プロローグ
「おい。お前なにしてる !!」
俺の手足にはどこで手に入れてきたのか警察御用達の黒い手錠が付いている。
額のあたりがキリキリと痛む。
ちなみに、俺の手足に手錠をつけているこいつは「黒須 言美」
俺は「黒須 将直」だ。
名前から分かる通り結婚……妹だ。
「お兄ちゃん。どうしたの? お腹すいたのかな? それともわ、私と……」
いや。違うだろ妹よ。いろいろ違うだろ。そして急展開すぎて話についていけん!
「そういう話じゃないだろ……」
「なぜ俺を監禁したというところだ。 なんだ金か?」
不気味な微笑みを顔に浮かべ、イライラしたような表情も浮かべている。
つくづく器用な奴だ。
「違うそんなものいらない。お兄ちゃんさえいればそれでいいの!」
更に追い打ちをかけてくるこの急展開はなんだ。
「は? 何言ってんだお前?」
つい心の声をリアルの口で言ってしまった。今の会話全部妹の会話の地雷を踏んでいることには誰しもがきづくことだろう。
妹は当然といえるであろうが目から汗がでそうになっている。
そして、彼女はこういった。
「――兄は妹の恋愛対象じゃないと思った?」
――――なぜこうなった。
ここまでの経緯を物語仕立てにでも説明しようか。