時の間にさ迷う者 一話目
主人公が思い出した、重すぎる前世の罪故に苦悩してる毎日と、今家族との幸せな日々、もしかして、誰にでも起こるかもしれない事か?
此処はいったい何処なのだろう…霧が深く何処に居るのか判らない
暫くすると、少しずつ霧も晴れてきて、視界も開けた
すると目の前に
曲がりくねっていて、上ったり下ったりしている(階)が現れた
所々に東屋が在って、どうやらその一つ一つに、人が一人ずつ居るらしい、
年齢も、性別も、服装も、様々な者たちが居た…
私が最初に見た東屋には、女が踞っていた……。
その時、ドンッという衝撃と共にわき腹に痛みが走った、
うっ(ごほっ)息を詰まらせつつ、現実に引き戻される、夫を送り出した後、食事を済ませた後ボーっとしていて、どうら又白昼夢を見ていたようだ、
痛みの元凶に目を向けて見るとそこには
愛息子(愛犬)の、かわいいちゃんが……
かわいいちゃん) ネー、お母さん遊んで~、撫で撫でして~、抱っこして~、
オヤツちょうだい~、って暴れているので、
(判ったからドンッってしないで~) と抱っこしてかわいいちゃんの顔をくりくり撫でて、お母さんのオリジナル曲
「かわいいちゃんとお母さんの歌」 を歌いつつかわいいちゃんと
お遊戯タ~イム、(ん~こんなことをしているのは、きっと私だけではないはすだよな~…たぶん)
今思えば懐かしい、夫の両親もすでに亡く、二人暮しの私達夫婦は犬を飼う事にした、あちこちのペットショップを回る中、
前に見かけて、(いいな~)と思っていた仔犬がまだ残っていて、
しかも心無しか同じ月齢の仔犬と比べて大きい…
何より半額以下になっていて、(このまま売れ残ると、処分とかされちゃうのかな~)と悲しい気持ちになっていると、
それまでソッポを向いて寝ていた仔犬が起き上がり、
私と目が合ったその瞬間にびびびっときた、
話しに聞いたことはあったけど、
私は運命の出逢いなんか信じてなかった、でも…見事にハートを
ギュ~っとわしづかみにされた、もうギュっギュ~って
すぐさま夫にメールと留守電にメッセージを入れて、夕方帰宅したばかりの夫を急かして、仔犬に会いに行き、触らせてもらったり、抱っこさせてもらったりした、
何日かお試し期間があると聞き、
ふとこの子は何回か戻されて来たのかなと思った……
飼う事を決めて、仔犬を迎える準備もあるし、
その日は悲しげに泣く仔犬に後ろ髪を引かれながら、仔犬のフード以外の物を揃えに走った、
3日後、部屋のセッティングも終わり迎えに行ったら
ショップの人が、お父さんとお母さんが迎えに来たよと仔犬に話しかけ連れて来て、思わずお母さんと言う言葉に感動を覚え、震えてしまった、
抱っこさせてもらったら、肉球と四肢の爪でしがみついてきて…
ふるふると震えて弱々しく私にしがみついてきたのに…
いつの間にか、
らんぼうくんになってしまった。
次の瞬間、みぞおちに頭突きをもらう(うっごほっ)。
かわいいちゃん) お母さん~ぼくをみてってば~
判ったからねっ 遊ぶ、一緒に遊んであげるから~。
第二話に続く
重い物語の前に主婦の一時で、かわいいちゃんと和んで欲しいデス、読んでくださる皆様には、優しく見守って頂きたいデス。