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天から落とされた天使が世界を救うだけの物語  作者: 草壁輝美
プロローグ ぽぽぽんの堕天
1/8

地上に落ちた天使は堕天使であるのか?

この物語はネットで仲良くしている友達をキャラクターにした大変私的な物語です。

読んでも面白くないかもしれないし、もし楽しみたいのであれば輝美まで声をかけてください。

仲間の元に連れていきます。

そこは神々と天使たちが住む神界。

ここでは神が管理する世界での魂が管理されており、見目麗しい天使たちがいつも忙しなく働いている。

絶え間なく世界から魂が訪れ、天使たちに安息のタイミングがないのだ。


ある日、1人の天使が呼び出された。

その天使の名前はぽぽぽん。

天使の中でも、歌声が優れていることで名が知れている天使である。


「ぽぽぽん、ぽぽぽんはいるかね」


「はーい。神様呼びましたー?ぽんが来ましたよー」


天使としての格は翼の大きさで示される。

両翼を含めて体長3mは超えるぽぽぽん。

それは天使として上位の存在であることを示す。


「うむ。実はとある世界では戦争が絶えなくてな。その世界を救う旅に出てほしいのだ」


対する神は、見た目は特に説明することがないくらい凡庸である。


ただ、その背には翼がなく、翼が存在しない存在は、この深海


「はぁ、いいですけど、なんで私なんですか?」


「詳しいことは、ナギが説明してくれる。」


「は、はぁ」


ナギとはカーバンクルである。

カーバンクルとは額に宝石を宿し、その身は魔力で構築されている。

魔力による事象変換を可能としている世界においては、自分で魔法を使えるし、場合によっては魔力タンクとしての役割も果たしてくれる。

使い魔として天使につけるにはとても便利な生物である。

ただし、現存するカーバンクルはナギのみである。


小さな翼をはためかせて飛ぶ姿は非常に愛らしく、神界のマスコットキャラとしても名が知られている。


「よろしく」


「うん、よろしくねナギ」


ただ、そのキャラクターはふてぶてしく、愛嬌が足りていない。

そういったところが可愛いポイントでもあるのだが。


「すまないが、ぽぽぽんが旅立つことに変更はない。詳しい説明はナギがする。以上で話は終わりだ」


「うーん、まぁ仕方ないですね。わかりました。いつからいけばいいんですか?」


「今からだ」


「えっ」


ぽぽぽんの下に急遽な穴が生まれる。

そしてそのまま、大きな力によってぽぽぽんは穴に引き込まれるのであった。


「う、うわぁぁぁぁっ!」


「よっと」


本来天使としての翼を持つぽぽぽんが落ちるという経験をすることはない。

だが、その穴から生まれる重力に抗うことは天使にはできない。

神から生み出されたものに抗う術を天使は持たないのだ。


そのあとをナギは慌てることなく追いかける。

穴から落ちる道中、ナギは簡単に世界について説明する。


「今からぽんが行く世界は、7つの国に分かれていて、国同士の戦争が絶えない世界なんだ。普通の戦争なら別に私たち神の使いがでしゃばることじゃないんだけど、私たちの認識を大きく超えるペースで人が死んでいる。このままでは何れ世界が存続するための人口を割ってしまうから、そうなる前にぽんが世界を何とかするのが今回の目的だよ」


「うあぁあ!今はそれどころじゃないよ!これ大丈夫なの!?私死んじゃうよ!?」


「大丈夫、天使は死なない」


「それでも落ちたら痛いよね!?今まで落ちたことないけど!」


「それは私も落ちたことないからわからないけど。あ、そういえば今から行く世界ではぽんは人間として生きてもらうことになるから」


「えっ、どういうこと?!」


「天使としての力は使えない。つまり飛ぶこともできない。今のうちに、落ちる感覚に慣れた方がいいんじゃない?」


「そんなの慣れたくないよー!やだー!助けてええ!!」


今から向かう世界は、魔力に溢れた世界である。

その世界は、魔力に溢れている影響により魔獣が蔓延っている。

人類は魔獣に対抗する術を十分に備えていないのも関わらず、人類同士で争い続ける。

魔獣に殺され、人同士で殺し合う、死の世界。


ナギの説明をまともに聞ける状態ではないぽぽぽん。

死に溢れた世界が待っているにも関わらず、開幕から地面への落下という死に繋がるイベントを乗り越える必要があるが、果たして無事に世界に降り立つことができるのか?

この物語は、ぽぽぽんが無事に着陸ができるのかどうかから始まり、待ち受ける数々の死の危険から逃れ、人類を救うことを目的とするものである。

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