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第三十九話。いいから潜れ

さて、防御壁からの攻撃の練習も済んだ。

隣に座るノーコンジュニアヘビー級プロレスラーの、

投げ斧はアテにしないとして、

ドラカンさんの投槍、マメダの弓は予想通りかそれ以上・・・。


驚いたのはハチムだな。

石の穂先の槍を投げて、木の板に刺さるかね?

マジか・・・槍の才恐るべし。


そこな石斧の修理に勤しむ気弱イケメンよ。

お前さんホントに、槍で一儲け出来るかも知れんぞ。


いっぱしの冒険者、

才の見当たらぬドラカンさんオーラスさん達くらいまでは、

いくら気弱でもまぁイケるだろうと思う。


ヤル気を出せばもっと上だって狙えるだろう。

いや、ダンジョンに潜るんだから下か・・・、

お前さんならもっと深くにだって行けるだろう。


そうなると・・・マメダの弓の才も侮れないのかも知れないな。


いい攻撃陣が揃ったPTなのかも知れん、俺たち。

そーなると、隣で水を飲んでるノーコンの盾の才は

・・・一体どうなんだろうか?


並の盾使いより、盾の才で防御力が上がるんかね?

・・・良く判らんな。

でも、期待は出来る、才は才だからな。


アホ面下げて水飲んでやがるが、

口にしちゃプレッシャーてか・・・。


つーか、何となく、お前の盾の才をアテにしてるなんて言ったら、

俺が頼りにしてるみたいで腹立たしいから言わんとこ。


逆に、俺の防御壁でお前の負担を軽くしてやる。

俺が、お前にいいとこ見せてやるぜ。


俺が、連れて行ってやる、前衛として防御力に不安を抱えるお前を。

ドラカンさん達より深く、冒険者としての高みへと押し上げてやるぜ。


・・・あとは、リリーか。

何の才も無い事を気にしてる様だけど・・・気にすんな。


リリーは、みなの役に立ちたい気持ちが溢れてる。

今日だってそうさ、ダンジョンに行くとなれば、

率先して付いて来てくれるんだからな。


いいのさ、後ろでポーション握り締めてくれてるだけでいい。

それだけで心強いとは、オーラスさんの言葉だったな。


それ以前に、リリーは美しいからおk!

超可愛いからぶっちぎりで合格!!

存在が尊い!!!


尊いとは、リリーの為にある言葉だ!!!!

初めて見たあの時から、

もう日々神々しさを増してると思う、割とマジで。


いや、美人は3日で慣れるとか言うけど、

まったく慣れない、すごいね。


これからダンジョンに入ろうって時になんだが、

魔物やらダンジョンやらは2度目だが、

もういくらかは慣れた。


魔法やら戦闘やら、もう、そう言うもんだ、

そういう世界だって事に、

順応し始めてるんだろうと、我ながら思う。


が。

慣れん・・・リリーの美しさや可愛さには、まったく慣れん。

・・・順応出来ん。


恐ろしいな、明日にはまた、

一段と美しく可愛くなってるんだろ?


今日以上とか、ホントもう、

どうなっちゃうんだろうな・・・想像を絶するな・・・。


なんかもう怖いよ。

この先、遠くに行ってしまいそうで。


最終的に、女神様になったりしないよな?

山神様、リリーを神の領域に連れて行かないでくれ。

俺の側に、俺の伴侶に・・・そういう約束ですよね?


マジで、マジで、そこだけは、そこだけは譲れませんぜ?

ホントに頼むぜ?山神様。


「おい」

隣に座るダンザに肘で小突かれた。


リリーから目線を外し、俺はダンザを見た。

「ん?」


「俺の妹を見つめて何をボーっとしてるだな、

斧の修理も終わっただな、そろそろ行くだーな」


おお、ダンザ。

お前リリーの兄貴だったな、忘れてたよ。


既に立ち上がって居たドラカンさんが、笑いながら言う。

「また考え事かと思ったら、アルファもしょうがないだー。

ホレ、ダンジョンに行くだーぞ」


マメダが小馬鹿にするように言う。

「ホラ、さっさと立ちなさいよ。準備出来てるの?」


俺は、急いで立ち上がり、準備とは?と焦った。


ハチムが、ドラカンさんに続いて立ち上がり、

槍を振り、体を慣らしながら言った。

「アルファさんに、準備は何も無いんじゃないの?」


ダンザが斧と盾を両手に持ち、体を左右に捻りながら言う。

「そうだーな・・・お前、投槍する時、

左手に杖持って投げるだな?」


俺はまだ、妄想から現実世界に戻りきれてなかったのか、

思考が纏まらなかった。

「え、杖?」


リリーが、ドラカンさんに付いて、

ダンジョンに向かって歩きながら、振り向き言った。

「杖は持ってる方がいいんじゃない?

魔力が上がって探知範囲が伸びたりするんでしょう?」


ああ、そうだ。

杖を装備してると、基本魔力やら探知範囲やら効果時間が、

ちょいと延びるんだった。


杖・・・。


「あ、リリー。

リリーもこれ持って置いた方がいいのかも?」


俺は、ダンジョンに向かって歩き出し、

アイテム収納から予備の杖を右手に出した。


ドラカンさんが答える。

「そうだーな、

リリーも杖持っておく方が何かの役に立つかもだー」


小走りでリリーに追いついた俺は、

予備の杖をリリーに差し出す。

「はい、これ」


リリーは、左手に杖を受け取りながら言った。

「ありがとう。

杖の効果でポーションの効き上がったりするのかしら?」


一番後ろを歩くダンザが答える。

「んー?関係無いだーな、たぶん」


マメダも言う。

「多分ね」


ダンジョン入り口に到着して、

皆を待つドラカンさんが、笑いながら言う。

「なーに、気持ちの問題だー」


ハチムも同意する。

「いいじゃないですか、杖持ってる方が、

攻撃力も防御力も魔力も少しは上がるんでしょう?」


「俺のアイテム収納にあるより、

少しでも役に立てばいいっすよね」


ダンザが、後ろから茶化すように言う。

「気持ちだー。気持ちが篭ってるだーな、その杖には」


マメダも茶化す。

「気持ちねー」


リリーは、俺に振り向き、微笑みながら言う。

「なーに?貰って良いのかしら?」


俺はちょっと照れながら言った。

「予備に買った物だけど、

それ聖属性が上がるみたいだから、

リリーにお似合いかもね」


俺達はダンジョン入り口に集り、各々の装備チェックを行った。


ドラカンさんは、皆に魔石入りの薬瓶を配ったが、

俺には配られなかった。

「アルファは魔法使いだで、魔力温存だー」


リリーが、ドラカンさんから、

二つの魔石入りの小瓶を受け取りながら言った。

「そうね、大体オーラスさんの分も、私がライト掛けてるのよ」

俺は洞窟先頭に居る、リリーに向かい歩きながら言う。


「なるほど、MP1でも温存するのが得策だね」


後ろからダンザとマメダの茶化す声が聞こえる。

「はは、気持ちの篭ったライトを掛けるだーな。リリー」

「杖の分いつもより気持ち明るいかもね」


ドラカンさんもハチムもニヤニヤして、

装備チェックと準備運動をしていた。


リリーは、ニコリと笑い、左手の杖を少し振りながら言った。

「杖もあるし、いつもより強く心を込めてライトを掛けるわ」


俺はリリーの前に立ち、少し照れながら言う。

「その杖の効果じゃ、大した違いは出ないと思うけどなぁ」


リリーは、深呼吸し精神集中をした後、

右の掌にある魔石入りの瓶に向かって、ライトと呟いた。


ライトを掛けられた魔石が輝き出す・・・。


リリーの掌の上で、見る間に、どんどん強く、

眩しく、激しく輝き出す、

・・・危険を感じる程に。


異常な明るさであった。


皆の居る、広間の春の日差しよりも明るい。

夏に太陽を直接見るかのごとき明るさ、


目が潰れるほどの光を、魔石は放っていたのであった。


リリーは、眩しさと驚きのあまり、

左に顔を背け目を瞑りその場で固まった。


アルファは顔を顰め、

向き合ったリリーの右手にある、眩しく光る魔石を、

咄嗟に右手で払う。


叩かれた魔石入りの小瓶は、

恐ろしい閃光を放ちながら、洞窟の中へ飛び、奥に転がって行く。


一瞬の事であった。


ドラカンが、血相を変えて、2人に2歩掛け寄り叫んだ。

「リリー!」


ダンザもマメダもハチムも、あまりの眩しさに、

何が起こったのかまったく判らず一歩出遅れたが、

ドラカンに続き、

アルファとリリーに向かって一歩を踏出そうとした。


その時、・・・洞窟内から耳を劈く大音響が広場に響き渡った。


バァァーーーン!!!


アルファは、耳の痛みを感じながら、一歩左斜めに踏出し、

洞窟に背を向け、固まったリリーと洞窟の間に体を入れた。


リリーは、後方へ棒の様に倒れ始めて居た。


アルファは、杖を持った左手を伸ばし、

倒れぬようにリリーを抱きかかえる。


その左手に、何かが、

冷たく切り付ける様な感覚が走った。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


やっと話が動き出すw


長かったぜ・・・読者は付いてきちゃいないぜw

大失敗だぜ。

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