『芸術至上主義の末路へ』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
『芸術至上主義の末路へ』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
㈠
俺は、生命を宿した時から、芸術至上主義だったらしい。
と、そんなことを言ってみた処で、今の自己が芸術を標榜出来ているか、疑わしい。
何も、生命を削ってまで、芸術に執着する必要などないのだ。
それでも、俺は、毎日芸術的活動を、行っては居る。
㈡
芸術至上主義の末路へ、俺は急いで戻って来る。
芸術至上主義の末路へ、俺は考えを改めて、適切な時間を選ぶ。
芸術至上主義の末路へ、行き付く先は、地獄か天国か。
芸術至上主義の末路へ、いや、それは、今の自己じゃないかと、錯覚の末、出現する。
㈢
何か聞いたような気になって、回転速度を速めた俺は、真っ逆さま。
何か聞いたように目を疑って、眠り就く先は、魑魅魍魎の、新しいドア。