4話 謎?
おなかがぐぅぐぅとなる。
「ここに食べ物は…..あるわけないか…ハァ。」
「何も当てがないし、最悪あの森の中に行くしかないか…。」
入口にまだ少し残っていた蔦をはらいながら外に出る。
すると、突然2,3個の赤い実が落ちてきた。
「え…もしかしてまたくれるの?」
樹がざわざわとなっていいよーと言っている気か``また``した。
「ほんとに!やったー。ありがとう!」
なんだか樹がうれしそうにしているように``見えた``。
これに全く違和感がないようになっていくのが怖いような、なんというか….
「まぁ、いっか。」
樹の根元に座って樹からもらった実を食べる。
「おいしい!」
ほんのり甘みがあってそれでもって飽きさせないような味だった。
昨日吐いたはずの黒歴史はなぜか消えてなくなっていた。
寝ている間に雨にでも流されたのだろうか?
謎だ…
まぁ、ありがたいからいいけど。
代わりに今はすぐ隣に私が生まれて一晩ミノムシのようになって寝た実という新たな黒歴史が鎮座している。
食事も得てしばらくの心配は今のところなくなったしこれからのことを考えなくては。
ここに来てからのことを思い出してみる。
昨日、今日のことであって思い出すのはそれほど難しくはなかった。
そこからわかったことをまとめると….
1、異世界に転生したということ。(ドラゴン飛んでるし、あんな大きい樹は地球にはない)
2、少なくとも私の見た目が金髪で肌が白いということ。(目の色は不明)
3、樹の実から生まれている(!?)
4、見た目が赤ちゃんでなく多分14-15歳ぐらいの見た目で生まれてきたこと(!?)
5、少なくとも文明がある。(洞の中の文明の生産物から)
「うーーん…..謎ばかりだ…」
「1は根本的な問題だし、一回死んだのにもう一回人生もらってむしろよかったかな。」
「2は異世界トリップじゃなくて転生だから当然といえば当然よね。」
転生して同じ顔だったなんてそれはそれでちょっと怖い…自分的に。
「問題というか謎?は3と4だよねー。」
これはあれか、人は木の股から生まれるとかいうパターンか?
こんなことわざか格言があったような、なかったような?
いや、自分は実だったけどそんな世界はいやだ。
もう実から生まれてしまったし、いまさら考えても仕方がないことはわかっているけど…
「4はどうなんだろ…赤ちゃんスタートでこんなところに放り出されなくてむしろ助かってるね。」
こんなところで赤ちゃんスタートなんて泣ける…というか死んでしまう。
実の中にいるとき、かなり意識が飛んでいたが相当な時間実の中にいたことを覚えている。
「身の中でここまで成長して生まれてきたってことかな?」
うん、それが妥当な気がする。
自分は生物学者ではないのだからこれ以上考えても仕方ない気がする。
「文明がある…これが一番ホットなニュースかな!」
誤字、わかりにくい表現等ありましたらご指摘いただければ幸いです。
あと、期末テストが近く、作者の成績がヤバi(←お察しください)ので、テストが終わるまで不定期になります。(ほんとはこの小説もともと不定期なんですけどね。)ボソッ...




