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第三十一話。早朝の襲撃再び~虫毒草エキスと魔石考察

転生より3日目の早朝。


ライツ国、東のハズレ、極東街道よりさらに東。

東の大山の麓、山中にある湖の脇にある小山。

ドラカン山の中腹、ダンジョン跡。


ドラカン集落の自室で、アルファは目覚めた。


「アルファ兄ちゃーん!朝だよー」「朝ー」「兄ちゃーん」

「起きてるー?」「朝ー」


おチビ達が、俺の部屋に取り付けた扉を叩き、騒いで居る。

人気者は辛い・・・結局こうなるのね。

扉の意味・・・。


寝てるところにダイビングプレスされるよりマシか。

居るから、居なくなって無いから・・・他に行く所無いから・・・。


俺は、身を起し扉に向かって言った。

「うぅ・・・起きたよー」


昨日、寝る前に削った、

石斧と石ヤリの頭をアイテム収納し、扉に向かう。


扉を開けると、おチビ達と犬が纏わり付いてきた。

「おはよう・・・おチビ達・・・

もう起しに来なくてもいいからね・・・」


聞いちゃ居ないな・・・。


「アルファ兄ちゃん居たー」「寝てたねー」

「おはよー」「おんぶー」「だっこー」


俺は、一番のおチビをおんぶして、

おチビと犬どもを引き連れキッチンに向かった。


途中にある、ダンザハチムの部屋に、

おチビ達をけしかけてやろうと思ったが、

詰め所で寝てると、年かさのおチビに教えられた。


キッチンに入ると、

トンバーさんら女性陣が朝食の準備をしていた。


「おはようございますっす」


「アルファ、おはよう。また朝から襲われたね」


「ははは、子供達が飽きるまでしょうがないね」


「おはようアルファ」

女性陣は、口々に朝の挨拶をしながら、湧き水の周りを空ける。


ああぁ・・・はい、トイレの水汲みっすね。


洗顔と、トイレを流す水の補給と、朝の用足しを済ませ、

子供達と犬を引き連れ、

キッチンに戻り広間を抜け、詰め所に向かう。


詰め所のベットには、ダンザとハチムがまだ寝ていた。


起してやろうか?

いや、夜の番をしてたんだろうし・・・寝かせておいてやるか・・・。


おチビ達も犬も、起しに掛からないし・・・、

俺だけ起しても怒られない枠なのか・・・、

くそう、人気者は辛いぜ。


外に向かうと、入り口の長椅子に、

ドラカンさんとオーラスさんが寝そべり、

広場では、ニックさんとマメダが弓の練習をしていた。


「おはようございますっす」


長椅子に寝転んだ、しょうもないおっさん2人が言う。

「おお、アルファおはよう」「おはよう」


広場の2人は、手を挙げておはようの挨拶をしている。


寝転んだまま、ドラカンさんが言う。

「もう朝飯の準備が出来ただな?」


「いやまだっす。もうちょい掛かるみたいっす」


オーラスさんが身を起し、椅子に座ったまま、

小さな薬瓶を差し出し言う。

「ホラ、これ」


俺は、薬瓶を受け取りながら、オーラスさんの隣に座った。

「なんすか?これ?」


オーラスさんは、足元に来たチビッコを抱き上げながら言う。

「虫毒エキスだ。鑑定してみればいい」


俺は、渡された薬瓶を鑑定してざっと読み上げた。

「あ、虫毒っすね・・・。

虫に特効・・・人畜無害・・・初級?

・・・初級ってなんすか?」


ドラカンさんが寝転んだまま答える。

「昨日の夜、入り口の番のついでに、

虫毒草のエキスを作って見ただ。

初級かどうかは、お前さんの鑑定の問題だーな」


オーラスさんが引き継ぐ。

「毒消し草から毒消しポーションを作るには、

聖水でやるんだが、

聖水は教会から仕入れないと手に入らん。

試しに普通の水で、毒消しポーション作りの手順で虫毒草をやったら、

虫毒エキスが出来たって訳だ」


「早速やってくれたんすね。

有難う御座いますっす・・・。

ふむ・・・このまま虫毒エキスとして使えるけど、

聖水を使えば、

もっと強力な虫毒になるかも?っすね?」


寝転んだままドラカンさんが答える。

「たぶん、そういう事だー」


オーラスさんが、聞いてきた。

「虫毒草は、まだまだ手に入りそうだし、

倉庫にある分は、エキスにしちまうか?」


「そうっすね。お願いします」


ドラカンさんが、あくび混じりに言う。

「ふぁぁ・・・アルファもアイテム師だー。

やりかたを教えるだから、

自分で作ってみるだーな?」


ドラカンさんは、寝そべったままかい。

朝はマッタリだな・・・てか、

おっさんらはいつもマッタリかw


ちょっと作り方に興味はあるが、

おっさんらを働かす事にしよう。


「いや、今はいいっす。

それより、防御壁を作る算段なんすけど」


相変わらず寝転んだままのドラカンさんが答える。

「算段も何も、そこらの木を切って組み立てるだけだーな」


オーラスさんも、軽く答える。

「朝飯食ったら、ダンザに木を切って貰って、

マメダと組み立てればいい」


広場で弓の練習をしているマメダが、

手を止めてこちらに声を掛ける。

「父さん達も木を切るのを手伝ってよね。

まったく・・・すぐ怠けようとするんだから・・・。


アルファ!

斧とヤリの頭出来てたら、

入り口の部屋にまた置いておいて頂戴」


なんか俺まで、まとめて怒られてる感があるが・・・。

「了解、出来てるから置いてくるよ」


まったく、しょうがないおっさんどもだ。

ここに居てもしょうがない、朝飯の仕度の手伝いでもするか。


おチビと犬は広場で遊ぶようだ。

おチビに広場であぶない、弓の練習やるなと怒られて、

追い出されろマメダw


詰め所に、石を削った斧とヤリの頭を出し、広間に向かう。

朝飯の仕度はまだ終っていなかった。

リリーに聞きながら、俺も手伝って食器を運ぶ。


朝からリリーは美しいなぁ・・・。

リリーの笑顔は、神々しい。

なんか、いつにも増して神々しいような気がする。


しょうもないとっつぁんどものとばっちりで、

マメダに怒られた後だからか?

ダンジョン跡の暗闇で、胸にライトを掛けた魔石を提げてるからか?


そう言えば俺、ライトの魔法、魔石に掛けっぱなしだ。

「リリー。

ライトの魔法ってどうやって切るの?」


神々しいリリーが、食器をテーブルに置きながら答える。

「魔法の切り方?意識すれば切れるわよ?」


「あ、そうなの・・・俺点けっ放しだったから気になって」


「子供達は、ライトの魔法を掛けるのが楽しいから、

点けたり消したりしてるけど、点けっぱなしでいいのよ?

レベル1の魔石だって、ライトの魔法なら一ヶ月くらい点いてるの」


「へー、そんなに持つんだ・・・

魔石ってMP一桁しか入ってないよね?」


「低レベルの魔石は一桁ね。

ライトは、大して魔力が要らないみたい。

炊事の火の火力の足しに魔石を使うと、

一時間も持たないのよ」


光を出すのは、大してエネルギー要らないのか、

電気でもまぁそうかもな。


熱を作るのはエネルギー沢山要るのは、

これも電気と同じか・・・。


「ふーん、魔石の使い道は他には無いの?」


「魔道具の燃料に使うみたいだけど、

魔道具なんて高価だし、あまり一般的じゃないわ。

もう少しレベルの高い魔石は、武器に使えるみたいよ」


「武器に?」


「矢の先に付けて、魔石が壊れる時の爆発を利用するみたい」


「ふむふむ、魔石が壊れる時に、

エネルギーが爆発として解放されるのかな?」


「私は良く判らないけど、たぶんそうみたい」


「低レベルの魔石は壊すとどうなるの?」


「ちょっとは爆発するけど、大した攻撃力は無いみたい」


MPとエネルギーの相関関係は、

どうなってるんだろうな・・・。


使用者の熟練度や魔力で、

同じMP消費の魔法でも強さは変わるんだよな。


例えば、俺の魔力探知なんかも、

同じMP消費で効果時間や距離が変わるって話だった。


石つぶての攻撃力や、回復魔法とかでも、

たぶん変わるんだろう・・・。

魔法を使う人間の能力と、使用MPの掛け算って感じなのかな?


俺の石つぶてMP3だが、結構威力あると思う、

マメダの矢と同じくらいはあるだろう。


MP6入ってる魔石が壊れる時は、

もっと威力があっても良さそうなもんだが・・・。


魔石が壊れる場合は・・・、

使用者が居ないから?魔法が掛かってないから?

エネルギーに変わる比率が低いのかな?


リリーは、考え事をしているアルファの邪魔をしては悪いと思い、

そっとその場を離れた。


キッチンに戻り、そろそろ朝ごはんの仕度が出来そうなのを確かめると、

テーブル席の前で、まだ考え事をしているアルファを見て微笑み、

ご飯が出来たと、外に向かって伝えに向かった。

さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。


いいねやら、感想やら、ブックマークやら、レビューやら、

星5やらw頂きたいっす。


反応無いと、便所の落書きだものねw


朝はつらいのう

かったるい話は、もっとつらいのぅw

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