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~参幕:復讐~

 イデオールが持っていた螺子は王家貴族の長、エレジーに渡された。



「何だ? このヘンテコな首飾りは? 私につけろとでも言うのかね?」

「装着しなくてもいいのです。ただこの螺子は未知なる力を持っている」

「ルーティンよ、我が国は発足して間もない。コリン将軍がそんなに期待できる存在なのか? 魔女狩りは世界中で行われ、我々ルーシア勢も彼女達に警戒されはじめていると聞くぞ?」

「はっ、しかし今お渡しした螺子こそが国王様を御守りする神力にあります」

「馬鹿馬鹿しいな。お前がコレを持てばいいのではないか?」

「国王、私は既にもう1つ持っております。そして私はこの螺子に先の戦闘では救われました。私以外に持つべきはあなたに相応しい」

「ん〜でも私は嫌だなぁ。それこそコリンに献上したらどうだ?」

「コリン将軍は残り4つの全てを持っていると聞いております」

「でも~なんだかな~。これを獲ったショイクン大佐にあげてみてはどうだ?」

「ショイクンには勿体なさすぎます」



 エレジー国王とルーティン国家参謀が話しているなか、兵士が応接間へ駆けこんできた。



「国王様! 敵襲です! 我が護衛兵がすべて完膚なきまで殺されています!」

「なにっ!?」



 ブレーバリン宮殿は1人の男から大胆に襲撃された。銃弾は謎のバリアに阻まれ、そのバリアからは光の矢が幾万も放たれているという。ルーティンはすぐエレジーを地下へ避難させるよう駆けつけた護衛兵に命じた。



「ルーティン様は!?」

「私はここで奴を迎え打つ」

「どうかご武運を!!」

「お前は国王を護れ!」



 やがて宮殿を恐怖に陥れた男とルーティンは対峙した――


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