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第五十八話。神の使いの見えざる網~酒宴と防御壁改造と集落警護

外の広場から、俺達は集落に入る。


夕食は、貝と肉がふんだんに使われた豪華なものだった。

リリーの音頭で祭壇に祈りを捧げ、夕食が始まる。


晩御飯が豪華だと、おチビ達のご機嫌が良い。

丸太小屋も満タンにしたんだから、

トンバーさんのご機嫌も良い。


トンバーさんの機嫌によって、晩御飯の豪華さが決まるのか?

いやいや、ただ単に肉や貝が豊富にあるからだろうw


ドラカンさんを先頭に、しょうもないとっつぁん共は、

祭壇に捧げられた高級酒を飲みたい様だw


一晩我慢した訳だし、

二神様ともお怒りになる事は無いだろうと告げると、

一本の高級酒を、集落全員で分けて飲む事となった。


コップに半分ほど、

一杯ずつだったが、みんな幸せそうだ。


安酒も出してきて、祭壇に捧げ、

それも飲み始める。


トンバーさんのご機嫌が麗しい事に、

敏感に反応してやがる。


まったくw

酒好きのしょうもないとっつぁん共だ。


若手では、ダンザが深酒をしたい様だったが、

マメダとリリーに睨まれていた。


俺達は、防御壁の改造があるんだからな?

明日は、ダンジョンに行く心積もりだ。

それまでに、コボルト対策をしなくては・・・。


そう言えば、リリーが聖水を作って今日の分は溜まっているハズ。

ドラカンさん、オーラスさん、レンダさんは・・・酔ってるな。


アイテム師、魔法使いで、アイテム加工が出来る人達には、

聖水を、HPポーションと虫毒ポーションに、

加工して貰いたいんだが・・・。


まぁいいか、今日じゃなくてもな、

中級虫毒ポーションは十分足りるだろう。


HPポーションを売り物にするにも、

町に出ないといけないだろうし、

それまでに、加工はやって貰えばいいんだ。


原料として、薬草は十分、加工する人手とMPも十分。

聖水が圧倒的に足りないんだから、急ぐ事は無いな。


明日以降、暫くはゆっくりリリーのレベル上げ&薬草集めだ。

5階までを殲滅、6階は少し、

コボルトやこっちの成長具合の様子見としよう。


気が付けば俺のアイテム収納には、

渡されただけのHPポーションと、

毒消しポーションが、15本ずつ入っている。


ダンジョン見学で、使ってないって事だ。

昨日、聖女リリー&防御壁中距離戦法のお試しでも使ってない。


ポーション使わず薬草狩り、

聖水でHPポーションに格上げ・・・ウマウマだ。


トンバーさん始め、みんなの機嫌が良いのは、

こっちが原因かw


まだ儲かって無いんだから・・・

あんまり酒を飲むのはどうかと思うがw


気が付けば、ダンザは相当酔っていた。


まぁいいか、俺とハチムとリリーで虫糸の網作り。

マメダには、防御壁前方に3本、

3メートルほどの棒を設置して貰おう。


夕食後、俺とマメダで地下に向かい、コボルト対策を始めた。


ハチムとリリーは、

トンバーさんに夕食の片付け要員に取られてしまったのだw


ダンザは、酔っ払って、

しょうもないとっつぁん組みと深酒してやがる。


トンバーさんに睨まれろw

まぁ、今日のダンザは、木を一杯切り倒したしな、

まぁいいか。


マメダが、

棒の高さ、太さ、長さをどうするか聞いて来た。


高さは・・・。

防御壁に穿つ穴の高さは、

地面から2本目の丸太でいいかな。


棒の先端は、地に触れていいんじゃないかな?

その方が安定するだろう、たぶん。


太さは・・・。

腕くらいの太さの棒。


丁度良い木材が無ければ、

扉の板でとりあえず作って貰いたい。

投げ槍4本束ねた位の感じかな。


長さ・・・は。

ちょっと実験だ。


俺は首に掛けたライトの魔石を、

投げ槍を2本繋げた棒の先に付け、

リリーの立ち位置に立って、掲げていた程度の高さにする。


防御壁前方に出来る、影の感じを確かめる為だ。


影を横から見るマメダが言うには、

影の長さは3mも無いないらしい。


網は、影にすっぽり入るのが良いだろうと思う。

そうなると、棒の長さは、3m弱。


マメダが、防御壁にトゲトゲに杭を刺したのと同様に、

土台の丸太に穴を穿ち、

太めの角材を差し込んで固定に入る。


影にすっぽり入る様に、棒の先を切った。


その間俺は、普通のライトで照明係だ。


そうこうしていると、

夕食の片付けが済んだハチムと、リリーが降りて来た。


トゲトゲ防御壁の前方、両脇と中央に計3本生えた長い棒に、

虫糸を巻き付ける作業を、四人で始めた。


目の粗さは、足が入る大きさ、

30センチほどで良いだろう。


棒の間に横糸を、

30センチ程度の間隔で巻くように張り、固定する。


棒の上下に張られた2本の横糸に、縦糸を30センチ間隔で、

またも巻くように張り結びつける。


棒の上面下面に2枚、

虫糸の網が、防御壁、前方左右に出来上がった。


しかし・・・防御壁の外側・・・

魔物側から見ると怖いわ、トゲトゲ怖い。


外側中央は、トゲトゲ無いから良いけど、

両端の木の杭、スパイクは怖い。


コケたら、大怪我、下手すりゃ死んでしまうかも・・・。


そんなこんなで作業が、終わる頃、

酔っ払いダンザが、

階段を下りて来る気配があった。


・・・チャンス!


俺は、3人に目配せをし、防御壁を収納した。


少し通路を奥に進み、

ダンザの来る方に向きを変えて、防御壁を設置する。


ズズ・・・。


防御壁が小さな地響きを立て、

通路を塞ぐように設置された。


リリーが、魔石にライトを掛けるか聞いて来たが、

流石にそれはいいだろw


階段を下りて来るダンザが見えた。

ダンザに声を掛ける。

「おい、酔っ払い!

防御壁に棒の設置はもう終わったぜ?!

フラフラしやがってw

お前、この棒渡ってこっち来れるか?」


ほろ酔いダンザが、

こっちに手を挙げてご機嫌に答える。

「なんだーな・・・後は、網を張るだーか・・・。

俺の漁具は、使うでないだーぞ?」


ダンザは、防御壁中央の棒に向かって歩いて来る。


成功か?

網に気が付いて無い。


いや、ダンザが近づけば、

首に提げてるライトの魔石で、網に気が付くか?


ほろ酔いダンザは、案外しっかりした足取りで、

棒の先端まで辿り着かんとする。


俺は、声を上げた。

「ストップ!

もう網は張ってあるんだぜ?

見えなかったか?」


ダンザは、棒の先端で立ち止まり、しゃがんで言った。

「張ってあるだーか?

・・・ああ、張ってあるだな」


ハチムが言う。

「聖女のライトがあれば、もっと見え辛いでしょうね」


リリーは、笑いながら言った。

「教えないで、転ばすのかと思ったわ」


マメダが言う。

「まったくw教えなければ、

網や棒の強度も確かめられたのに」


俺は、笑いながら言う。

「聖女の盾に、怪我でもされちゃ適わんよ。

明日は、ダンジョンでこいつを試すんだから」


そう言えば・・・。


俺は、続けて言った。

「リリー、ライトの魔石って、どの位の時間持つの?」


リリーが答える。

「魔石は、最大魔力しか判らないから正確には・・・。

魔力2で、一時間くらいみたいなの」


マメダが、言う。

「そうね、レベルの低い魔石で、4~5時間?

昨日も、夜中は祭壇のライト切れてたわ」


ハチムが続ける。

「魔石は、残り魔力が判らないから、厄介なんですよね」


うん、それが魔石に、値が付かない事の一因っぽいな。

魔物を倒せば必ずドロップ、

供給過多も大きな原因なんだろうけど。


ほろ酔いダンザが、

防御壁に新たに増設された網を弄りながら言う。

「これ、二重だーか・・・」


ダンザは、もう眠そうだw

今日はもう寝るか、明日はダンジョンだ。


俺は、防御壁をアイテム収納し、全員で上に向かう。


トイレに寄って、用を済まし、

ついでにキッチンからトイレに水の補充もしておいた。


俺の補充に甘えて、みんな水の使用量が増えてるっぽいなw

いいけどさ、別に。


広間に戻ると、とっつあん達が、ダラダラと飲み続け、

おチビ達はもう、部屋に入って眠っている様だった。

トンバーさんも、ダラダラ組みに混じり、少しお酒を飲んでいる様子。


ダンザとハチムを連れ、俺は詰め所に向かい、

何が襲って来るでもないが、入り口の警護をする事にする。


犬達も、もう巣箱に入って眠っていた。


暫くすると、リリーとマメダも詰め所にやって来た。

とっつぁん達も眠り、ダラダラ飲みの片付けも終わった様だ。


俺は勿論、若手だけでの、入り口警護は初であった。


マメダが、あの酔っ払い達より、マシだと笑って居た。

リリーは、ドラカンさん達から、信頼されたのが嬉しいらしく、

楽しそうだった。


ハチムが、夜更かしを買って出て、ダンザを先に寝かし、

女性陣も、俺も、先に眠らせて貰った。



翌朝。

ここに厄介になって初の、清清しい目覚めだった。

リリーに起されたのだw


おチビの襲撃に比べ、なんと素晴らしい目覚めなんだ!


詰め所で寝るのは悪くないな、

おチビ達は、ここで寝てる分には、

襲って来ない様に躾けられてるしw


詰め所から広間に向かうと、

朝メシの仕度はほぼ整っている様だった。


俺は、急いでキッチンに向かい顔を洗って、

水をアイテム収納しトイレに行く。

広間に戻ると、朝食の準備は整って居た。


全員揃うのを待ち、

リリーの音頭で祭壇に祈りを捧げ、

朝食が始まった。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


平和ですなぁ。

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