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第83話。兵は拙速を尊ぶ?~10階ボス戦

アルファ、ダンザ、リリー、ハチム、マメダ、若手5人は、

元冒険者、火の魔法使いオーラスと、弓使いのニックと共に、

ゲンコツダンジョンに向かう。


十分レベルが上がり、鉄の防具を手に入れ、準備は整った。

10階ボスを倒し、その先に進む日が、やって来たのだった。


いつもの様に、ダンジョン前で、戦闘準備をし、

避けられぬ戦闘をこなし、最速で深く潜っていく。


アルファ達、7人は、

とうとう完全に無傷なまま、

10階の最後の部屋、クレイゴーレムの守る、

ボス部屋の前の扉に、到達したのであった。


オーラスさんが、扉の前で言う。

「ふぃ・・・しかし、速いな」


ニックさんも、同じく言った。

「まったくだ、しかも完全に無傷とは」


ハチムが、自慢げに言う。

「聖女と神の使いが居ますからね」


マメダは、来た道を警戒しながら、少し笑顔で言った。

「ライト、防御壁、無限の飛び道具、虫毒、楽で良いわね」


ダンザが、右手の石盾を見せながら、マメダに向かって言う。

「俺の攻撃力を忘れてるだーな」


リリーが、ダンザに向かって言う。

「兄さん、今日は、防御力も見せ所ね」


俺は、みんなの緊張具合を見ながら、

これなら大丈夫だと、思いながら言う。

「へへ、こっから先、

ボスには、攻撃の機会を与えないって訳には、

いかないっすからね」


オーラスさんが、受けた。

「ああ、クレイゴーレムには、たぶん、

聖女のライトは効かんだろう」


ニックさんも言う。

「まぁ、結局、石つぶて、それだけさ、

近寄らなければ、それだけしか出来ないハズだ」


俺は、みんなに水を配りながら、確認をする。

「クレイゴーレムは、奥の扉を守って、あまり動かない。

ダンザとハチムが、石つぶてを防御しながら、

ダンザの石盾が届き、高い攻撃力を発揮する射程まで寄る。

そこで、防御壁を設置」


ダンザが、続けた。

「30mくらいだーな。

届かせるだけなら、もうちょい遠くまで投げられるだが。

あとは、いつもと同じだーな。

俺が、挑発して石つぶてを寄せ、防御壁を盾に、全員で攻撃だー」


俺は、少し笑いながら言った。

「リリーは、ポーション準備して、回復に専念ねw」


リリーも、笑みを浮かべながら言った。

「ええ、私は、何もしないわ」


一同、軽く笑った。


ニックさんが、確認を取る。

「隊列は、ここまでと一緒でいいな?」


オーラスさんが、答える。

「ああ、防御壁に乗って、撃ち下ろしてくれ」


俺は、オーラスさんとダンザに言った。

「俺、ちょっと前目に出たいっす。一瞬でいいすけど。

ダンザ、俺がボス鑑定出来る様に、

ちょいと前目に、寄って貰える?」


ダンザは、俺に向いて言う。

「お前の鑑定範囲だーな?25mと言ったトコだな」


俺は答えた。

「いや、チョイ伸びたんだ。

ローブと、熟練度と、レベルアップかな?

今は、28m弱だ」


オーラスさんとニックさんが、水を飲み、少し笑いながら言う。

「しかし、ボス相手に接近戦をしないとはなw

クレイゴーレムは、両手に槍を持ってるんだが、

無意味になるなw」


「バカほど武器を運ぶ、神の使いの戦い方かw」


俺は、水を飲みながら、疑問に思った事を聞く。

「普通は、近距離でヒットアンドアウェイなんすよね?

中距離で戦い続けたら、さすがにボスも動くっすかね?」


オーラスさんも、ニックさんも、首をかしげて言う。

「さぁな、あまり動かないものと思ってるが」


「まぁ、動いてもアイツの足は遅い。

なんせガタイが重いんだからw」


アルファ達は、ボス部屋の前で、最後の戦闘準備を整えた。


俺は、最終確認と、指示を出す。

「シガラキの笠、魔力探知とも、おkっす。

探知内に、ボスは居ないっす、奥のハズっす。

ダンザ、扉開けたら、すぐ距離詰めても、

ちょっとだけ開けて、一発待ってからでもいいぜ?」


ダンザは答えた。

「全開で、すぐ詰めるだーぞ?

その方が、石つぶてまでの間が取れるだーな。

いいだな?・・・3,2,1」


ゼロでダンザは、ボス部屋の扉を押し開いた。


開かれた扉の間から、リリーの魔石の光が、

暗闇だったボス部屋に刺し込み、中を明るく照らし出す。


ダンザは声を上げ、左手の盾を前に構え、

奥の扉の前に居る、クレイゴーレムに向かって走る。


ハチムは、一歩遅れて、ダンザの右隣を走った。

俺達後衛も、前衛について、ボス部屋の中に雪崩れ込んだ。


柱の無い地下駐車場の様に、だだっ広い部屋の奥、

ボスは、扉の前からほぼ動かずに、

こちらを待ち構えていた。


土製の、大木のように太い足がついたテーブル、

亀のような四足の下半身に、

人型の上半身が付いた化け物だ。


・・・でかい、3m近い。


両手に、ハチムより長い、木の細槍を持っている。


いや、細くは無い。

ゴーレムが大きく、槍が細く見えてしまうのだ。


たぶん、太い。


野球のバットの、太い部分ぐらいだろう。

先を尖らせた、長い棍棒と言うべきかも知れない。


俺は、前衛の後ろを走りながら、

ゴーレムの胸の辺りに、違和感を感じる。

「ダンザ!来る!!」


ダンザは、足を止める事無く、走りながら声に出して答える。

「おう!」


土ゴーレムの胸から、小石が押し出され、

しばらく、胸の前で止まっている。


何の前触れも無く、石つぶてが発射された。


石つぶては、ダンザに向かって一直線に飛び、

ダンザは、前に走ったまま、盾で石つぶてを受けた。


ガン!


ダンザを先頭に、

俺達は、ゴーレムに向かって走り続け、距離を詰める。


しばらく走ると、ダンザが、走りながら左半身となり、

半回転して右手の石盾を、ゴーレムに投げる。


石盾は、ゴーレムの腹に向かって飛び、

ガードをするゴーレムの左手に当たった。


石盾は左手にめり込み、その手から土がごそりと削れる。


ダンザが、止まりながら言う。

「ここだー」


俺は、ダンザの1m前に、防御壁を出しながら言った。

「おk!」


ゴゴッ!


防御壁の設置は完了した。


ハチムも、ダンザと同じく、

防御壁に取り付く前に、右手の槍を放った。


黒曜石の投げ槍は、ゴーレムに飛び、左胸に刺さった。


俺達後衛は、そのまま距離を詰め、

防御壁の持ち場に付く。


俺の耳に、風切り音がヒュッと聞こえた。


マメダとニックさんの矢が、

同時にゴーレムに向かって飛び、腹に刺さる。


俺は、防御壁中衛、ダンザの一歩後ろで、

ボスの鑑定を試みるが、距離が少し遠い。


俺の左では、オーラスさんが、大きな火の玉を、

右手の上に作っていた。


音も無く、一直線にゴーレムに向かって、その火の玉が飛ぶ。


ゴーレムは、右手でガードするが、当たった火の玉は砕け、

右手に纏わりつき、燃え続けた。


熱がる様子は無い。


俺も、石つぶてサイズの黒曜石に魔石を仕込んだ、

炸裂弾を撃った。


ゴーレムの体の中心、腹辺りを狙った炸裂弾は、

狙った所に命中し、腹に少しめり込んで砕ける。


黒曜石が砕けた事により、魔石も砕け、小さな爆発を起す。


その爆発により、腹の辺りの土が、ごっそり削れた。


ゴーレムの胸から、小石が押し出されて来るのが見える。


ダンザが、声を上げる。

「来い!」


ゴーレムの胸の中心から、石つぶてが放たれた。


ダンザに向かって、石つぶては飛ぶ。


その石つぶてを、ハチムは防御壁中央に寄り、

右半身で腕を伸ばし、

右手に握った投げ槍で叩き落そうとする。


ゴン、ガガン。


石つぶてを叩きやがった!

ハチムすげぇ!!


その間にも、矢がゴーレムに、続々と突き立つ。


次の石つぶてまでの間を得た、

ダンザとハチムも、攻撃に転ずる。


ダンザが、石盾を半回転して投げ、俺に振り返り言う。

「遠かっただーな」


俺は、炸裂弾の準備をしながら答えた。

「ここでいい」


俺の鑑定距離、魔力探知内まで、もう2メートルだったか・・・。

構うもんか、鑑定しなくたって、かまやしない。


ドラカンさん達や、オーラスさんの子達だって、

鑑定せず倒して、先に進んでるんだ。


俺達は、次々に攻撃を続ける。


クレイゴーレムに、

矢と槍が刺さり、火の弾が当たり纏わり付き燃え、

炸裂弾で体の土が削れ、石盾がめり込み・・・。


ゴーレムは、石つぶてを放つだけで、

その手に持つ、長い棍棒の攻撃範囲に俺達は入らない。


とにかく、攻撃だ、このまま倒し切る。

完勝か?


と、俺が思った時。

ゴーレムは、俺達に向かって、動きだした。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


戦闘でございまする。

やれんのかい?!

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