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8月10日。
その日、仕事は休みで僕は自宅の自室で、ただただ、ボーッとしていた。
恋人や、
結婚していたとしたら、妻となる女性らを総じて、『パートナー』と呼ぶ。
僕には今、現在『パートナー』が、いなかった…。
そのせいも、あり、休日、このように過ごす日々が最近、多くなっていた。
それが、僕に何をもたらすのか、というと、
やたら、
己の幼少のころを思い出させるのだった。
僕は保育園ではなく、
幼稚園に通っていた。
幼稚園の日々…
ませた男子が女子のスカートめくりをしていた……
僕は、それを離れて見ていた…。
小学生低学年…
もう、スカートめくりなんてする男子は、僕の回りには、いなかった…。
小学校二年生の三学期、最後の日。
先生が、僕らに言う。
「この皆で、このクラスで過ごせるのは、今日が最後です…。」
僕は、斜め前の女子がハンカチで涙を拭うのを見ていた…。