第十七話。連れションとHPポーションとゲンコツダンジョン
アルファ達が、湖畔から広場に戻ると、
木こり組のドラカン、ダンザ、マメダはもう戻っていた。
サニー、オーラス、ドラカンは、
ダンジョン跡、入り口前の椅子に座り休憩中。
ダンザとマメダは、広場で斧技と弓技の練習をしていた。
アルファが先頭で広場を急ぐ。
「おまたせっす」
ダンザとマメダが、手を挙げ言う。
「アンタ、オーラスおじさんに聞いたわよ」
「もう土、二往復も運んだっんだってな」
ダンジョン跡入り口から、ドラカンもアルファに声を掛ける。
「おお、山神様の使い。
初日から大活躍だーな。ははっ」
アルファは、ダンザとマメダの横を抜け、
奥の三人に向けて、杖の先の風呂敷を見せながら言う。
「実は宝探しでも、大活躍したっすよ」
子供達が、アルファを追い越し、
ドラカン達に向かって走りながら言う。
「宝探し凄いんだよー」「見えなくても見つけちゃうの」
「大漁だよー」「貝採ったのー」
オーラスが、笑いながら言う。
「貝を見つけるのに魔力探知か、そりゃいいやw」
リリーが嬉しそうに、アルファの後ろからドラカン達に言う。
「止めないと、もっと掘っちゃう所だったのよ」
ダンザは、リリーの後を付いてくる。
マメダはニックに教わり、弓技の練習を続ける気のようだ。
入り口の椅子にアルファが到着すると、
リリーがホクホク顔で、風呂敷に包んだ貝を受け取り、
中に持っていった。
ドラカンが、椅子を指差しアルファに言った。
「休憩して行くか?」
「うーん、トイレ行って来るっすかね」
ダンザが言う。
「立っションベンなら、道中でもいいだな」
「じゃ、休憩はいいっす」
ドラカンさんが、オーラスさんに聞く。
「そうか、オーラスお前も来るか?」
「いや、土運びしたし俺はいいだろ」
抱っこした赤子をあやしながら、サニーが言う。
「道案内しただけでしょうに」
ダンザが、ドラカンさんに向かって言う。
「じゃ、俺とアルファと2人だけでもいいだな、
土採り場より近いだし」
ドラカンが、ハゲ頭をさすりながら、観念したように言った。
「いや、2人じゃ、まだな・・・行くよ」
ドラカン、ダンザ、アルファは、
犬を連れて東山の方角、今朝木を切った場所に向かった。
ドラカンさんからPT招待が来る。
俺は承諾した。
犬を連れて、ダンザが俺とドラカンさんの先を行く。
ドラカンが、何かをアイテム収納から出しながら、
アルファに言う。
「まだ渡してなかっただな」
「なんすか?」
ドラカンが出したのは、
薬瓶入りの回復ポーションと、毒消しポーション、3本ずつだった。
「これだー」
アルファは、渡された瓶をウインドウ無しで鑑定しながら言う。
「初級ポーション・・・回復量20前後と、毒消しポーション」
「使い方は判るだか?」
アルファは、渡された瓶をアイテム収納しながら言う。
「飲んでも、ぶっかけてもいいんすよね?」
「ああ、飲んだほうがロスが無いだが、
戦闘中なら、人にぶっかけてもいいだ」
「これは、ダンジョンでドロップしたもんっすか?」
「そうだー、ゲンコツ山のダンジョン産だーな」
「ドロップ率はどんなもんすか?」
「一階層目の、ジャイアントスラッグやジャイアントラット、
ジャイアントマッシュは落とさないだな。
薬草と毒消し草だ。
6層目辺りから居る、コボルトが落とすだ」
先を歩くダンザが、補足する。
「ドロップ率は、半々と言った所だな」
「1~5階層は薬草と毒消し草、6階層からポーション、
瓶入りになるんすね?」
「ああ、そうだー、10階の最後にボスが居て・・・、
ゲンコツのはアースゴーレムだー」
「ふむふむ・・・10階層ごとにボスが居る感じっすか?」
「そうだな、ゲンコツは10階ごとだーな」
ダンザが補足する。
「5階ごとに居るダンジョンもあるそうだーな」
「ふーむ・・・スラッグ、ラット、マッシュ・・・
ナメクジとネズミとキノコか・・・レベルはどんなもんすか?」
「レベルは個体によるだが、一階層目は3か4だーな。
一対一ならアルファでも、まぁどうにか勝てるだな」
「多数で襲ってくるすか?」
「深さにもよるが、初めは2~3体程度、
3階過ぎれば、5~8匹くらいまでだー」
ダンザの補足だ。
「群れ同士が近くて、ふた群れ相手、もっと多い事もありえるだな」
「魔物がPT組んでるって事っすか?」
「いや、まとまってる、群れてるだけでPTとは違うだ。
もっと深くの高位の魔物、魔族が率いている場合は、
PTの場合もあるだが・・・。
人や魔族のPTは、5人が上限だー」
ダンザの補足。
「それ以上は交信や、支援魔法なんかもまとめて掛からんだーな」
「ふむふむ・・・5人までなのか・・・
別にそれ以上でも、いいっちゃいいけど?」
「そんな大人数で行っても、儲からんだな」
「それにダンジョンの中じゃ邪魔だーな」
「そうか・・・通路や部屋の中じゃ100人居ても邪魔か」
「何PTかで、共同で行く場合もあるだが、
よっぽど深くか屋外だーな」
「ふーん・・・あれ?
ゴブリンは出ないんすか?」
「ゲンコツじゃ、ゴブリンは11階からだー」
「コボルドとゴブリンはどう違うっすか?」
「コボルドに比べると、レベルが高く頭もいいだで」
「コボルドは、棍棒、噛み付き、引っかき程度だが、
ゴブリンは、刃物、弓や魔法、ポーションを使うヤツも居るだな」
「ああ、11階以降に居るゴブリンが、
外をうろついてたから、何か心配だったって事すね?」
「そういう事だー。
10階で仕切られてるゲンコツから、ゴブリンが出ただで、
溢れたのか、ゲンコツに何かあったのかと、まぁそういう事だー」
「溢れると言うのは?」
「極々たまに、一つのダンジョンだけ見れば、何百年と無い事だが、
魔物を大量に吐き出す事があるだ」
「百もダンジョンがあれば、数年に一度程度、
どこかで溢れてるって事すね?」
「うむ」
「今回のゴブリンに、集落が襲われたんすか?」
「いや、ゲンコツの方に狩りに行った時に、一匹出くわしただー」
「外なら、こっちのが先に見つけるし、
ニックさんとオーラスさんが魔法で狩っただな、
一匹だしなんでも無かったんだが、
リリーやトンバーさん辺りが心配してだな」
「その後、様子見にゲンコツに潜っただが、特に変わりは無かっただー」
「何だったんすかね?ゴブリン」
「ダンジョンは、たまに階層違いの魔物を生む事があるだ。
極まれだー」
「階層違いっすか」
「そうだー。極まれだが階層違いに出くわすだ。
極々まれに2階層違いも、3階層違いもそれ以上もありえるだ・・・
ダンジョンを舐めると、痛い目に会うだー」
「仕切りが無ければ、ある程度は行き来してるんだが、
階層違いは、気を付けるしかないだな・・・」
「・・・そういう事か・・・了解っす・・・」
ダンジョンの話をしていたら、木を切り倒した場所に着いた。
枝や先の細いほうは、既に処理してある。
落とした枝や先のほうも、
運べるだけ運んで欲しいとの事、乾けばマキだ。
広場から15分ほど離れた所だった。
近場に良い木はもうないし、
遠くの木が、手間無く運べるのは有難いらしい。
これまでは、運ぶ手間を考えて、広場より登った所を狙っていたが、
俺が居れば、下ったところの木でもいいと、
ドラカンさんもダンザも嬉しそうだ。
これのもうちょい奥に、もう一本切ってあるそうだ。
また二往復か・・・まぁ往復30分ならいいか、
二往復で1時間だ。
材木置き場は、広場すぐ近く、
こちらから行くと左に入ったところにあるそうだ。
さくっと丸太と枝を入れれるだけアイテム収納し、
連れションを済ませて俺たちは、材木置き場に向かった。
さらっと、斜め読みでも、読んで貰って有り難いっす。
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星5やらw頂きたいっす。
反応無いと、便所の落書きだものねw
荷運び!




