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企画参加作品(ホラー抜き)

森の月夜

作者: keikato
掲載日:2016/10/15

 月夜のこと。

 猟師は山道でふと足をとめました。

――なにかに見られているような……。

 見上げると、空にはまんまるな月。

 猟をするのも忘れ、猟師はすっかり月に見とれてしまいました。


 そこに……。

 熊が通りかかりました。

 おそろしい猟師に気づきます。

 そっと通りすぎてから、おそるおそるふり返ってみました。

 猟師は空を見上げています。

――なにを見てるんだろう?

 見上げると、空にはまんまるな月。

 熊は猟師のことなど忘れ、すっかり月に見とれてしまいました。


 そこに……。

 狐が通りかかりました。

 おそろしい熊に気づきます。

 そっと通りすぎてから、おそるおそるふり返ってみました。

 熊は空を見上げています。

――なにを見てるんだろう?

 見上げると、空にはまんまるな月。

 狐は熊のことなど忘れ、すっかり月に見とれてしまいました。


 そこに……。

 兎が通りかかりました。

 おそろしい狐に気づきます。

 そっと通りすぎてから、おそるおそるふり返ってみました。

 狐は空を見上げています。

――なにを見てるんだろう?

 見上げると、空にはまんまるな月。

 兎は狐のことなど忘れ、すっかり月に見とれてしまいました。


 そこに……。

 山道を下り始めた猟師が通りかかりました。

 空を見上げている兎に気づきます。

――月を見てるんだな。

 猟師は兎をおどろかせないよう、そっと通りすぎました。

 月が地上を見ている夜のことでした。

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― 新着の感想 ―
 ついつい私はここに狼が混ざっていたらを想像してしまいますが、この猟師が何を狙って山へ入ったのかは判らずも、月が猟師を見ていた事からはじまる物語なだけに、月が猟師を宥めたのだと判らせますね。  森の月…
お月様凄い!ʕ^ᴥ^ʔ お日様もですが、お月様も "様" がつきますよね。 昔から、暗がりを空から照らしてくれる みんなにとってのありがたいものだったんじゃないかなぁとか、考えることがありました。 …
[良い点] 「月(と)のお話し企画」から拝読させていただきました。 月は全ての者に平等に光を投げかける。 優しくほっこりするお話をありがとうございました。
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