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朝日
ぼよん。プルるん。ぼよよん。
身体を動かす度に、何か柔らかいものに当たる感触。うん。悪くないな。むしろ気持ちいいくらいだ。
━━━って......何だこれ。
......ああ、分かった。スライムだな。なら安心だ。もっと触ってみよう。
もみもみもみもみ。
俺はスライム(?)を両手で鷲掴みにして揉んでみた。
ポヨン。プルるん。
おお、これは快感だ。もっとやってみよう。
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ。
すると揉んでいた辺りから
「......ン...あっ」
と何かが喘ぐ音が聞こえた。
スライムが喋ったのかな?......ん?......スライムが喋った!?
ぼんやりと目を開くと、まず始めに眩しい朝日と合った。暗闇から眩しい朝日を浴びた視界は一瞬にして光に染まり何も見えなくなる。
「ん......ぐ......」
反射的に視線を空から地面へと逸らす。
すると始めは光に染まり、何も見えなかった視界が徐々に光に慣れ始め、本来の役割を果たし始める。