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1、始まり
筆者は素人、筆者は素人、、、、、、
「喜一郎様、家督継承おめでとうございます!」
「うむ、皆これからよろしく頼むぞ。」
そういって頭を下げたのは齢十四ほどの少年、一宮 喜一郎 義武。
本作の主人公である。
なぜ十四歳という若さで家督をついだのか、それは喜一郎の父である一宮 左近衛少将 義信が
先日亡くなったからである。
喜一郎は義信の嫡男であり、喜一郎に家督を譲るという遺言を義信が残したため今日正式に家督
を継承したのである。
さて、一宮 喜一郎にはある秘密があった。この男には前世の記憶があったのである。前世の記憶といっても自分の名前などは憶えていないし、生活の記憶もない。
前世のものと思われる知識があったのである。
後に「一宮家中興の祖」、「日ノ本の覇者」といわれるようになる男の一生を見ていこう。