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第三十三話。俺の立ち位置~防御壁製作と遊具製作の約束

朝食を終えたアルファは、

ダンザ、ドラカン、マメダと防御壁作りに取りかかった。


元冒険者組みは、防御壁作りに参加したかったが、

トンバーの鶴の一声で、他の作業に回されたのであった。


まずは、丸太である。

丸太は、ダンザ、ドラカン、マメダが、

広場より南側で切り倒し、アルファが広場の端に運ぶ。


樹皮を剥がしさえしない、直径30センチほどのまさに丸太であった。


ドラカンの指示で、ダンザ、マメダが黙々と作業を行う。


長さ4メートルほどに丸太を切り揃え、

先から50センチほどの所を、

上下組み合うように15センチほど削る。


作るのは、丸太4段分、アルファのへそほどの高さの壁である。


ログハウスの角の部分をイメージすれば良いだろう。


先頭の角の部分は、

左右2本の丸太の削った部分を組み『への字』に、

後方は、丸太の上下に穴を穿ち、

腕ほどの太さの楔で、上下の丸太を繋ぐ。


丸太を持ち上げる労力は要らなかった。


アルファは、ドラカンに言われるままにアイテム収納し、

言われるままに収納から出した。


見る見るへの字の丸太の壁、防御壁と言えるものが組み上がる。

ここまで、2時間も掛からなかったのであった。


指示を出していたドラカンさんが、

組みあがった防御壁の一段目を足の裏で蹴りながら言う。

「こんなもんだー」


への字の前方、陣地の外側から壁を両手で押し、

強度を確かめながらダンザも言う。

「結構頑丈だーな」


マメダは、左後方、壁の端に登り、弓を構え言った。

「弓を撃つならここね。アタシの前に、

身を隠せるように板の壁を取り付けるわ」


ダンザが壁を乗り越え、への字の内部に入って、

斧の先を丸太に当てながら言う。

「俺の立ち位置は、ここだーな。もうちょい後ろだか?」


ドラカンさんが、への字の外側を回りながら言う。

「そこらでいいだー。

後は、壁の外側に木のスパイクを付けるだ」


ダンザが、斧で自分の前の丸太を指し示しながら言う。

「こっからここは、スパイク無しでいいだな。

俺に寄って来ないと壁の意味が無いだな」


マメダが、右後方の壁の端に移動し言う。

「こっち側はどうしよう?左右対称でいいかしら?」


俺は、呆然と出来上がった防御壁とドラカンさん達を見ていた。

こんなのを短時間で作り、

もう壁を使った魔物との戦闘を想定している・・・。


思わず口に出していた。

「こんな簡単に出来ちまった・・・」


ニヤリとし、頭のテッペンハゲを撫でながらドラカンさんが言う。

「アルファが居れば、運ぶのも積むのも思いのままだー」


ダンザとマメダも、俺のほうを向いてニヤニヤしながら言う。

「楽でいいだな」「アンタに力仕事は任せたわ」


これがダンジョンの魔物に通用するかは判らないが、

とにかく出来上がった。

何もアテが無いよりマシだ。


アテか・・・アテも無く、

こんな世界に一人で放り出されなくて良かったな・・・。


ドラカンさん達に出会えて良かった。

防御壁なんかより、

集落のみんなに受け入れられたって事が心強いぜ。


広場の端で作業が一段落したのを、

遠くから見ていたリリーが、子供達と犬を連れて寄って来る。


リリーは、少し遠くから声を掛けて来た。

「もう出来上がったの?」


マメダが答える。

「半分ってトコね。後ろ側に隠れられる高さの壁を付けるわ」


ドラカンさんが受け継ぐ。

「で、外側に、木のスパイクを付ければ完成だー」


マメダが壁に乗っていたのを見ていた子供達は、

登りたくてたまらない様だ。

子供達は、防御壁に駆け寄り、よじ登り始めた。


おチビ達・・・おもちゃじゃないからね・・・。

マメダが乗るもんだから、

登って遊ぶもんだと思ってるんじゃないか?


危ないから、登らないでって。

言っても無駄か、まったく、言う事聞かないよなー、もう。


落っこちるなよ?

上に立たないでって、腹ばいで乗っかればいいでしょうよ。

跨って進めばいいでしょうよって。


危ないから、立つな。


マメダもリリーも、おもちゃにして遊ばせてるな・・・。

怪我しても知らんぞ?もう。


ん・・・おチビの遊具に、

丸太でもっと低いのを作ってやればいいのかw


「もう、下りなさいって、これはおもちゃじゃないぞ。

遊ぶヤツ今度作ってやるから、もう下りなさいって」


リリーが、子供達に声を掛ける。

「アルファ兄ちゃんが、遊ぶ用の作ってくれるって、良かったわねー」


おチビ達は、丸太の上に乗って大はしゃぎだ。

「どんなの?-」「もっと大きいのね」

「高いやつねー」「長いのがいいよー」


ダンザが、笑いながら言う。

「おう、アルファにもっと凄いの作って貰えばいいだな」


ドラカンさんも調子を合わせる。

「そうだー、アルファに作って貰うだー」


おっさんら・・・丸太切らなきゃ作れんし、

加工しないと組めないでしょうに・・・。

俺一人で作れるかい!!


嫌がる子供達を壁から降ろし、防御壁をアイテム収納して見た。

「1.8tっすね。

他に運びたいものも出るかもだし、

もうちょっと軽いほうがいいかも?っす」


ドラカンさんが、答える。

「今は、生木だー。乾けば軽くなるだー」


ダンザも言う。

「生木は重いだな。でも浮くだから、水よりは軽いだーな。

乾けば半分までは行かないが、

たぶん1tチョイぐらいになるだな」


「そうか、生木か・・・乾けば軽く・・・。

あれ?軽くなったら体当たりで動いちゃうかな?」


ダンザが答える。

「どうだかな?深く潜ればそんな事もあるかもだな?」


ドラカンさんが軽く言う。

「浅いうちは十分だー、心配してもしょうが無いだー。

今のなら30階層は行けるだ。40階層から先は俺も判らんだな」


「とにかく試すしか無いっすね。

先の事は追々・・・っすね」


マメダが、集落入り口を指差し言う。

「まずは中で試しましょう?

大きさ、いいと思うんだけど」


そうだ・・・測って作って無いよね。

通路で出せる大きさか、まずは試そう。


俺は頷き、ダンジョン跡に向かって歩き出した。

ドラカンさん、ダンザ、マメダも俺に続き、ダンジョン跡に向かう。


後ろから、面白がってリリーと子供達が言う。

「アルファ兄ちゃん、丸太の橋作ってねー」

「もっと大きいのねー」「高いのー」「長いのー」

だから、おもちゃじゃないんだって・・・。


俺は、洞窟の入り口に着いた。

中のレンガ通路より、

自然洞窟の方が微妙に広いか・・・。

まずはここで出せるか試してみよう。


「出します」

後ろの三人に声を掛け、一瞬の間を置いて、

アイテム収納から防御壁を出す。


角を前方に、後方の端が、

俺の真横に来るようにイメージして出した。


パッ、ゴッ、ズズン。


自然洞窟は少し進行方向に下って居る。


防御壁の後方は、地面に密着するように出たが、

前方の角部分が地面より数センチ浮いて居た様だ。


前の角部分が、地に落ち、少し地響きがした。


後ろに居たマメダが、

出された防御壁の左後方に飛び乗って弓を構え言った。

「うん、ここからなら広く射線が取れるわ」


ダンザは、俺を追い越し、角と俺の間に立って言う。

「俺はここだーな。

アルファ、お前は2~3歩後ろか、左右に一歩横がいいだな」


後ろから、ドラカンさんが言う。

「アルファは、ヤリ投げるだな?

ダンザの斜め後ろでも、右後方に、

マメダみたいに乗ってもいいだー」


ダンザの斜め後ろに移動しながら、俺は言った。

「了解っす、ダンザの右斜め後ろかな・・・俺の位置。

あ、あと、出した時、壁の前が宙に浮いてたっす。

音デカかったっすね・・・レンガの床まで行けば、水平っすかね?

もっと静かに出せるかな?」


ドラカンさんが、答える。

「まぁ、試せば良いだな。壁を出す練習も兼ねてだー」


「了解っす。マメダ下りて、収納するから」


マメダが下りたのを確認し、防御壁をアイテム収納する。


「もう一度出します。今のトコから、一歩くらい前。

ダンザ、そこに立っててね」


俺は、ダンザ越しに、今出した所より一歩前、

前方の床が下ってるイメージも加えて防御壁を出した。


パ、ズ、ズシ。


先ほどより、静かだがやはり地響きが少しした。

ダンザを挟んで、ダンザより前に出す事が出来た。


「魔力探知使って、知覚を伸ばせば、もっと先。

見えてない扉の先にも出せるかもっす」


ダンザが答える。

「いいだな、

扉を開ける前に、部屋の中に防御壁を設置できるだか」


マメダが言う。

「いいじゃない、そこの部屋で試しましょうよ?」


ドラカンさんの指示が飛ぶ。

「いや、2階でやるだー。

入り口の部屋には、色々置いてあるだしな」


アルファ達は、新兵器、防御壁の可能性を試すべく、

ドラカン集落2階に向かう。


まだ朝、9時も回らない時刻である。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


やっと作ったかw

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