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第四十九話。聖女の帰還~ダンジョンで一儲け計画と神の使いの証明

俺達は、ゲンコツダンジョンでの戦闘を終え帰途についた。


夕方には未だならないが、

帰りが遅くなると集落の皆に心配をかけるから、

ゲンコツ山より東側の湖畔の草むらで、

虫毒草を探すのはヤメておいた。


見た感じでは、昨日採った帰り道より広い草むらが、

東側に広がっているので、虫毒草はまだまだ手に入りそうだ。


今日使った分で、葉っぱ4枚ほどらしい。

集落には10倍は虫毒草の在庫がある、

バンバン使っていこう。


ダンザ、リリー、ハチム、マメダは、

ダンジョンでの成果、シガラキ様の加護、

リリーが聖女となった事等を、

嬉しそうに話しながら帰り道を歩く。


ドラカンは何か考えごとを、

アルファも考えに耽っている様子であった。


ダンジョン一儲け計画、軌道に乗りそうだ。

防御壁、まずは合格だ。


5階までの魔物との乱戦を防ぎ、

比較的安全に戦える。


防御壁を乗り越えるかもしれない、

コボルト対策は、また考えよう・・・。


6階から出る虫系の魔物には、

虫毒草エキスが恐ろしいほど効いた。


コレはうまい、

低層よりLvが高くタフになっていると言うのに、

一撃で痺れさせ倒せるのだ。


予定外だったのは、リリーだ。

東の山神様が、いつの間にかシガラキ様となり、

リリーを聖女としていたのだ。


リリーの唱えるライトは、

魔石を暴発させるほどの明るさだった。


たった一つの魔石で、

舞台や映画の照明に、匹敵するほど明るいと思われる。


懐中電灯、サーチライトの様に、

前方だけを照らすんじゃないのが良いんだろう。


裸電球の様に、壁や床や天井を照らし反射する光。

魔石自体と間接照明で、全体に十分な明るさが確保できていた。


しかも魔石は、直視する魔物への目潰しとなり、

状態異常をおこす魔物が多い。


暗闇を明るく照らし出す・・・

これほどの効果があるとは・・・。


後は、集落に戻ってからだが、

リリーは聖水が作れる様になっている。

聖水があれば、薬草でHPポーションが作れる。


ドラカンさん達の話によると、

薬草とポーションじゃ値段が4~5倍違うらしい。


薬草の値は、大銅貨行かない程度と昨日聞いたな。

少なく見積もって4倍として・・・、

ポーションは大銅貨三枚は堅い、3千円ほどか?

いや、それは買取の価格か?


今日手に入れた薬草は19枚、

3千円として6万円・・・美味いのか?


いや、1階層殲滅と、

6階で虫毒テストちょっとでそんなもんなら、

1~5階を殲滅すれば、

5倍薬草が手に入る・・・一日で30万円!!


6人で30万だから、一人頭5万だ!!


この世界の力仕事の日当を、

一万円と踏んでの小銀貨一枚一万円だ。


力仕事5日分!1日で5日分!!

美味いに決まってる!!


あとは、魔石か・・・

Lv3の魔石3つで大銅貨一枚だから、

千円と言ったトコだったな。


今日手に入れた魔石は59個。


6階まで潜ったんだから、

魔物のレベルにつれ、魔石のレベルも上がってるし、

もう少し高値が付くかな?


まぁ、3つセット20組として・・・2万円か。


魔石は安いんだよなぁ、1個数百円。

普通の使い道としては、ライトの魔法で裸電球と、

台所で薪や炭の火力を上げるのに使う。


・・・この世界では魔石は、

電池やガスボンベ?油?みたいな扱いだな、1個数百円か。


戦闘時に矢の先に仕込んで、

暴発させる事もあるようだが、威力が低いらしい。

魔力が魔力のまま散ってしまうのが原因だそうだ。


戦闘で使うのは一般的じゃないみたいだが、

矢が壊れる可能性が高いからか?


魔石安値の原因は、供給過多と需要が低いから・・・。

魔石の中に、どれだけ魔力が残っているのか、

鑑定で判らないところもあるな。

俺の特殊鑑定でも判らないんだもんなぁ。


リリーのライトで、

どのくらいの時間魔力が持つのか試せば良かったか?

今日の感じでは2~3時間は持ちそうだが・・・。


そういえば、リリーが使った魔石のレベル、

気にしてなかったなw


まぁいい、魔石が安くても、薬草だ。

ダンジョン一儲け計画。

深く潜って一儲けが、

浅くても聖水で軽く一儲けとなった。


儲けで欲しいものは・・・鉄だ。


マメダの矢の補充は勿論、

投槍の先を石から鉄に換えたい。

いや、その前に、ダンザの防具を鉄にしたいか?


1~5階で十分稼げるんだから、

攻撃力、鉄武器は後回しでもいい。


ダンザ、ハチムの防具だ。

前衛の防御力は、高いに越した事は無い。

命が掛かってるんだ。


復活なんかしない、ダンジョンを舐めるなだ。


1~5階で稼いで、余力を使って6階でレベル上げ。

しっかりLvを上げて行けば、

深く潜れるようにもなるだろう。



ある者は、胸を弾ませ。

ある者は、これからの事を思い。

ある者は、大きな変化に戸惑い。

ある者は、僅かな不安を抱え帰途につく。

一行は、ドラカン集落前広場に着いた。



広場に着くと、ニックとオーラス、

子供達と犬が出迎えてくれた。

各々挨拶し、駆け寄る子供達と犬とじゃれて居る。


仕留めたイノシシを解体しているオーラスさんが、

ドラカンさんに向かって言う。

「どうだった?防御壁と虫毒は」


ドラカンさんは、少し困ったような顔で言った。

「それどころじゃ無いだー。色々あっただーよ。

まぁ、いいだ、中で話そう」


マメダが、ニックさんに向かって笑顔で言う。

「そう、色々あったのよ。良い事がね」


子供達が、ダンザと俺に纏わり付き、口々に言う。

「だっこー」「いい事なーに?」

「今日はねシカも獲れたんだよー」

「大漁なの」「お肉ー」


ダンザが、おチビを抱き上げながら言う。

「お肉大漁かー、いい事尽くめだーな」


リリーもハチムも、子供と手を繋ぎ、

集落に向かって歩きながら言う。

「こっちも、いい事があったのよー」

「凄く良い事だよ?さぁ中に入ろう」


ドラカンさんが、オーラスさんに向かって言う。

「もう誰も外には居ないだな?

全員集ったところで、話すだー。

作業切り上げて中に入ってくれるだか?」


オーラスさんが、ニックさんに目配せし言う。

「ああ、お前らで最後だ。

ニック、切り上げよう」


ニックさんは、荷車に乗ったイノシシの解体作業を、

切り上げながら、俺に向かって言う。

「アルファ、こっちの狩りに来てもらえば良かったよ。

運ぶの大変だったんだw」


俺は、ニックさんの方に歩きながら言った。

「大漁だったみたいっすね。

荷車ごとアイテム収納して、倉庫に運べばいいっすか?」


ニックさんが、笑顔で答える。

「頼むよ。

結構遠くで獲物が取れた上に、帰り道でイノシシ見つけてな。

お前さんが居てくれればって、愚痴りながら帰って来たんだ」


俺は、荷車ごとアイテム収納し、

広場に居た全員が集落に入って行く。


俺は、首からライトの魔石をぶら下げ、

倉庫に向かい、

今入れた荷車やら戦利品等をアイテム収納から出した。


ドラカンさんも倉庫に来ていて、ダンザに指示を出していた。

「ダンザ、この机を山神様の絵の前に運ぶだー」


ダンザが、軽く笑いながら言う。

「荷運びは、シガラキ様の使いに頼めばいいだーなw」


俺は、戦利品を整理し、棚に置きながら言った。

「ちょっとは運べよ。

ドラカンさん、机何に使うっすか?」


ドラカンさんが、答える。

「祭壇だーな。

まぁ質素な机だーが、何も無いよりはな」


俺は納得して言った。

「祭壇っすね、了解っす。

整理終わったら運ぶっす」


ドラカンさんは、頷き倉庫を出ながら言った。

「ん、頼むだー。

俺は、捧げる物を持ってくるだー」


ダンザが、俺の出す荷物を棚に整理しながら、

出て行くドラカンさんに背中越しに問う。

「捧げる物?」


ドラカンさんは、答える事無く倉庫を出て行った。

ダンザが、呟く様に言う。

「なんだーな?」


俺は、大体戦利品を出し終わり、

運ぶ机をアイテム収納しながら言った。

「さぁ?ところでさ、先が欠けたり糸が緩んだ投槍と投げ斧、

どうしようか?ここに出す?」


荷物整理を終えたダンザが言う。

「んー?入り口の部屋に出すのがいいだーな?

いや、防御壁、地下に出すだな?そっちのがいいだか?」


俺も、決めかねて言う。

「まぁいいか、机運んで、

防御壁もついでに地下に置いてきちゃうか」


俺とダンザは、倉庫から、

広間のシガラキ様の絵を張った壁の前に机を運び、

地下に防御壁を出しに向かおうとしたが、

ドラカンさんに止められた。


暫くすると、

集落の全員が広間に集って来た。


ドラカンさんが、シガラキ様の祭壇の横で話を始める。

「全員揃っただな?

リリー、こっちに来るだ。

オーラス、レンダ、リリーを鑑定してくれるだか?」


鑑定は、アイテム師のスキル、全員出来る訳じゃないもんな。

魔法使いは、冒険者をアイテム師として始めるから、

大抵出来るんだったな。


オーラスさんと、レンダさんは、良く判ってない様子だが、

リリーの前に進み、ウインドウを出して鑑定をした。


レンダさんが、驚いた声を上げる。

「聖女?」


オーラスさんも、うめく様に言った。

「し、シガラキ教、聖女・・・」


オーラスさんの奥さんトンバーさん、

ニック、サニー夫妻、

レンダさんの旦那さんのカブールさんも、

鑑定ウインドウを覗き込み声を上げる。


「あ、アンタ」「リリー」「聖女・・・」

「シガラキ教」「リリーが聖女」


驚く大人に、タダならぬ事が起きていると感じた、

子供達が騒ぎ出す。

「聖女なーに?」「シガラキ様どうしたの?」「聖女?」

「おねぇちゃん大丈夫?」「シガラキ様どうかしたの?」

「なーに?」


ドラカンさんが、皆に向かってしゃべり出す。

「山神様は、姿形を受け入れ、

我らを加護して下さる、

シガラキ様となって下さったようだー。

リリーは、聖職者として選ばれただーな」


俺は、補足を入れた。

「聖女は、上位か特殊な聖職のようっす。

シガラキ様が、出来る限りの力を込めたと言ってたっす」


リリーが聖女となっている事を、今知ったオーラスさんが、

もう一段驚いて、俺に向かって言う。

「あ、アルファ、山神様、いや、シガラキ様と話をしたのか?」


俺は、頷いて言った。

「はい、シガラキ様に呼びかける?祈るのかな?

それで、シガラキ様が答えてくれました。

今は、リリーに力を注いだ後なので疲れてるとかなんとか

・・・そんな話したっす」


子供達が騒ぎ出す。

「アルファ兄ちゃんシガラキ様とお話したのー?」

「シガラキ様なんて言ってた?」

「シガラキ様はさーポンって言うよね?「タヌキの神様だもんね」

「シガラキ様はさー強いよねー」


あ・・・おチビ達め・・・ポンって・・・、

シガラキ様の語尾がポンなのは、お前達のせいか?


シガラキ様と聖女に付いて、今知った大人達が口々に言う。

「聖女・・・」「シガラキ様・・・」「有難う御座います」

「シガラキ様、我らに御加護を」


ドラカンさんが、皆に向かって言う。

「山神様がシガラキ様となって、我らに加護を与えて下さるだー。

こんな質素な祭壇で申し訳無いだが、

皆、心を込めてシガラキ様に祈るだーぞ?」


ドラカンさんは、シガラキ様の絵の前に置かれた机に何かを置き、

片膝を着いて祈った。

皆も膝を着き祈る。

子供達もシガラキ様の絵に向かって祈った。


暫く祈ると、ドラカンさんはみなの方を向き、笑顔で言った。

「まぁそう言う事になっただー。

そこのアルファのお陰だーな」


大人達は皆俺の方を向き、口々に言った。

「本物の神の使いだっただーな」「有難うなぁ」

「お前さん」「アルファ」「ありがとう」


おチビ達も釣られて言う。

「アルファ兄ちゃんなーに?」「シガラキ様の使いだよー」

「シガラキ様が連れて来たんだよねー」


テレ臭さかった、俺、何もしてないし。

「あ、いや、俺は送り込まれただけっすから、

お礼は、シガラキ様と中間管理神様に言って・・・。

あ、防御壁、地下に置いて来るっす」


俺は、逃げるように地下に向う。

地下に向かうと、ダンザとマメダも付いて来た。


地下に向かう通路を歩きながら、

マメダが明るい声で言う。

「ふふ、シガラキ様が、

リリーねぇちゃんを聖女にしてくれた事、みんな喜んでたわ」


ダンザも、笑顔で答える。

「ああ、そうだーな。

タヌキ族が、シガラキ様の御加護を得るだーな」


俺も、笑顔で言った。

「へへへ、リリー、いつの間にか聖女だもんなw」


ダンザが、茶化すように言う。

「お前は、初めから神の使いだっただーな。

信じられなかったけどw」


マメダが受ける。

「今でも信じられないわw」

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


とりあえず一息。

また、話が進まなくなるかも・・・w

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