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第三十六話。準備万端、いざ出撃!

ドラカン集落、ダンジョン跡地下2階にて、防御壁は完成した。

丸太をへの字に4段組んだ土台、腰ほどの高さであった。


左右後ろ側に背の高さほどの木の壁、

ちいさな木の扉、大きな盾の様である。


前方左右の外側に木のスパイク、

先を尖らせた30センチほどの木の杭が、

まばらに土台に埋め込まれて居た。


最後の角材を植え、先を尖らせ終わったダンザが言う。

「ふぅ、できただーな」


敵陣側から出来上がった防御壁を見ながら、

ドラカンさんとマメダが言う。

「こんなもんだー」

「外から見ると、木の杭ちょっと怖いわ」


防御陣地内に居たハチムは、防御壁の中央、

スパイクの無い所を乗り越え、

外側からスパイクを見ながら言う。

「ホントだね。木の杭危ないよ」


俺も、中央を乗り越え外側から防御壁を見た。

「杭のある所から、壁を乗り越えようとは思わないっすね。

て、言うか・・・杭のそばに寄るのも嫌だな・・・

あそこでコケたら死にかねないっす」


ドラカンさんが、話を〆る様に言う。

「魔物がどう出るか・・・まぁ試してみるだー。

そろそろ昼飯だー、上に戻るだな」


ドラカンさんの指示を受け、

皆、各々道具をアイテム収納し、片付けをする。


俺も、トゲトゲ防御壁と、

投げやりと言う名の、石を括り付けた角材をアイテム収納し、

扉だった残った木材もついでに収納しておいた。


片づけが終わると、皆で上に向かった。


広間に付くと、昼飯はもう出来上がって居た。


小上がりの席に付きながら、周りを見て俺は言った。

「あれ、ニックさんと、サニーさん・・・オーラスさんは?」


トンバーさんが、食事をテーブルに運びながら答える。

「あの三人は、今日は狩りに行ったよ」


「あ、狩りに行ったんすか」


小上がりのおチビ達が、口々に言う。

「イノシシ取ってくるってー」「シカもー」

「シカがいいよねー」「イノシシのがいいよー」


配膳の準備の手伝いをしながらマメダが言う。

「ニックおじさんなら、仕留め損なう事は無いけど、

獲物を見つけられるかしら」


テーブル席から、カブールさんが言う。

「はは、獲物を見つけるのはマメダが一番だからな」


俺の隣に座ったダンザが、俺に軽く肘打ちしながら言う。

「まぁみんな見つけるのも狩るのも出来るだが、

運ぶのがなーw」


おチビ達に料理を運びながら、

リリーが冗談交じりで答える。

「運ぶのは、神の使い、アルファ様にお願いすればいいのよ」


「何が『様』っすか、運ぶくらい運ぶっすけど、

俺狩りに行ってないんすから、

目の前に無いものは運べないっすよ」


ドラカンさんが、テーブル席から笑いながら言う。

「さすがのアルファ様でも、

目の前に無ければ運べないだーな」


まったく、重い物を運ぶ時だけ急に『様』とか神の使いとか、

調子良いんだからw


食事を運び終えたトンバーさんが、言った。

「さぁ、みんな、召し上がれ」


リリーが、割って入り、おチビ達に言う。

「シガラキ様にお祈りしてからね?」


おチビ達も、我々大人も、広間の壁に張ってある、

山神様の絵に向かい祈った。

「いただきます」

昼食が始まった。


食事をしながら、他愛も無い話が始まる。


俺は、テーブル席に向かって言った。

「ニックさん達は、荷車曳いて行ったんすか?」


レンダさんが答える。

「そうよ、アルファが行かないなら、

荷車曳いて行くしか無いじゃない」


そりゃそうかw

「イノシシもシカも結構重いっすか?」


隣のダンザが答える。

「イノシシで50kg、でかいと150kgあるだな」


テーブル席のドラカンさんが補足する。

「シカも50kgからだーがまぁ100、

でかいと200kgあるだーよ」


「50以下のは狩らないっすか?」


ダンザが言う。

「まぁそうだーな」


マメダが補足する。

「成体は50以上だし、

群れで居れば一番大きいのを狩るからよ」


「ああ、そう言う事か、

でかいの取る方が良いに決まってるっすもんね」


ドラカンさんが、テーブル席から言う。

「俺達も、昼食べたら狩りに行くだー」


「ん、俺達も狩りっすか?」


ダンザが、おチビ達に顎をしゃくりながら、

俺に目配せして言う。

「ああ、『狩り』だーな」


そういう事か、おチビ達にダンジョン行くとは言わないのね。

ゲンコツ山の方は怖いもんね、危ないもんね。

心配しちゃうもんね。


「ニックさん達は、

どっちに狩りに行ったんすか?」


トンバーさんが答える。

「東山の方から右に、湖と逆側だね」


あい、ダンジョンじゃないほう、

ホントの狩りっすね。


ドラカンさんが言う。

「なら俺達は、湖に出て左に行くだーか?」


マメダが言う。

「草原の方ね」


おチビ達の食事の世話をしながらリリーが言った。

「なら、私も行こうかしら」


ん?

リリーもダンジョンに行きたいのん?


レンダさんが、テーブル席から言う。

「良いわよ、子供達は任せていっといで」


カブールさんも言う。

「うむ、陶芸の方は一段落だし、俺らが見とくよ」


小上がりのハチムが珍しく会話に入って来た。

「じゃぁ、僕も残るかな・・・」


お前は・・・お前は来い!気弱イケメンめ。

リリーだって、

ダンジョンで役に立ちたくて来ると言ってるのに、

お前は、ヤリの才持ちだ!ヤリで一旗上げやがれぃ。


マメダが、ハチムに言う。

「ハチム兄ちゃんは、狩りに来てよ。

投げやり試さなきゃだし」


ナイス、マメダ。


ドラカンさんが、まとめる。

「昼からの『狩り』は、俺、

ダンザ、アルファ、ハチム、

マメダ、リリーで行くだー」


ふぅ、これで決まりだな。

まったく・・・ハチムはビビリなんだからなぁ。


盾斧ダンザ、槍ハチムが前衛、投槍俺、弓マメダが後衛、

ドラカンさんは前でも後ろでも、これで5人PTだな。


リリーは・・・

後ろに居てくれるだけでありがたいってヤツだ。

ポーション準備して、後ろから見守っててくれ。


俺、張り切っちゃうもんね。

俺、リリーに良い所見せちゃうもんね。


俺、頑張れちゃう気がするよ、リリーに見守られながらなら、

ダンジョン?魔物?なんのそのさ、

こっちには防御壁があるんだからな。

防御壁の内側で、安全地帯から一方的に攻撃してやる。


噛み付きに来るネズミは、

ダンザとハチムに任せて、俺は投槍だ。

ネズミが片付いたら、

遠間から、ナメクジとキノコに弓と投槍と投げ斧だ。

完璧な作戦・・・無傷で一方的な勝利、完勝だ。


やってやるぜ。

目にモノ見せてくれるわ。


いや、見てください。

リリー、見ててください。

俺のいいトコ、見ててください。


そんな事を考えながら、

スローモーションで食事を取っていると、

トンバーさんの雷が落ちた。

「昼からの予定が決まったら、

さっさと食べちゃいな、いつまでも片付かないよ」


俺以外、ほぼ食事が終わっていた。


ダンザ、気が付いてたろ?

俺が妄想に耽って食事が遅くなってる事。

トンバーさんに叱られたじゃないか、

ワザとだろ?くそう・・・ダンザめ。


俺は、急いで黙々と食事を取ったw


食事を終えた俺達は、

ダンジョンに向かうべく準備に取り掛かった。


と、言っても大した準備でもない。

皆、各々の装備品と、HPポーション毒消しポーションと、

飲料水を持っていくだけの話だ。


装備品っつっても、いつもと違うのは、

革の手袋と革の帽子被るくらいのもんだし、

水入りの瓶とマメダの予備の矢、

あとはダンザの盾くらいのもんか、俺が運ぶべきもんは。


まぁ・・・防御壁と投げ斧投槍は、

しっかり準備出来てるぜ。

やってやる、こっからが冒険の始まりだ。


まってろ、ゲンコツダンジョン!

まってろ、魔物共!!

山神様と中間管理神様の使いの力、防御壁戦法。

目に物見せてくれるわ!!!

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


昼飯うまー。

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