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~壱幕:襲撃~

 突然大きな銃声が鳴り響く。1度、2度、そして何度も。



 目を覚まし家の外にでると武装した集団が彼の家を囲っていた。



『ネイマーロ! ただちに我が軍へ投降しろ! 歯向かえば命はないと思え!』



 イデオールは戸惑った。しかし黙ってもいられなかった。



「何の真似ですか!? 僕が何をしましたか!?」



 大声で言い放つ。武装集団は彼に銃口を向けた。



 すると彼の首飾りに据えられた螺子が宙を浮いて光りだした。



「これは?」



 やがて大きな光となり、大きな光は何本もの矢を放って敵の息の根を捌いた。



 敵襲は一瞬にして全滅した。



 遠くから大きな笛の音が聴こえる。敵の援軍か? 家のほうを振り向くと寝ている筈の母、イデアが息を切らしながらも立っていた。



「いきな、逃げるんだよ、イデオール。お前は見つかっちゃあいけない人間たちに見つけられたんだ。私が足止めする」

「母さん! 何を言う! 母さんこそ安全なところにいなきゃ!」



 彼と母が言い合っている間に敵の援軍は瞬く間にイデオールの家宅を囲んだ。『その螺子を渡せ! 命なら保障する!』と敵の司令官がマイク越しに脅迫する。イデオールは光り出した螺子の首飾りを敵の大将へ投げた。「バカタレッ! 何をやってんだい!!」と母の罵声が飛ぶと同時に敵の軍勢が一斉発砲を開始した。イデオールら親子は家と共に惨殺された――




 イデオールは目を覚ます。体中に痛みが走る。彼は森の中にいるようだ。彼は痛みに喘ぎながら民家を探した。すると何の偶然か間もなく山小屋を見つけた。そこにいる眼帯の老婆が彼をみて言った。



「この時がきてしまったのか……おお神よ……なんと無慈悲な」

「お婆さん! 助けてくれ! 僕は……僕達は何者かに命を狙われた! 母さんが! 母さんが!!」

「ああ、イデアの事なら知っている。彼女が魔女であることも。傷の手当をする。ここに来なさい」



 彼女に手を引かれて奥の部屋に入る。そこには魔法陣が引かれていた――


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