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第六十二話。認識と悪知恵と方便~レベルアップと虫毒草採集と石盾

俺は、地上に出ると皆に水を配り、

今日の戦果の報告をした。


「戦果は、魔石270、HPポーション4、

薬草69、毒消し草42、ラットの歯35、粘液30っす。

今回も、ダンザが6階で、

キノコの一撃食ったくらいだったっすね。


所要時間は、5時間弱かな?

黒曜石の槍は、案外持ったっす、壊れたの17本っす。

大体俺が外して壊したのと、糸が緩んだのが4本っす。

斧は、どうでもいいとして・・・。


あー、リリーの魔力は残り一桁。

6階でのレベル上げは、

あんま出来なかったっすね・・・」


オーラスさんが、一息付きながら言う。

「ふむ・・・270。

5階層までを殲滅、か」


ハチムが、続ける。

「凄い数ですよね?」


マメダは、少しあきれた様に言う。

「こんな話、聞いた事も無いわw」


リリーは、少し笑いながら言う。

「だって、一階から狙いの狩場なんですもの」


ダンザも、少し笑いながら言った。

「目的が薬草狩りなんて、初めてだーなw」


あれ?

俺、おかしかった?

殲滅しないの?


俺は、少し意外に思いながら尋ねる。

「え?だって、前2回とも、

1階殲滅したじゃないっすか?」


ダンザが、答える。

「そりゃお前、お前に経験させたり、

防御壁の感じを確かめる為だーな」


マメダも、言う。

「普通は、目的のドロップの為に、

低層はすり抜けて奥に行くものよ」


ハチムが、とりなす様に言った。

「薬草が目的な訳ですし、

アルファさんは、僕達とは違うやり方で、

ダンジョンに潜ってた訳ですから」


リリーは、そんな俺を見て、笑って居た。


オーラスさんも、少し笑いながら言う。

「アルファの世界では、

全て倒して潜るのが流儀なのかと思ったが?」


いやいや、そんな訳ないっしょ?

いや、案外そうか?


全ての部屋巡って、アイテム取りこぼしの無い様に、

ゲームをやるタイプだったか・・・俺は。


「薬草集めが目的なんすし、

しょうがないじゃないっすか」


マメダが、呆れた様に言う。

「それにしても、270匹の魔物を半日で倒す?」


リリーが、嬉しそうに答える。

「薬草・・・いえ、ポーションが70。

1日でよ?凄いじゃない!」


ハチムも、嬉しそうに言う。

「こっちは、ほぼ無傷で、ですよ。

凄いじゃないですか」


オーラスさんも、満足気に言う。

「俺は、魔法を使わずになw」


ダンザは、何か引っかかる言い方だ。

「リリーの魔力が無ければ、薬草は薬草だーな。

まぁ、リリーは2つ、

俺のレベルも1つ上がって、良い事尽くめ?だーな」


レベル?

おっと、またか、戦闘中やダンジョンの中じゃ、

気が付かないんだよな。


表示から消してるし、光ったり、

ファンファーレも全回復も無いんだから。


俺は、PTステータスの表示を弄り、

全員のレベルを確認した。


ダンザはLv9、リリーも9・・・

リリーは2上がったのか。

俺、ハチム、マメダは8だ。


MAXHPMPは5上がって63、63か、

1Lvで5上がったな。


アイテム収納量は、

またも40kgちょい上がって居る。


他には、魔法とかスキルとか・・・

何も変化は見当たらないな。


前回、上がった時、

経験値ギリギリで上がった様に思ったが、

それにしても、しかし、何故に、リリーに先を越される・・・。


何もしてないリリーにw


俺達は、ダンジョン前広場で一息付いて、

虫毒草を採って帰る事とした。


時刻は、昼過ぎ。

まだ夕方には、程遠い太陽の高さだった。


俺達は、湖畔に出て、

左の草むらを魔力探知で探って行く。


左の草むらは、前回採った草むらより、

幅が広くて東山の方にずっと延びている。


やはり、虫毒草は、こちらの草むらにも群生していた。

いいぞ、虫毒草は大量に手に入るっぽいな。


オーラスさんは、半径1m程度なら、

虫毒草を鑑定出来るようになっている。

神の目ではなく、自分の知識が物を言う鑑定なんだろう。


俺とオーラスさんで草むらに入り、

虫毒草の位置をオーラスさんに伝えて、

二人で葉だけを収穫する。


虫毒草は、大事なお宝だ。


前は根こそぎ採ってしまったが、

今回からは魔力を溜め込んだ葉だけを摘む事にする。


そうすれば、草本体は生き残り、

また葉に魔力を溜め込んでくれるかも知れない。


大事な虫毒草採集・・・まぁ、何の事は無い。

葉を摘みながら、ただ歩くだけの話だ。


皆、リラックスし、雑談に花が咲いた。


ダンジョンでした用足しのその後が、

どうなるのか気になっていたが、

外から持ち込んだ物は、多分数時間、

遅くとも一晩でダンジョンが飲み込むとの事。


オーラスさんが言うには、持ち込んだ荷車ごと、

持ち込んだ荷もドロップも、

ダンジョンにパクられる事があるらしい・・・怖いわ。


深く、長く潜り、ダンジョンの中で、

睡眠を取る様な場合らしいが。


対処法は、ちょこちょこ荷車を動かす事だそうなw


他には・・・いつまで粘液を戦果に数えてんだと、

マメダは笑うが、

瓶が手に入るのは、聖水の入れ物にいいじゃないか。


そう言えば、薬瓶だって無限じゃない。


俺達、今のところポーション使ってないんだから、

空き瓶増えやしないぞ?


薬瓶が足りなくなって、

HPポーション作れなくなるんじゃないかと心配したが、

粘液の瓶に纏めて入れておけばいいし、

瓶は各サイズとも空き瓶としてと、

ガラス細工の原料としても流通してるから、

イーハンで安く買えるそうな。


リリーは、相変わらず何もしていないと、

自分で言って笑っていた。


PT防御力UPの、防御魔法『シガラキ様の笠』を掛け、

ポーションの準備をし後ろに控え、

ライトの魔石でダンジョンの暗闇を払い、

魔物に目潰し効果をもたらしても居る。


魔力に余力があれば、聖水を作り出して・・・。

一番の大活躍とも言えるなw


それでも、俺とマメダとハチムは、

何もしていないのに、

俺達よりレベルが一つ高いのがおかしいと、

笑いながら突っ込む。


突っ込まれても、リリーは笑って居た。


それでいい、それでいいんだ。

心配いらない、ゆっくり確実に、

レベル上げをやって行こう。


いつ見てもリリーの笑顔は最高だ、笑顔で居てくれ。


ハチムは、防御壁の安全性が、

嬉しくて仕方が無い様子で、

新しく設置した網も大絶賛だw


ハチムは、魔物と取っ組み合うような、

前衛向きの性格じゃないもんな。


網に掛かったコボルトの頭を狙って、

ピンポイントに細槍を刺し、

一撃で倒せた事が相当嬉しい様子だ。


いいじゃない、気弱イケメンめ。

聖女の槍として一儲けして、

飲食店開こうじゃないのw


一方、ダンザだ。

ハチムと対照的に、何か消化不良?

モヤモヤしている様に見受けられる。


今までは、傷を受け、薬草を食いながらも先頭に立って、

乱戦で体を張って、剣や斧で戦って来た訳だからな。


前衛ダンザがPTの核であり、

大黒柱、大活躍であったろう。


それに比べ、防御壁戦法では、

今のところ攻撃を受けず、

盾の出番もほぼ無いし、

投げ斧はマメダやハチムに比べて当たらない。


モヤモヤの原因は、そんなトコだろう。

簡単に言えば活躍して無いと。


ダンザは、盾の才じゃどうにもならん。

シガラキ様の笠を掛けて貰っても、

所詮タヌキ族、前衛には向かない。


防御壁で守られて居ては、いつか防御壁を破られた時、

自分が後衛を守り切れるか、

それが心配なんだと、口にした。


そんなダンザを、

マメダが、投げ斧の練習をしろとイジる。


ダンザは、いくらかイラ付きながらも、

盾の才じゃ、攻撃は期待するなと言い返す。


オーラスさん、ハチムもリリーも俺も、

前衛が居てこその後衛だの、今に投げ斧も上手くなるだの、

笠もタヌキ族ボーナスも上がるだの、フォローに回るが、

マメダは、盾でも投げれば?と突き放した。


ん?

盾を投げる?


・・・案外いいかも・・・。


弓の才はまぁ判る、

弓を扱うのに長けているんだろう。


槍の才・・・槍を扱うのに長けている・・・、

投げる事にも長けていた・・・。


黒曜石・・・ガラス質・・・実質ガラスだが・・・、

俺が石と思えば・・・。


盾を投げる?・・・投げる事にも長けている?のか?

・・・盾と思えば?


俺は、ぶつけどころの無いモヤモヤを抱えた、

ダンザに向かって言った。

「お前・・・なんかこう

『オリャーって投げたい』って言ってたよな?」


ダンザが、俺に向かって答える。

「ん?

何の話だーな」


俺は、ニヤリとしながら、ダンザに言った。

「全力で、投げて見ないか?

って話」


ダンザは、少しイラ付きながら言った。

「だから、俺はノーコンだーな」


俺は、即座に答える。

「斧はな。

盾、盾ならどうだ?」


ダンザも、即答だ。

「前衛が、盾投げてどうするだーな」


俺は、またもニヤリとしながら言った。

「木の中盾でも、木の小盾でも無いよ。

俺が、石盾作ってやる」


ダンザは、キョトンとした表情で言った。

「石盾?」


俺は、答えた。

「ああ、石で作った盾」


ダンザ以外の皆も、口々に言う。

「石盾ですか?」


「聞いた事無いわ」


「おじさん知ってる?」


「石盾?・・・聞いた事無いな」


俺は、自信満々に言った。

「あるんですよ、俺の世界には・・・石盾」


嘘だw


でも、石で作った盾形の物を、

ダンザが盾と認識したら?


いけるんじゃないか?

ドカーンと、でっかい盾形の投石、

いけるんじゃないか?

ダンザなら。


俺達は、魔力探知1回分。

30数分で虫毒草採集を切り上げ、

集落に戻る事にした。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


なんとなく、ブルーなんだな。

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