表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/11

5話 エルフ?




「しばらくの目標は安定した生活と人里探しかな…あと情報。」


何をもってしても情報は大事だ。


私は主に定期テストによって情報の大切さを痛感させられたのはいい思い出だ。


赤点と引き換えにだったが……(泣)。





「それに今日の寝床を得るために洞の部屋も掃除しないと。」


樹からもらった実を食べ終わると洞の部屋に向かう。


へやに入ると掃除道具がないか探す。


本当はすぐに部屋を調べて情報を得たいけど今は掃除の方が先だ。


「あ、あった、あった。」


探し始めると比較的早くに掃除ロッカーっぽいやつは見つかった。


バケツと雑巾を持って外に向かう。


「あ、そういえば水どこだろ….水道なんてあるわけないし..」





この世界の技術レベルは知らないが場合によっては人里に下りてもとんでもない生活かもしれない….




「やばい…私この世界でやっていけるかな….」


「いけない、今近こと考えても仕方がないし、掃除、掃除!」



頭を振って考えを振りはらう。









水は思っていたより近くにあった。


樹から15メートルほど離れたところに澄んだきれいな小川が流れていた。


この小川だけ少し周りの地面よりへこんでいたのでとうやら見えにくかったみたいだ。


「むかしここに人が住んでいたのなら近くにあって当然かな。見つかってよかった。」




近くに来てみるとよくわかるが川底が見えるほど住んでおり小魚も見かけることができた。


「すごい….。こんなきれいな川見たことない…。」



水の音を聞くとなんだか急に喉が渇いてきた。


「そういえば、生まれてこのかた一度も水飲んでないや。」


「あと、どんな顔に生まれたかも見ておこうっと。」


「あんまり、高望みはしないけどやっぱり美人さんがいいなー。」


前世では、ゲームなら女子中学生Dぐらいのごく普通の容姿だったので、転生したからにはやっぱり期待したくもなる。





これからの一生を付き合っていく顔であるだけに自然に川を覗き込むのが慎重になっていく。








ゆっくりと…それでいて少しづつ覗いていく。






川の水面に写ったその姿は、水の流れで多少ぼやけていたものの


そこには、








「きれい…」








金髪緑眼の美少女が写っていた。




水面に写った少女はピンと横にとがった長い耳を持っている。







私か瞬きすると、写っている少女も同じように瞬きを返す。





この写っている姿が自分自身だというまぎれもない証拠だった。




「耳が…長い…」





ためしに耳を触ってみる。


当然ながら手がすり抜けるわけでもなくしっかりとしたつかみ具合と触っている感覚が伝わってきた。


「本当に…ある。」






まさか...





「エルフ?」





これは、あのファンタジーで代名詞のエルフなのではないだろうか。






あぁ...どうやら私の新しい生は、人間じゃないものに生まれ変わったみたいです。






私が水を飲もうとしていたことなどすっかり忘れてしまっていた。











やったーーーーーーー!やっとエルフ的なのを出すことができました。長かった...

これからもがんばってまいります!

※4話でお伝えしたのと同様で不定期は変わりません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ