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第四十七話。犬顔の不安~ゲンコツ6階潜入と虫毒エキスの効果

6階へ続く階段の扉を、ダンザが押し開き、

アルファ一行は、虫毒を試すべくゲンコツダンジョンを進む。


階段を降り、通路をライトで照らして見渡しても、

魔物の姿は無かった。


通路を進み、中部屋が先にある扉の前に着く。


扉に到達したダンザが、俺を手招きする。

俺は、扉まで進み、魔力探知と鑑定結果を報告する。

「居ます。

右10mにGフロッグ2、左15mGアント1、

正面右18mコボルド1、・・・4匹か。

最大で7匹居るなら・・・探知範囲外に3匹居るかもっす」


ドラカンさんが、同意する。

「うむ、魔物が生み出されている部屋なら、

この深さで4匹と言う事は無いだーな。

20m以上先に、3匹居る想定で行くだー」


全員頷き、ダンザが言う。

「じゃ、防御壁を合図に扉を開けるだーな」


俺は、後ろに下がりながら、指示を出す。

「マメダ、左のアリに毒矢一発撃って、

それで毒の様子見るっす。


ドラカンさん、ハチム、

奥にイモムシかアリが居たら、そいつらに毒槍を一発。

ドラカンさん、左、ハチムは右、

真ん中が居るなら俺がやります。


いいですね?・・・では出します、3、2、1、」


0で俺は扉の先、部屋の中に防御壁を設置した。


ズズッ、防御壁が小さな地響きを立てる。


ダンザが、それを合図に両開きの扉を押し開き、

リリーの高く掲げた魔石が、開く扉の隙間から、

暗闇だった部屋の中を明るく照らし出す。


居た、正面奥に1匹・・・イモムシだ。


ダンザが、部屋に飛び込み、

防御壁の持ち場に着き声を上げる。


と、同時に、前衛の2人は、防御壁に張り付く前に、

手持ちの毒槍を投げていた。


ドラカンさんは、俺が見えてなかった左奥に投げている。

ハチムは、俺が見たイモムシだ。


数瞬遅れてマメダは、防御壁の左後ろに飛び乗り、

左前方のアリに矢を放った。


俺も、防御壁右後ろに飛び乗り、状況把握に努める。


探知外、奥に居たのはイモムシ2匹だ、

距離があり鑑定は出来ない。


左のアリは、毒矢を受けてガクガクをしている。


効いてる!

視界のアリのステータス、毒状態だ。


右前方のカエル2匹は、眩しがっている?

正面のコボルトも、眩しいか?


ダンザが、右、

近場のカエルに斧を投げ当たった。


俺も投槍の追撃。

槍が刺さった、カエルのHP半分は減った。


視界の棒グラフでは、

毒状態アリのHPが徐々に減っている。


奥のイモムシ達はどうだ?

2本の毒槍は刺さっている。


糸を吐く様子は無い、

いや、やはりガクガクしている様に見える。

イモムシにも効いてる!!HPも減ってるはずだ。


マメダの矢とハチムの投槍の追撃で、

HPが半分減ったカエルが倒された。


正面のコボルトが、目の上に手をかざし、

ダンザに突っ込んで来るのが見えた。


俺は叫んだ「コボルトから!虫はいい」


コボルトは、ダンザに到達する前に、

ドラカンさんの投槍を受け、腹に刺さった。


攻撃を受けて速度が落ちたが、

怯まず腹の槍を抜き、

目を庇ってダンザに突進してくる。


ダンザは、左手の盾を前に出し、

半身に構えて待ち受けた。


コボルトが、防御壁を飛び越えて、

ダンザに襲いかかろうとしたその時、

右からハチムが、細槍をコボルトの腹に突き刺した。


2本目の槍を腹に受け、

防御壁上で、差し止められたかの様に動けずに居るコボルトに、

ダンザのシールドバッシュが決まる。


バン!


自動車の人身事故のような鈍い音が鳴り、

コボルトは5mほど後ろに吹っ飛ばされた。


2本の槍と盾の一撃を喰らい、

地を転がったコボルトに矢の追撃が刺さる。


コボルトのHPは0となった。


残ったカエルの目は、まだ慣れていない様だ。

動けずに居る。


左前方でガクガクしているアリのHPは、まだ減り続けていた。

奥の2匹のイモムシも、引き攣っている様に見える。


俺は咄嗟に、残ったカエルに投槍を放ちながら言った。

「カエルを!」

続けて俺は指示を出す。

「虫はこのまま」


次々にカエルに攻撃がなされ、

2匹目のカエルのHPも0となった。


残るは、アリとイモムシ2匹・・・だが。

奥のイモムシが、2匹とも動いて居ない。


視界のアリのHPは、毒により減り続け・・・

とうとう0となった。


カエル、コボルト、イモムシ、

カエル、イモムシ、アリの順で、

魔物の死骸が、ダンジョンに収納されるように消えた。



ドラカンさんが、指示を出す。

「終わっただーな、リリー扉閉めてくれるだか?」


リリーは、扉を閉め、ライトの魔石を横に下ろし、

振り返って嬉しそうに言った。

「虫毒効いてたわね!」


ドラカンさんが、答える。

「予想以上だーな。

矢に塗った毒だけで、アリを倒し切っただー。

神経毒・・・HPだけでなく、動きも止める毒だっただー。

これはいい、これはいいだぞ?」


ダンザが、続ける。

「アリ、痙攣してただな・・・」


ハチムが、興奮して言う。

「投槍に塗った毒で、イモムシも倒せましたよ!

糸どころか、動きさえしなかったです!」


マメダが、信じられないと言った感じで呟く。

「矢尻に塗っただけの毒で・・・」


俺は、防御壁を降り、

武器とドロップ品の回収に向かいながら言う。

「虫の神経毒、痺れる感じっぽいすね?

喰らった虫達、ガクガクしてました。


あと、槍には、毒塗りすぎだったかもっすね。

矢に塗った少量の毒でアリ倒せるみたいですし、

イモムシ倒すにも少量でいいのかも?」


ドラカンさんが、答える。

「うむ、毒の量は少なくても、

いいのかも知れないだーな。

そこらをもう少し試してから帰るだか」


マメダは、手にした虫毒の薬瓶を見つめ、呟いた。

「虫毒・・・これがあれば、

イモムシもアリも一発で倒せるのね・・・。

アリはアタシが倒すわ」


ダンザも、防御壁を見ながら呟く。

「未だ無傷・・・虫共も完封だか・・・」


俺は部屋中央に進み、

武器と魔石とドロップ品を回収しながら言った。

「あれ?イモムシのドロップ薬草っす・・・。

6階から低級HPポーションじゃないんすか?」


リリーが答える。

「ポーションは、コボルドが半々で落とすのよ。

他の魔物は、薬草と毒消し草。

5階までと違うのは、虫糸ね」


ハチムが、嬉しそうに言う。

「薬草は、聖水があるんですから、

もうポーションみたいなもんですよ」


リリーが、少し困り顔で言う。

「まだ聖水作った事無いんだし、

どのくらい作れるのか判らないわよ?」


ドラカンさんが、笑いながら言う。

「なーに、心配要らないだーよ。

薬草はアイテム収納して置けば劣化しないだーし、

少しづつでも聖水が手に入れば、大違いだー」


6階の魔物・・・。

Gフロッグは、豚ほどのデカさのカエルだったな。

ジャンプ移動、毒液を吐くと鑑定にはあったが、

どの位の距離から飛ばすんだろうか?


まぁ柔らかいので、俺の投槍も刺さった。

ドロップは毒消し草、

跳ねるナメクジか・・・なるほど。


リリーのライトにめっぽう弱いのかも?

まったく動かなかったな。

目に瞼が無いのか?


Gアントは、ネズミより大きいがカエルより小さめ。

外骨格が堅そうだったな・・・。


大型のカニの殻?

いや、もう貝殻に近いぐらい堅いのかも?


マメダの矢は刺さったが、俺の投げ槍じゃ刺さらんな。

ハチム、ドラカンさんなら刺さるのか?


鑑定では特殊攻撃は無かった、

攻撃は噛み付き、ドロップは薬草・・・

堅いネズミか。


イモムシは、鑑定出来なかったから、

正式名称は判らんかったな。


でかさは、カエルと同じくらいか?

フォルムが、俺のイメージのイモムシより短めだった。


頭だけ殻が堅そうだったが、体はブヨブヨっぽいな、

俺の投げ槍でも刺さるだろう。


糸を遠くから吐くって話だったが、虫毒があれば、

糸を吐く間を与えず倒せるっぽいな。


あまり脅威では無いのかも?

ドロップは、虫糸か薬草。


コボルド、大きいネズミ、

犬顔の小鬼か・・・120cmくらいか?。

あれが一番厄介かもしれない。


目を手で庇って、ダンザに突っ込んできやがった・・・。


防御壁まで取り付かれたのは、今のところアイツだけだ。

虫毒は効かないだろうし、知能がある上タフだ。

今回は一匹だったが、3匹、4匹と居たら・・・。


ドロップは低級HPポーション、

攻撃は噛み付きと引っ掻きか。


ドラカンさんが、俺に向かって声を掛けてきた。

「アルファ、どうしただな?

シガラキ様と交信してるだか?」


おっと、また考え事に集中しちまってたか。

「あ、いえ・・・6階の魔物の事考えてたっす」


ハチムが、言う。

「僕も初めて見たんですよ6階の魔物、

Lvは大体8程度でしたね」


リリーも、言う。

「虫以外は、倒すのに4~5発掛かってたわよね?」


ダンザが、考え込んでいた俺に聞いて来た。

「何が気になるだーな?」


俺は、ダンザに向いて答える。

「コボルドさ・・・。

あれ、防御壁まで辿り着いただろ?

うーん、なんと言うか・・・

今までどうやって倒してたのさ?」


ダンザが、不思議そうに答える。

「どうやってって、お前。

前衛が引き付けて、倒すだーな」


ドラカンさんが、理解したように言う。

「アルファ。

コボルドは、防御壁があっても、

乱戦となる可能性があるだーな」


俺は、言った。

「そうなんす!

コボルドが一番厄介なんじゃないかと、

3匹までは、今日は前衛が3人居ますから・・・」


ハチムが、言う。

「父さんとダンザ兄さんなら、

一人で2匹相手に出来ますよ。

僕は、頑張って一匹・・・です。

無傷と言う訳には行かないですけど」


マメダが、俺に向かって言う。

「アリとイモムシが、

あんなに簡単に倒せるだけでも凄い事なのよ?

コボルドなんて大した事無いじゃない」


ダンザも言う。

「ああ、コボルドとアリ、

カエルの毒液、足元にイモムシの糸・・・。

目潰しと虫毒と防御壁で、随分楽に戦えてるだーな」


ドラカンさんが、皆を促す。

「ダンザ、コボルドを陣内に入れないように、

シールドバッシュは良かっただーぞ?


さて、虫毒は、さっき配った分しかないだー。

虫毒草は、まだ集落にあるだがな。

もう少し、6階で虫毒を試して行くだーぞ。

準備するだー」


皆、次の戦闘の準備を始める。


俺も、武器を補充し、防御壁を収納して言った。

「シガラキの笠、魔力探知おkです。

いけます」

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


一抹だろw

何だよ犬顔の不安って。

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