表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/11

3話 洞

お気に入り登録(あ、今はブックマークか)していただいてありがとうございます!執筆意欲は読者様のおかげです!



チチチチチチチとなく小鳥の鳴き声で目が覚めた。


もそりと実の中から顔を出す。






もしそこでこの光景を見た人がいたのならさぞかし笑ったのだろう。


しかしここは森の中。


周りには人工物どころか人っ子ひとりいないのである。



「やっぱり、転生したのかー……..」



実から両手をだし、顔にかかった髪の毛をどける。


よけた髪の毛はまさに10年以上切っていないかのように長く、もしたてば余裕で地面についておつりがくるだろう。


そしてその髪は輝くような金髪をしていた。





空を見上げるとはるか遠くにドラゴンが勇ましく飛んでいるのが見えた。


「それも異世界か….どうしよう…いや、今はそれより服だ…」


転生して視力が上がったようである。


野生児とはこういうことをいうのだろうか。


前世と違いメガネがいらないのは新鮮だ。


もし必要でもメガネなんてあるはずもないのだが。








実から両腕を半分ぐらい出して巨大な樹の幹を伝って移動してみる。


この方法だとこの樹の幹の周りしか移動できないし、実は巨大な樹につながっているのでさらに行動範囲は狭くなる。


それに手だけだして芋虫のよううに動いているのですごく手が疲れる。


もうほとんどぼろぼろにも等しいが文明人としての誇りが実からでるという選択肢を消去してくれた。


今のところだが…..








何メートルか幹にそって移動するとつたで隠れて少し見にくかったが洞を見つけることができた。


「つ、疲れた。負けるな!私の文明人のプライド!」



何かあるかと淡い期待を抱いて蔦を少しづつはぐっていくと中にはなんと古びた机といくつかの箪笥と棚があったのである。



「や、やったーーーーーーーーーーーーーーー」


うれしさのあまり思わず叫んで実から飛び出し洞の中に入り込んだ。







洞の中はかなり広く、机の上にはたっぷりの埃がたまっていた。


もう数十年、下手すれば数百年は使われてなかってのだろう。


こんなところに住んでいてくれた先の住人に心から感謝した。






私は意気揚々とクローゼットを開ける。


中にはいくつかの種類の服が入っていた。


私は無難に白のワンピースを選んだ。


ついでに一緒にクローゼットの中にはいっていたひもで床に擦れるほどの長い髪をまとめて腰くらいの長さにした。


「はぁ….やった…やっと服をきれた。」


私はついにたぶん文明人に返り咲いたのである。


もしゲームだったのならファンファーレの効果音がついたに違いない。







しかし勢いで勝手に着てしまったが服をもらっていっていいのだろうか。


この放置されていた部屋の状況からして(埃の積り具合とか)最低でも数十年人がいなかったと思う。


少し心が痛むがこの樹の洞の部屋を使わせていただくことにする。


背に腹は代えられない。


手をあわせて「ごめんなさい」と謝っておく。






そうと決まればまずここを人の住める環境にしなくてはいけない。


だが、ここでおなかの自己主張がなり、朝から何も食べていなかったことを思い出した。




すみません。朝起きてから洞を見つけるまでの状況画写するのが難しく、読みにくくなってしまいました。もっとわかりやすい表現が見つかったら訂正していきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ