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犬と桜と!  作者: 和式
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ーー裕也は私の大事な息子ーー


それは最初だけだ。


ーーお前のような息子を持てて、私は誇りに思うよーー


それも最初だけだ。


ーー良くやったなーー


勝てば、そうやって頭を撫でてくれる。俺はただ、それが嬉しかっただけなのに……


ーー化け物!ーー


ーーあなたみたいな危険な子を産んだなんてーー


両親が俺に向ける目は、恐怖しかなかった。とても、子供を見る目ではなかった。


ーー裕也、中学生になるお前に家をやろう。一人で暮らしてみろ。私たちは、一切手助けしない。いいな?ーー


この時に気付いた。自分は捨てられたのだと……

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