行くっす」


ダンザが答える。

「ああ、それで行くだーぞ」


俺は、ダンザの後ろで、みんなに向かって言った。

皆、頷いた。

「準備いいすね?じゃ、行くっすよ?

3,2,1」


ゼロで俺は、扉の先、部屋の中に防御壁を出す。


小さな地響きを合図に、ダンザが扉を押し開く、

真っ暗な部屋の中に、リリーのライトの光が差し込んだ。



ダンザは、声をあげ、数歩部屋の中に飛び込みざま、

右手の石盾を、右に居る手前の魔狼に投げた。


ガ、ゴボ!


石盾が当たり、悶絶する魔狼に、ハチムの投げ槍が刺さる。


俺は、部屋に飛び込みながら、

視界のステータスバーで、手前魔狼のHPがゼロな事を確認する。


それと同時に、後ろ魔狼とゴブリンの様子を肉眼で見た。


眩しがってる!

リリーのライトに、魔狼とゴブリンも、目が眩んでいる!!


防御壁の位置に着いた、オーラスさんの火の玉が、

いきなりのまぶしさに、動けずに居る魔狼に飛び、

当たった火の玉は砕け、魔狼を炎に包む。


一瞬遅れて、炎の纏わり着いた魔狼に、

マメダ、ニックさんの矢が、ほぼ同時に刺さった。


視界のHPバーで、魔狼2匹が、片付いた事を確認しながら、

俺は、左のコボルト、手前のヤツに向かって、

鉄の投げ槍を投げ、言った。

「左!手前から」


ここまでが、飛び込み様、3秒ほどだ。


俺は、投げ槍を使う。


敵が近いと、炸裂弾は使えない。

黒曜石の破片を、こちらも受けてしまうからだ。


眩しがり、片手で目を庇う、棒立ちのコボルトの腹に、

俺の鉄槍は刺さる。


そのコボルトに、ハチムの追撃の槍が刺さった。


2本の槍を受けたコボルトに、矢が突き立つ。


槍2本と矢を受けた、手前のコボルトが倒れる前に、

後ろのコボルトに、矢が突き立った。


手前のコボルトのHPはゼロ。

その場でうずくまる様に、倒れる。


後ろの矢が立ったコボルトの胸に、石盾がめり込んだ。


ゴッボキ!!


石盾の当たる音と、骨の折れる音が、部屋に響く。


コボルト2匹のHPがゼロな事が、

視界のバーで確認出来た。


残るは、右ゴブリン1、中央ゴブリン1と、後ろのカタツムリ2匹。


俺は、鉄の槍を投げる前に言った。

「右ゴブから」


右ゴブリンは、片腕を顔の前に上げ、目を庇いながら、

こちらに向かって、走り出していた。


その腹に、俺の鉄槍が刺さる。


一瞬遅れて、火の弾が右ゴブリンに当たり、

腹から槍を生やしたゴブリンは、

前方に体を捻り、倒れ込みながら炎に包まれた。


見る見る、視界のゴブリンのHPバーは減り、

炎に包まれたゴブリンは、動かなくなる。


俺が指示を出すまでも無く、

中央奥から、こちらに駆け寄るゴブリンに、

槍と矢が次々と突き立つ。


体に矢と槍を受けながらも、片手に棍棒を持ち、

片手で目を庇って、突っ込んで来るゴブリンに、

ダンザは、石盾を投げずに、盾を構え待ち構える。


ゴブリンのHPは、残り少ない。


ゴブリンは、防御壁寸前で、突如つんのめる。

掛かった!


防御壁前に仕掛けた虫糸に、足が掛かったのだ。


走りこむ勢いのまま、

前方に突っ伏したゴブリンの後頭部に、

俺の投げ槍が刺さった。


残るは、中央奥、カタツムリ2匹。


オーラスさんは、もう火の玉を準備して居なかった。



ダンザが、前方を見たまま声を上げた。

「なんだーな、アルファ。

俺が、かまそうとしてただーぞ!」


俺は、答えた。

「殻、割れるか試せば良いだろ!

ハチムも、マメダも、俺も炸裂弾試す」


ニックさんも、攻撃を控えた様だ。


その刹那、

ダンザの石盾が、ノロノロとこちらに進むカタツムリに飛ぶ。


ゴガガシャ!


石盾は、手前カタツムリの殻にめり込んだ。


石盾相手に、殻もクソも無いかw

貝殻、カルシュームじゃなw


手前のカタツムリのHPは残っていたが、

奥のカタツムリに、マメダの矢が飛び、殻に弾かれる。


ギィン!


一瞬遅れて、奥のカタツムリに、ハチムの黒曜石の槍が飛ぶ。


ガシャ!ゴン


・・・ハチムの槍は、黒曜石の槍先が砕け、殻に刺さらなかった。

マメダの矢も・・・。

カルシューム・・・貝殻め。


俺は、炸裂弾を、奥のまだ殻が無事な、カタツムリに撃った。


ヒュ・・・。


ゴ、バーン!


殻に当たって、黒曜石の小石は砕け、

仕込んだ魔石も小さな爆発を起したが、殻は砕けなかった。


が、2匹のカタツムリのHPが、

幾らか減ったのが、視界のバーで見える。


黒曜石のかけらが、肉に当たったか、魔石の爆発の衝撃か?


ダンザが、右手に持った石盾を上げながら言う。

「割れるのは、俺だけだーな」


マメダが、矢を撃ちながら言い返す。

「次は、鉄の矢よ」


ガッ!


マメダの鉄の矢は、奥のカタツムリの殻を貫いて突き立つ。


オール鉄の矢なら、刺さるか・・・重さの問題か?


ハチムが、カタツムリに向いたまま、俺に言う。

「アルファさん、鉄槍一本いいですか?」


俺は、ハチムの右側の傘立て、もとい、槍置き場に、

アイテム収納から、鉄槍を出しつつ言う。

「うん、使ってみて」


ハチムは、鉄の穂先の投げ槍を、

鉄の矢が突き立ったカタツムリに投げた。


ゴガシャ!


ハチムの鉄投げ槍は、カタツムリの殻を突き破り、刺さった。


こっちは、槍先の強度の問題か。


オーラスさんが、言う。

「アルファ、お前さんの鉄投げ槍はいいのか?」


俺は、答えた。

「炸裂弾でもダメだったし、俺の投げ槍じゃ、無理っす」


ニックさんが、弓を引きながら言う。

「なら、もう倒していいな?」


俺は、答えた。

「はい」


次々と、ノロノロとこちらに向かうカタツムリに、

攻撃がなされ、視界のバーでHPが0となったのが、確認できた。


わざわざ、殻を狙わなければ、

今まで倒してきたナメクジと、変わらないのだ。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


ボスを倒して、先に進む~。

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